港南台に住み始めて12年になる藤井さん、
山手学院の土曜講座で朗読講座を担当していらっしゃいます。
ふるさとの倉敷でラジオやテレビのリポーターのお仕事をされ、上京後、
スキルアップのために、声優の小原乃梨子先生の朗読講座を受講された
そうです。
小原乃梨子さんは、アニメ、ハイジのペーターやのび太くんの声で、
みなさんにもおなじみですね。
小原さんは、ご自分のキャリアを後輩の育成に役立てようと、小原乃梨子
朗読研究会を立ち上げました。
声優や声優の卵、元教師や地域で朗読をしている人などプロアマ問わずの
メンバーが揃いました。
定期的に行われる朗読ステージのために、発声や表現はもちろん、選書の
センスなども指導してもらえたそうです。
今なお朗読を続けることができているのは、小原乃梨子さんの朗読が素晴
らしかったから、声で表現する楽しさを教わったから…とおっしゃってい
ました。
「朗読は読み手と聞き手の共同作業。
長い・短いに限らず、一つの作品を読み切る事が大事」
・・・これは小原先生の言葉で、藤井さんが朗読をする時に心がけている
事です。
参加のみなさんで正岡子規の俳句を読んでみました。
同じ文でも、読み手のそれぞれの声によって、広がる世界観が違うことを
実感しました。また、明治の文豪の作品の資料やエピソードなどを紹介して、
作品への理解も深まりました。
最後に先生がいわさきちきろさんの「大人になること」というエッセイを
読んでくださいました。みなさん、うっとりと聴き惚れているようでした。

この日、まちサロンに参加された方々に一言ずつお話を伺いました。
・仲間内で本を読んだりしている
・お友達の音楽会の中で曲の説明をしたりしている。
・いくつかの教室に参加して、ニュアンス・発声方法などを教えて
もらっている。
・看護師をしているので、長期療養者に接している時、そばで読ん
で差し上げたいな~と思っていた。
・以前、お教室に10年くらい通っていた。蜘蛛の糸を少しずつ分担
して舞台で前座としてやったりした。
また少し勉強し直したいなと思って参加した。
・いろんな施設で、朗読ボランティアをやっている。
・絵本の読み聞かせのボランティアをしている。
などなど、ご参加のみなさんは、朗読や読み聞かせの経験者や、
これからやってみたいという方など様々でした。
藤井さんがご用意くださった資料から、島崎藤村の言葉を紹介します。
「文章を音読することは、愛なくては叶わぬことだ」
朗読の奥深さを感じたまちサロンとなりました。
藤井さん、貴重なひとときをありがとうございました。