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はじめまして事務局の長尾です [2013年05月03日(Fri)]
みなさん はじめまして 事務局の長尾です。
4月1日に20年お世話になった西町の事務所から 鳥取市文化センター2階の文化活動ブース8号室に移転しました。なんとか無事1ヶ月たち新事務所での活動も順調です。スペースは約1/4程とコンパクトですがお気軽に事務局にお寄りくださいね。
これからは事務局からの近況やお知らせなどをブログでお伝えしていきます。
先日の4月29日の「鳥取市はなのまつり」に今年も参加しました。
5月例会の「しょうぼうじどうしゃ じぷた」と「パペット落語」の宣伝を兼ねてじぷたの輪投げケームとぬりえ、切り紙と和のおもちゃ遊び、ミニバザーをしました。
鳥取おやこの会員さんスタッフは大人13名・子ども15名。用意したチラシも足りなくなる程のたくさんのお客さんに参加していただきました。ありがとうございました。
「はなのまつり」でも宣伝しましたが、今回入会していただいた新会員さん対象の‘消防署見学’を企画しています。
☆5月14日(火)14:30〜吉成消防署
☆5月16日(木)14:30〜湖山消防署、各親子10組です。
消防自動車に乗せてもらったりできます!じぷた’もいるかな?!
お申し込みは事務局までTEL・FAX 0857‐24‐6680 E‐mail:tottorioyako@chugoku.me
Posted by おやこ劇場でまってるよ at 19:34
灘校の国語教師 [2013年02月14日(Thu)]
 ずっとほったらかしにしていた一冊の本をやっと読んでいます。
 『奇跡の教室〜エチ先生と「銀の匙」の子どもたち』という本です。あの超進学校灘校の一国語教師、橋本武さんと、彼の授業を受け現在日本のリーダーになっている子どもたちの物語です。
 橋本武さんは、98歳。中高一貫の私立校で、中学3年間をかけて一冊の薄い文庫本『銀の匙』を読みつくす授業を実践し、赴任当時公立校のすべり止めだった灘校を東大合格日本一へ導きました。東大合格日本一という実績にはおよそ似あわない驚異のスロウ・リーディングの授業とはいったいどのようなものだったのかというのを、各界の第一線で活躍する卒業生たちの証言を織り交ぜながら解き明かすのがこの『奇跡の教室』です。
 灘校とういのは、一教科一教師が6年間持ち上がるそうです。だから、運の良い6年に一度の学年だけが『銀の匙』の授業を受けられるというわけです。その3代目の生徒だった濱田純一さんは現在東京大学の総長になられています。この本のなかで 「知識を伝えるのは、一種の『美しいもの』を伝える、そういう面をもっているんじゃないでしょうか。」と語っておられます。知識を受ける側に美しさにたどりつく力が育ってなければ、どんな学問もそのおもしろさや素晴らしさを伝えることはできない。橋本先生は『銀の匙』の美しい文章を、細部にまでとことんこだわって、時間をかけて味わいつくすことで、生徒たちに鋭い感受性や、世の中の美しいものに気づく力、センスを教えました。世の中のさまざまな事象、分野にある美しさに気づく力を持った生徒たちは、成長してから出会う学問の中に美しさを見出し、知識をどんどん取り込み、自ら応用し編集し、新しい学びを切り開いていきました。学びだけでなく仕事においても、どんな局面にも対応できる高い能力を発揮しました。
 3年間かけてゆっくりと一冊の本を読む。どんどん横道にそれて、樹木が空に向かって枝を広げるように学びを広げていきながら、1人1人が最終的に一冊の自分だけの研究ノートを作り上げるという、なんとも勇気のある授業。だれもが、やってみたいと思うけれど、なかなかできるものではない。総合学習なんていうのも、理想はそれなんでしょうが志半ばにして頓挫してしまった感があります。
 せめて、家庭では、子どもが興味をもったことにとことんつきあってみてはどうでしょうか。残念なことに我が家は子どもが大きくなりすぎましたが、二階で大学受験生が必死で知識をつめこんでいるときに、「知識を伝えるとは、『美しいもの』を伝えること」なんて優雅な話を読んでいるのもまた乙なものだなぁとにんまりしています。
Posted by おやこ劇場でまってるよ at 20:19
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