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まちサロン in cafe 9月「旅する音楽〜ケルティックハープと私〜」 [2023年10月26日(Thu)]

9月15日、大雨の金曜日、
今回のまちサロンのゲストは、ケルティックハープ奏者の河野由貴さんでした。

まずはアイルランドの民謡などを演奏。
きれいな音色に、ご参加のみなさんはうっとり。

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ケルティックハープはアイリッシュハープとも呼ばれますが、
アイルランドだけでなく、
スコットランドやブルターニュ地方などで演奏されている楽器だそうです。
普通のハープに比べて小型で、それぞれの弦の元にレバーが付いており、
半音も出ます。

河野さんがケルティックハープに関心を持たれたきっかけは、
ジブリ映画の「借りぐらしのアリエッティ」の主題曲。
とても魅力を感じたものの、当時は習える教室がなかったそうです。

大人になって、文学を学びにフランス南東のグルノーブルというところに留学した際、
留学先のお友達にケルティックハープ奏者の方を紹介されて、
その音の虜になったそうです。
ケルティックハープの魅力といえば音色。
水の雫のような清い音は、耳に心地よく、気持ちも澄んでくるようです。初めて触る人でもきれいな音が出せる…ということもうれしいですね。

もう一つの魅力は表現の豊かさ
ベース・伴奏・メロディー・パーカッションが一つの楽器でできます。ハープの根本の木製部分の内側は空洞になっていて、曲の合間に本体を叩いて演奏することもあります。

そして自由さ
一人で演奏することもできますし、他の楽器や、歌とも合わせられます。

ブルターニュ地方のダンス曲や
息子をなくした母親の悲しみを表した曲
盲目のハープ奏者がパトロンに捧げた曲

様々な曲を披露してくださった河野さん。

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演奏はほとんどは独学で、インターネットで動画を見ながらその指使いを真似て習得していったのだそうです。楽譜もない中で複雑な動きを学んでいくなんて気が遠くなりそう。参加者のみなさんも驚いていらっしゃいました。

それでも、時々はワークショップや合宿などに参加していらっしゃったとのこと。
南フランスなどで行われるワークショップでは、
まずは、音楽を聴いたり、一緒に御飯を食べたり、ダンスをしたり…そんなふうに体を通して学び合った上で演奏に入るのだそうで、とても楽しかったそうです。


河野さんがもう一つ大事にしているのが伝統音楽。
伝統音楽は継承されていく中で変化しながらも、歌や歌詞を紐解くと悩みや喜びは変わらないことを感じさせてくれる。人を繋げ、感情や記憶にアクセスできることが魅了…とおっしゃっていました。


今回は、参加申込みをしていたのに、あまりの強雨に来れなくなってしまった方もいらっしゃって、こじんまりしたまちサロンとなりました。
残念ではありましたが、雨だからこそ一層集中して音色を感じられるような気もしました

最後の曲は
ふるさと

蛍の光

美しく、そして少し儚げなハープの響きがしっとりと心に染み込みました。

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河野さん、貴重なひとときを
ありがとうございました。

河野さんは、音楽通りでも演奏してくださっています。
みなさん、ぜひ、生の演奏を聴きにいらしてください。

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