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2012年02月04日

改定入管法と外国人住民

今日は、特別講演会
「2012改定入管法と外国人住民」
に行ってきました。

昨今のリーマンショックや東日本大震災の影響で
少し減少はしたものの
現在も日本には210万人以上の外国籍住民が暮らしています。

その人たちが日本で暮らすのに「死活問題」となるのが、
出入国管理および難民認定法(入管法)。
それが、2012年7月に改定されます。

法務省の発表などでは、
在日外国人にとっての「利便性」がうたわれたり、
いままでの「外国人登録」制度が廃止され、
日本国民の「住民基本台帳」に統合される・・・といった面が
前面にでてきますが、
その背景にある問題点やねらいについては
文章を読むだけではなかなか見えてきません。

さらに、日本に住む外国人のなかには
多言語とまではいわなくても、わかりやすい日本語での説明が
必要な人も多いでしょう。


講師の佐藤さんは、具体的な手続きについての説明をまじえながら、
概要と問題点についてわかりやすく解説してくださいました。


それを聞きながら、率直に感じたのは、「めんどくさい」ということ。

日本人でも、結婚や引っ越しなど、煩わしい手続きはたくさんあります。
だけど、その手続きの前提が、
「国による管理(排除)」にあるとするなら、
まったく意味が変わってきます。


この法改正は、
日本国籍の人にはあまり関係がないことかも
しれません。
だけど、「多文化社会」が理念ではなく、現実になっているなかで
多文化化の担い手がいかに国によって管理されているか、
考える良い機会だと思います。

もっと多くの人が関心をもち、議論していければいいなあと
感じました。


講演会の後半は、佐藤さんへの質疑応答だったのですが、
具体的な手続きに関するものが大半だったなか、
一つ、

今回の法改正が、“外国人の管理・排除を強化する改悪だ”
とする佐藤さんの考え方について問う質問がありました。

佐藤さんは、
1945年の終戦(被植民地にとっては解放)から
1952年のサンフランシスコ講和条約を経て、
日本人として日本国内に暮らしていた旧植民地出身者の
国籍が剥奪されたこと、

そして、それ以降、
入管法や在留資格制度のなかで、
個人の意思・過失というよりは、制度の恣意的な運用のなかで
「不法」滞在になっている人がいること、

を挙げられました。


日本に住む外国人を「管理」することについては、
さまざまな見方があると思います。

おそらく必要なことは、さまざまな見方がもっと議論され、
その上で制度が形成されていくというプロセスだと思います。


2012年、そんなきっかけの年になるといいなあと思います。


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