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孫さんのお母さんが夜間中学に通っていた頃の思い出についてですが、私は孫さんと知り合いなだけに余計にその苦労というか思いが伝わってきます。
そして思いをめぐらすのは、孫さんのお母さんのように、日本語の読み書きができずに子育てをしているお母さんが今も身近にたくさんいるということ。子育てをしながら、パートをして、夜間中学に行く・・・ものすごいバイタリティーだと思います。一方で、そういう努力を当事者に全面的に委ねてしまわないで、周りが支える仕組みが必要なのもまた事実。
いま日本では15組に1組が「国際結婚」です。そして、そこから産まれる子どもたちも増え続けてます。そのなかには、日本語も親の言語も不十分な、ダブルリミテッドと呼ばれる子どもたちも増えています。
子どもの問題は、親の問題であり、それは社会の問題でもあり…。
日本語が少しくらいヘンでも、それを個性として、その人の人生を表すものとして、「美しい」と思う―そんな社会になればいいな。
孫さんのエッセーを読んで、そんなことを考えました。