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【活動報告】2013年11月20日(水)第3回定例ミーティング [2013年11月20日(Wed)]

 本日は国交省の方と日本能率協会の方が東濃信用金庫にお見えになり、ミーティング前にそれぞれのNPO法人と東濃信用金庫職員にヒアリングがありました。引き続き、定例ミーティングにも参加されました。それでは、定例ミーティング(第3回)の様子をお伝えします。

 まず、えなここチームの活動内容を報告します。
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 (執筆:隈元)
 いつもの雰囲気で課題解決チームのミーティングは始まりました。そして、今回も小板さんにミーティングに加わっていただきました。

 前回、5つの事業(映画部門・えなか・お土産プロジェクト・情報誌・えなここハウス)の洗い出しをした結果、根っこの部分はみな繋がっていることがわかりました。そして、今回までに、「えなここ」の将来のビジョンとステークホルダーにわかり易くするために、4つの部門にわけて意見をとりまとめ、その発表から始まりました。

(1)「えなここ」の歴史について、改めて映画を製作する最初の過程を小板さんから聞き、きっかけは人との出会いと、熱い想いから始まったことを再認識することができました。団体の構成員が58名もみえるのは、心の合併プロジェクトのメンバーがそのまま移動してきたこともわかりました。
(2)組織形態についてもピラミッド型にし、小板さんを代表にしそれぞれの部門に責任者を配置するのがいいのではないかとご提案しました。
(3)各プロジェクトの収益化はそれぞれ問題がありますが、人件費の捻出と「えなここハウス」を運営していく上で、もう少し収益強化の具体的な提案が必要と思われます。
(4)そして、「えなここハウス」についての活用方法のご提案、カフェとしてのご提案をさせていただきました。なかでも、恵那市における喫茶店業界の状況の分析は小板さんに実のある報告が出来、嬉しく思いました。

 報告が終わり、小板さんに最終的にご提案させていただいたポイントは「えなここ」が目指す恵那の活性化は「えなここ」の活動だけで出来ることではなく、恵那市民の理解と共感と協働が必要ということでした。そこで、一番具体的に話が挙がっている「えなここハウス」の話に移りました。自分達のステージを自分達で作って運営できれば「えなここハウス」は最高の場所になるはずです。

 まずは、カフェ経営の考え方の話し合いになりました。カフェのスタイルや形、場所の検討に入ったところで、小板さんから「実は本日、大井宿の古い宿(明治天皇がご宿泊された宿)を「えなここハウス」として、活用してみませんか?との話があった」と、嬉しいお知らせがありました。その建物は大変歴史のあるたたずまいで、基本的にはそのままの形を残し活かすことが、恵那の歴史を活かすことに繋がる事、水周りを最小限改装するだけであれば、大きな予算なしでも開店できるとの事でした。ただし、開店、運営には恵那市と連携して進めていく事が前提で、人の問題と、出資金の問題をクリアしなければならないとのことでした。

 恵那市と連携して、人員を一人確保し、3年間は給料を恵那市から支払っていただく。出資金も市の補助金を利用し運営していきたい。しかし、事業として成り立つように、事業計画を綿密に作り、時間をかけて問題を一つずつクリアにしていくことが必要と考えられます。

 基本は「えなここ」を理解していただき、「えなここ」の目指す考えに共感していただき、協働していただく。そうすれば、協力していただける人も集まって出資もしていただける。出資をしてもらえば、いやでも当事者になります。当事者になれば「えなここハウス」にも足を運んでいただけるでしょう。足を運んでいただき事業に参加していただく。

 まさに人と人が繋がろうとする心に場所と時間を提供し、ふるさと恵那を大切にする思いを応援できる「えなここ」の一つの形が出来上がることと考えます。

 次回までに「えなここ」の全体のコンセプトをいろんな形でご提案させていただき、2月の発表にむけてまとめていきたいと思います。

 私自身、ここまで「えなここ」や小板さんに接してきて、毎回恵那に対する想いが強くなってまいりました。先日「えなか」のイベントにも参加させていただき、恵那の魅力が少しわかってきました。また、本日大井宿のお話を伺い、ますます楽しみが増えてきました。正直、プロボノの活動に私自身お役に立てていることはなにもありませんが、これからの「えなここ」の活動には身も心も寄せていく次第であります。

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 (執筆:伊藤)
 えなここSROI(社会的投資収益率)測定チームの活動を報告します。定例ミーティングまでにSROI測定用のアンケートを作成、小板さんを通じてジャンル分けしてピックアップした「えなか」参加の10の団体(パートナーさん)に回答を依頼しました。ミーティングまでには2つのパートナーさんから回答いただきました。

 今回のミーティングでは、回収したアンケートの分析と今後の見通しをたてました。アンケートはSROIを測定する為に作成しましたが、アンケートの情報だけでは測定が難しいようです。足りない部分は直接パートナーさんに聞き取り調査をしていきたいと思います。次回のミーティングまでには各自でアンケート分析、社会的価値を見出す為の指標見つけを進めていきます。

 社会的効果を数値化するのはなかなか難しいです。数値化をしようと思うと、費用といった経済的効果にばかり注目してしまいます。メンバーで協力して、何とか年内には結果を出したいです。

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 Mama's Café チームは、まずMama's Caféさんや、そもそもNPO法人とはどういったもので、一般的な法人と違い、どういったメリットや逆にどういった制約があるのか…といったことを理解するところからスタートしました。加えて、Mama's Café さんは本当に多岐に亘って活動をしてみえるので、子育て中のメンバーも一人しかいないこともあり、我がチームにはその活動の把握が課題となりました。今回のミーティングまでにカフェや「楽市楽座」に足を運んで実際の活動を確認したり、山本さんから頂いた疑問質問に対する回答を全員で共有するなどの活動を続けてきました。

 11月10日(日)にMama's Caféさんが運営・企画するイベント「楽市楽座」の視察にメンバーで訪問しました。当日はあいにく雨となってしまいましたが、昨年に引続き開場前から長蛇の列ができ大変多くの来場者で賑わい、多治見市近隣に住むファミリーの憩いの場となっていました。多くの出展者にとっても、お店や商品をPRする絶好の機会となっており、ウワサ通り多治見市を代表するイベントでした。Mama's Caféさんやサポートされた皆様のパワーをお借りしつつ、更に地域の活性化に繋がる活動ができればと思いました。

 (執筆:武脇)
 SROIチームは一旦、テストで実施したアンケート結果を基に貨幣価値化するための指標や事例について調査し、課題解決チームは質問の返事やSWOT分析を基に課題抽出作業を行いました。

 今後、SROIチームについては当初依頼があった従業員だけの変化測定による貨幣価値化だけではなく、Mama's CaféのNPO法人としての存在価値をより見出す方法を検討し、同手法を山本理事長に提案しつつ公共的な面からも貨幣価値算定作業を進めていく予定です。

 SROIについては事例が少なく、手順や作業についてどのように進めて良いか未だに不明確な点が多いです。また、社会的に殆ど認知されておらず、測定結果が妥当なものとして判断されるよう、慎重に作業を進めていきます。

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 (執筆:小田)
 問題解決チームでは、Mama's Caféさんの問題を掘り起こすために、今回SWOT分析という方法で取組むことがオフサイトミーティングで決定しました。恥ずかしながら、私は初めて耳にする言葉だったので、念のためご説明致しますと、内部の「Strengths(組織の強み)」「Weaknesses(組織の弱み)」と外部の「Opportunities(機会)」「Threats(脅威)」を挙げ、内部要因と外部要因のすり合わせ―例えば組織の強み(S)に対して機会(O)という追い風を生かすため、どのようなことができるか―といったような分析をしていく方法です。

 Mama's Caféさんの強みとは?弱みとは?また外部の機会とは?脅威とは?SWOT分析を行った結果、Mama'sさんの活動のさらなる強化と拡大のために、(1)収益力のあるカフェ部門の拡大(2)新分野への進出(3)既存分野の強化(4)地元の民間企業との連携が今後必要ではないかという結論になりました。

 次回のミーティングでは、これらの課題にどう取組んでいくべきか、具体的に詰めていく予定です。
【活動報告】2013年11月5日(火)第1回委員会 [2013年11月05日(Tue)]

 とうしんプロボノプロジェクトの第1回委員会が開催されました。

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(執筆:加藤)
 この委員会は、momoの経営戦略会議という想定で、「今後、どのように発展させていくか」というテーマで協議されました。

 momo木村さんの司会で、まず委員会メンバーおよびオブザーバーの自己紹介から始まり、次いで、ここまで2回の定例ミーティングが開催され、ちょうど中間地点まで辿り着いたプロボノ活動の進捗状況が報告されました。

 ひと通りここまでの活動内容について報告がなされた後、委員会メンバーから「NPO団体は代表者の思いが強すぎ、スタッフとその思いが共有できていない。だから団体の経営課題が見えてこない」という内容の発言があり、団体(NPO)側としては、もっと“見える化”が必要という意見が出ました。

 一方で、我々金融機関サイドに対しては「金融機関の職員はNPO団体に対して、ボランティアをしてあげているという立場でやっているのであれば、いつまでも変わらない」という辛辣な意見を頂きました。耳の痛い意見ではありましたが、金融機関職員とNPO団体のベクトルが揃わない限り、真の課題解決には至らない、金融機関職員も地域の未来を想像して、“職業人”では無く、“地域人”として関わっていく必要がある。まさに、『社会ごと』を『自分ごと』として捉えて、当事者意識を持つということだと感じました。

 委員メンバーからは忌憚のない意見が飛び交い、あっという間の2時間であり、思いは尽きない様子でした。