学校にある「暴力容認」意識 [2013年01月16日(Wed)]
新年を迎えたばかりなのに、日本列島が寒波に見舞われ、とくに東日本では降雪のために多くの方がケガをされ死者も出ています。本当に災害に翻ろうされ苦労をされ、心よりお見舞い申しあげます。早く寒波がおさまってほしいものです。
15日づけ、当地方紙で当会主催の講演会「誰もがDVの被害者や加害者にならないために〜DV加害者は変われますか?〜」(1月20日開催、徳島市ふれあい健康館にて、13時15分〜16時15分まで)案内を「情報とくしま」に掲載していただいたのですが、「誰もがDVの被害者や加害者にならないために〜DV被害者は変われますか?〜」に間違ってアップされてしまいました。ショックです。これでは全く意味が違います。 DVでは、被害者は悪くないのです。変わらなくてもよいのです。被害者が安全・安心に自分らしく生きるのは当たり前ですが、そのためには男性加害者が暴力をしない人に変わることが最重要なのです。男性加害者が暴力をふるうのは、相手女性のせいではなく、暴力をふるってよいと考える彼自身の問題なのです。DV加害者に「更生教育プログラム」で気づき変わってもらうのが講演会のテーマなのです。 メディアがDVの構成を理解することは、まだまだなようです。 普段いかに女性が「力による支配」によって、有形無形の抑圧・威圧をうけ、それが親密な関係になると、暴力の被害者になるのです。とくに男性記者は、被害経験がなく(いわゆる足を踏まれたことがないので)女性の痛みに気づいてほしいのです。 16日に訂正記事が掲載されるそうです。どうかよろしくお願いします。 大阪市立桜宮高校では、バスケット部の顧問教論による体罰(暴力)によって、主将の男子生徒が自殺をしてしまいました。どんなことがあっても体罰は許されるものではありません。体罰は生徒への虐待行為であり犯罪です。スポーツが売りの学校では、「全国優勝するため、有名校にするために何をするか」であって、「スポーツを通じて生徒の成長のために何ができるか」を考えていないのではないでしょうか。単に管理職たちの名誉欲・出世欲のためであり、生徒の成長を促すための教育ではないようです。 この学校では学校ぐるみで「体罰=暴力」を容認して来たのです。繰り返しエスカレートしていったのです。 またあらゆるスポーツには体罰(暴力)があると言います。 暴力を受けた生徒が大人になると、自己肯定感が持てず人への信頼感がなく、何かあると簡単にすぐに暴力を使うようになります。親密な人へのDVになっていきます。 形骸化した「各地の教育委員会」と「学校管理職」の人は、あらためて人権教育や男女共同参画を学び直し変わることが必要です。 |