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2011年04月19日

「中学生になった母」第14回風花随筆文学賞受賞エッセイ

 私が大学院時代にお世話になり、いまでも京都の外国人支援団体での活動でご一緒している孫さんが、第14回風花随筆文学賞を受賞されました!そのエッセーのご紹介です祝

sonmihen.doc


 孫さんのお母さんが夜間中学に通っていた頃の思い出についてですが、私は孫さんと知り合いなだけに余計にその苦労というか思いが伝わってきます。
 
 そして思いをめぐらすのは、孫さんのお母さんのように、日本語の読み書きができずに子育てをしているお母さんが今も身近にたくさんいるということ。子育てをしながら、パートをして、夜間中学に行く・・・ものすごいバイタリティーだと思います。一方で、そういう努力を当事者に全面的に委ねてしまわないで、周りが支える仕組みが必要なのもまた事実。
 
 いま日本では15組に1組が「国際結婚」です。そして、そこから産まれる子どもたちも増え続けてます。そのなかには、日本語も親の言語も不十分な、ダブルリミテッドと呼ばれる子どもたちも増えています。
 
 子どもの問題は、親の問題であり、それは社会の問題でもあり…。
 
 日本語が少しくらいヘンでも、それを個性として、その人の人生を表すものとして、「美しい」と思う―そんな社会になればいいな。

 孫さんのエッセーを読んで、そんなことを考えました。

2011年04月17日

多文化共生社会をめざす社会教育の構想

 小池源吾・天野かおり「多文化共生社会をめざす社会教育の構想」広島大学大学院教育学研究科紀要(第三部第59号)、2010年、1-9頁。
 pdfはコチラ

 まさにタイトルのままの内容ですが、キーポイントと思った箇所をいくつか引用します:

●ホスト社会の住民と外国人住民が<「支援する」-「支援される」>関係を超えて、ともにコミュニティの一員としてアイデンティティを共有する関係が構築されなければならない。(<本論文における「多文化共生社会」の趣旨です。)

●多文化共生社会を実現するためには、ホスト住民と外国人住民の意識と行動の変容が促されなければならない。(<「多文化共生社会をめざす社会教育」に要請されていること。)

 論文では、そうした社会教育の実践について、日系ブラジル人の集住地域で有名な群馬県大泉町の「町内ブラジルツアー」(ブラジル人の生活に密着した店舗)と、名古屋の栄地域における地域住民とフィリピン人住民の交流(とくに、週1回の地域のボランティア清掃)を例として、論じられています。

 前者は、「異文化」をshowcase化してしまい、結果として、日本人住民との距離は埋まらなかった(ゲットー化した)。「異文化に触れたからといって、意識や態度、行動までが変わるわけはない」というわけです。一方で、後者は、事業の企画・運営を日本人住民とフィリピン人住民が一緒になって行うことで、「外国人居住者をお客さん扱いするのではなく、ともに地域をつくる仲間とみなす風土が醸成されたればこそ、交流活動は定着をみた」と分析しています。

 栄地域の取り組みについて、筆者は、「『一緒に汗をかく活動』という考え方が根づいている」ことを評価しています。

 この点は、とよなかまでもとても重視しています。
 外国人住民とのコラボイベントプロデュースといっても、彼・彼女らが「お客さん・見世物」になるようなイベントでは、単なる異文化紹介になってしまいます(見る側の日本人にとっては、「楽しい」のかもしれませんが)。そこから、「多文化共生社会」というまちづくりにつなげていくためには、ホスト社会の日本人側の意識・行動を変えていくような取り組みが要請されています。たぶん、そこには「楽しい」だけではなくて、まさに「一緒に汗をかく」ことが必要なんですね。「地域のボランティア清掃」って、セレブで華やかな「国際交流」とは対照的な、地味で地道な活動ですもんね。

 とよなかまが考えるに、その構図はなにも、「外国人住民と日本人住民」で片付けられるものではなく、日本人のなかにも自分らしさを発揮しづらいと感じていたり、生きづらさを感じていたりする人も多いと思います。当然ながら、多文化共生社会は、そういった社会からこぼれおちそうな人たちのアイデンティティも包摂するものであるはずです。

 外国人という、言ってみればわかりやすい「差異」をもつ人たちと出会い、一緒に汗を流しながら、異なるルーツをもちながら同じ地域で生活しているその経験や思いに耳を傾け、そのことで日本人の人たちも自分の経験や思いとリンクさせて共感する・・・。

 意識・行動の変革というと堅くて重たいですが、参加者みんなが元気になって帰ってもらえるような事業を展開していきたいですね。



2011年04月14日

骨太教員養成プロジェクト

 今日は、シチズンシップ共育企画の川中大輔さんに誘っていただいて、骨太教員養成プロジェクトの委員会を見学させていただきました。
骨太教員養成プロジェクトとは?(シチズンシップ共育企画HPへのリンク)


 義務教育から高等教育まで、教育現場に携わる先生方や教育委員会、自治体にお勤めの方など、さまざまな立場の方が、昨年度の同プロジェクトの振り返りを行いました。
 学校の先生を対象とした研修の企画や運営、プログラムの内容について、とよなかまの事業にもとても示唆的な話し合いでした。
 
 このようにいろんな場所・取り組みを見学することは、自分たちの取り組み・方向性を客観視・相対化する絶好の機会ですし、また、社会的企業としてのミッションに対して自信と自覚を深めることになるんだなあと再認識しました。それから、もちろん、新しい「出会い」には希望を感じます。
 自分たちが大切だと考える「教育」について、理念を唱えるだけではなく、それを現場の先生方が活用できるように三次元化(模擬授業など)し、さらにそれを二次元化(教材・教案)していく。その過程では、市民の方の意見も尊重する機会ももうけていきたい。ただ、それをどのように「事業」として成立させていくのか・・・・とよなかまの模索は続きます(笑)。


それから、、全く関係のない話ですが、記念碑的に・・・
 今日、とよなかまのメンバー2人が、このブログをfacebookに紹介してくれたおかげで(左のサイドバー下にある「当ブログをSNSで紹介する」をクリックしてください!)、アクセスが集中し、なんと、1日で2000アクセスを突破しました拍手
 まだまだ投稿数が少なくて、とくに、小学校英語関連の投稿が遅れているのですが(ネタは豊富にあるのですが!)、訪れてくれた人が「とよなかま、おもろいやん!」と感じてもらえるようにこれからもがんばります〜クジラ
  

2011年04月11日

「地域」ということば2(震災遺児について)

以前、「地域ということば」という記事を載せました(4月1日の記事)が、
それと関連して思うことがあったのでアップします。


4月11日、ちょうどあの地震から1ヶ月の日に、
池上彰さんのTV番組で、震災孤児について触れていました。


そのなかで、岩手県では、震災孤児のために
寄宿舎制小中一貫校の建設も考えているという話がありました。
地域の子どもたちを地域の人たちで守りながら
地域のなかで育てていくことが大切だと。
実現して欲しい、と心から思います。


あと、震災孤児に関しては、
JPホールディングスという保育所運営などを手がける会社が、
社員が親を失った乳幼児の里親になる制度
(昼間は自分のところの保育所に預けて、社員には養育費も払う)
で募集したところ、100人を超える社員が名乗りでたとか。
 

私の親しい友人は、神戸の震災遺児のための
レインボーハウスというケア施設のオープンに尽力しました。

阪神大震災で親を失った遺児たちもいまは多くが成人しています。

今回の地震で親を失った子どもたちがかかえることになった
たくさんの悲しみ・辛さと一緒に向き合いながら、
でも、一歩一歩あゆみを進めていけるような施設・居場所の建設のために、
個人的ですが、支援を続けていきたいと思っています。


続きは、ちょうど今年の1月15日、
神戸レインボーハウスで行われた追悼式
「今は亡き愛する人を偲び話しあう会」についての
神戸新聞の記事です。

長いので、たたみます。
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被災地ボランティア活動で感じたことを分かち合う会

edgeで大変お世話になっている、シチズンシップ共育企画の川中さんからのご案内を転記いたします。
 ご関心のある方やこのような機会が必要だと思われる方をご存知でしたら、転送いただければ幸いです、とのことです。
 同じ体験をした人たちが集まって、その体験・思いを自然体で語り合う場というのは大切ですね。
 とよなかまが大切にしている、「出会い」「コミュニケーション」「エンパワーメント」に通じる取り組みだと思います。


*以下、転送歓迎
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
被災地でのボランティア活動を終えて
〜感じたことを分かち合う会〜

                  5/8 京都、5/14 大阪、5/29 東京
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
http://homepage2.nifty.com/citizenship/bosyu/20110508.html

 東日本大震災の被災地でボランティア活動をされたみなさん。
 戻ってこられて、どのような心持ちで日常を過ごされているでしょうか。

 「あのできごとが、まだうまく整理つかない…」
 「何かもやもやした感じが…」
 「気持ちが落ち着かない…」
 「現地の状況を思うと、この平穏な状況のギャップが…」
 「うーん、とにかく誰かに話を聴いてもらいたいなぁ」

 そんな心持ちの方もおられるのではないでしょうか。

 そこで、私たちは被災地での活動体験を
 分かち合う場を設けることとしました。

 温かいお茶でも飲みながら
 無理にまとめなくてもよいので、
 ゆっくりと感じたことを、ありのままの形で、見つめたり、
 声に出してみたり、聴きあってみたり、してみませんか。

 分かち合っていく中で気持ちや気づきが整っていき、
 これからの歩みが浮かび上がってくるかもしれません。

 被災地での活動を経験され、
 こういう場が自分に必要だと思うあなたの
 ご参加を心からお待ちしています。
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2011年04月10日

京都にて

今日も素晴らしくいい天気ですね。まさに春爛漫チューリップ

昨日は、京都で長年外国人(女性)支援をしているAPTという団体のミーティングに参加してきました。APTは本当に草の根で地域に根ざした活動を続けていて、その組織運営のあり方やボランティアさんたちのつながり方には学ぶことが多いです。

以前ほど定期的には関われないのですが、APTでも京都市内の学校の国際理解教育の授業に外国人を派遣するプログラムを実施しているので、とよなかまの活動と経験やノウハウを共有していきたいですね。

 
APTでのミーティングの後は、烏丸四条〜木屋町〜先斗町〜鴨川〜祇園を散策し、すがすがしい春の陽気を楽しみました。今週末がお花見のピークですかね。満開です。
 
不覚にも!カメラを忘れていったので、とっても綺麗な満開の桜の写真をアップできずに残念なのですが。。。
 
ご飯を食べた後は、お決まりの?円山公園のしだれ桜@ライトアップを鑑賞。
 
老木で枝を切ったり・・・ということもあって、以前に比べるとちょっといびつな形?でしたが、それでもやっぱり壮観。
 
昨晩は風もなくて暖かいし、桜の下の宴会も楽しそうでした♪乾杯
 
私はエアガンでお菓子打ち落とすやつ(なんていうんでしたっけ?)に挑戦しましたが、ウィスキーの小瓶ばかり狙ったためか、収穫なし落ち込み

 
そういえば・・・京都に向かう電車の中で、ほっこりする光景を目撃しました。
 
私は電車の一番前に座っていたのですが、ある駅で電車が停車しているときに、駅の外から電車に向かって手を振るお母さんと小さな子どもがいたんです。
 
電車が発車するとき、運転手さんはクラクション?を鳴らして、大きく手を振りかえしていました電車
 
運転手さん、なかなか粋なはからい・・・あの子はうれしかっただろうなあ。
 
あの子はこれからテッチャンの道を邁進するかもしれないけど(笑)、とても心温まるコミュニケーションの一こまでした。
 

2011年04月09日

おまつり地球一周クラブ@みんぱく

【イベント告知】おまつり地球一周クラブ@とよなか国際交流協会
「みんなでみんぱくに行こう!」


とき : 4月17日
じかん: 13:00-16:00
集合場所: とよなか国際交流センター(阪急豊中駅直結 エトレ豊中6階)
対象: 豊中市内の小学生(保護者同伴歓迎) 
参加費: 無料(交通費・入館料自己負担)

阪急豊中駅〜モノレール万博記念公園駅 → 国立民族学博物館

※おまつり地球一周クラブとは?
財団法人とよなか国際交流協会の一事業で、毎月テーマや国を決めて、市内の小学生が地域の外国人から文化を学ぶ国際理解講座です。

今回は、年度初めということもあり、桜咲く〜みんぱくまでフィールドワークです♪
 
一緒に見て回るのは、大学生ボランティアとセンターに来ている外国の方!人数によっては班に分かれて回ります。多文化な展示を多文化な仲間と一緒に見に行こう!

みんぱくを見学した後は、公園で遊べるかな。
とよなかまのメンバーも子連れで参加予定です☆

お申し込み・お問い合わせ:
とよなか国際交流協会(担当:えのい、あべ) TEL: 06−6843−4343。

2011年04月08日

社会的企業創業支援ファンド 応募〆切迫る!

とよなかまが、助成(第2期)を受けている社会的企業創業支援ファンドの第3期応募〆切が迫っています!
4/11(月)18時までです。応募をご検討の方は、お急ぎください!!

以下、edgeファンド事務局からの案内を転記いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 社会起業家をめざす若者の創業を支援!(1件:200万円程度)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【転送・転載歓迎】━━━
 社会的企業創業支援ファンド[第3期]
 エントリー募集(4/11(月) 18:00〆切)

 【募集テーマ】
  ダイバーシティの推進を図るビジネスプラン

               主催:特定非営利活動法人edge
               http://www.edgeweb.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「社会的企業の創業・事業化」を仕掛ける若き挑戦者たちに向けて
支援金等の起業支援メニューを提供します。2年間で30社程度の創業・
事業化の支援を行います。
行政やビジネスによる既存の取り組みでは解決することが難しい、
社会や地域の課題について、独創性ある新しいアプローチによって
チャレンジする人を応援し、社会変革を加速します。

本事業では、「ダイバーシティ」について、「構成員のひとりひとりが
『よりよい明日』をめざして活躍できる地域と組織のありよう」と定義し、
「人の多様性に配慮した組織や地域社会づくり」の実現に向けて取り組む
起業家を支援します。

本事業は内閣府・地域社会雇用創造事業交付金事業の採択を受けた
「ソーシャルビジネスエコシステム創出プロジェクト」(主催:NPO
法人ETIC.)の一環として、NPO法人ETIC.の委託を受けたNPO法人
edgeが運営するものです。

エントリーを、お待ちしております!

※内閣府・地域社会雇用創造事業交付金事業
http://www.chiikisyakai-koyou.jp/
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2011年04月06日

東京都の外国ルーツの子どもたちの高校進学に関する実態調査報告書

外国にルーツをもつ子どもたちの学習支援@たぶんかフリースクールを続けている多文化共生センター東京が、2010年度の調査報告書を発行されました。
 
外国にルーツをもつ子どもは増える一方で、その高校進学に関してはまだ大きな壁があるのが現実です。
 
そうした子どもたちに日本社会で生きるチカラを与えているフリースクールの取り組み、ぜひご高覧ください。

 
以下、多文化共生センター東京からの案内を転記いたします。

<転送・転載歓迎>
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

多文化共生センター東京
 『東京都の外国ルーツの子どもたちの高校進学に関する実態調査報告書』

多文化共生センター東京は、外国ルーツの子どもたちの教育実態を明らか
にするために、2001年度から2009年度まで、東京都の外国籍児童・生徒に
関する実態調査報告書を計5冊発行してきました。
 
しかしながら、外国ルーツの子どもに関する東京都の公式データはいま
だ限られており、それゆえ、厳しい状況におかれている外国ルーツの子ど
もたちの高校進学の実態は十分に明らかにされていません。そこで、6冊目
となる2010年度の本報告書は、新たに「高校進学アンケート調査」及び
「たぶんかフリースクールからみえてくること」を加え、明らかにされる
ことなく放置されている外国ルーツの子どもたちの高校進学の実態と問題
点を解明することをめざしました。

 
本報告書を契機として、国及び東京都教育委員会、そしてこの社会に生き
る人びとが、困難な状況におかれている外国ルーツの子どもたちの存在に目
を向け、彼/彼女らの現状と将来を真剣に考えることを切に願っています。

  【報告書の構成】
 T.東京都公立小・中・高校における外国籍児童・生徒の在籍状況
 U.進路ガイダンス調査
 V.外国ルーツの子どもたちの高校進学アンケート調査
 W.たぶんかフリースクールからみえてくること
 X.まとめ
      <価格:1,050円(税込)/送料:1部80円>
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大前研一氏の日本の英語教育批判

NEWSポストセブンに、日本の英語教育の問題点について、大前研一氏の解説が載っています(2011年4月5日付)。
ちなみに、NEWSポストセブンというのは、小学館の「週刊ポスト」「女性セブン」「SAPIO」「マネーポスト」の4誌を統合したネット向けニュースサイトらしいです。内容は週刊誌的ですね。

 
大前氏の解説では、『文科省の教育は、英語も○×式である。しかし、英語はコミュニケーションのツールだから○×はない。(中略)日本人は「○か×か」、すなわち「合っているか間違っているか」という領域に入った途端に緊張する。だから外国人に英語で話しかけようとすると、単語や文法、構文などが合っているかどうかを気にするあまり、言葉が出なくなってしまう人が多い。』とあります。
記事はコチラ

 
この点については、すでに言わずもがなだとは思いますが。。。
 
文科省の『英語ノート』も、食べ物と国旗を線でつなぐというアクティビティがあったり・・・。(ビビンバと韓国、ピザとイタリアetc.etc....)
 
子どもたち同士が向き合って、話し合って、考え合って、自分たちの画一的な見方を見つめなおしたり、相対化したり・・・「合ってる、間違っている」という判断を留保して、コミュニケーション相手のいわんとしていることや、その背景を理解し、尊重するという授業をするのは難しいテキストだと思います。

 
また、気になるニュース記事はどんどんアップしていきます♪