メガバンクで働いていた数年前までは、
楽器に触ることが出来るのは土日のうちのいずれかという生活。
「いつ練習しているの?」と聞かれるような暮らしだったそうです。
(今はいつ仕事をしているの?と言われるのだとか…)
当時は、鎌倉交響楽団の活動が主体でしたが、
2016年 アンサンブル花音の活動を開始したことが一つの転機となります。
交響楽団の仲間がはじめた喫茶店「桜山花音」で年4回、アットホームな
感じで演奏をするようになったそうです。
同じ頃、ミハラシンフォニカ(関東を中心とするアマチュアオーケストラ)
での活動を始めたのも転機の一つ、そしてもう一つ転機となったのは、
2021年1月から関連会社に務めるようになったこと。
コロナの影響で在宅勤務中心になったことで毎日楽器を触ることができ、
練習時間をたっぷり作ることができるようになりました。
2021年頃から鎌倉市内と近郊の演奏活動が増え、
大船のレストランで食事付きで演奏をするようになったり、
鎌倉の円覚寺・光明寺・浄智寺、大船フラワーセンターなど
寺院や市内の諸施設から演奏の依頼が入るようになります。
鎌倉交響楽団の60周年の際、タウンニュースの人物風土記に載ったことで
知名度が上がり、ホテルのロビー・喫茶店での演奏の機会も増えました。
タウンカフェ(港南台・新川崎)でも、音楽通りという取り組みの中で月1回
位のペースで演奏をしていますが、1年前にまちサロンでお話をしたことが
きっかけになったのか、その後鎌倉市の教養講座などで講演をする機会にも
恵まれました…とのこと。

音楽でつながる人の輪はどんどん広がり、鎌倉市の姉妹都市である萩市他、地方
に出向いていく機会も生まれてきているそうです。
思い描いていたことを行動に移す人は1000人のうち10人。継続する人はそのうち1人。
でも、情熱さえあれば可能。趣味の活動でこれだけ出来るのは恵まれていると思う。
そんな風におっしゃって、この日最後の曲「バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ
第3番」を演奏してくださいました。
お話の合間に演奏してくださった曲は以下のとおりです。
@ クライスラー:美しきロスマリン
A ヘンデル:ラルゴ
B ヘンデル:ヴァイオリンソナタ 第6番
C ヘンデル:ヴァイオリンソナタ 第4番
D バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第3番
五味さん、貴重なお話と素敵な演奏を、ありがとうございました。