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いじめは許さない [2012年12月13日(Thu)]
 今年のニュースをふりかえる時期になりました。忘れられない事件として、大津市の中学2年の男の子がひどいいじめを受けて自殺に追い込まれた事件がありました。
 彼の受けた集団いじめの実態があまりにもすさまじいものだったこと、亡くなったあとの学校の隠ぺいや、まったく機能しなかった教育委員会というシステムなど、センセーショナルに報道されましたし、ネット上ではもっと赤裸々な噂話が飛び交い、「いじめ」の問題が社会を大きく揺らした大事件だったと思います。
 「いじめについて、ちゃんと考えてみよう。」と思った時、ぜひこの人の話を聞きたいと思った人がいます。鳥取県の前の教育長の中永廣樹先生です。
 中永先生には、2年前私たちが「たくじ〜ずニュース」という県の託児つきイベント情報紙の編集を委託されていた時に、インタビューでお世話になりました。元教育長という肩書のイメージに反して、とても気さくで明るくて親しみやすい方で、「偉い人はいばらない。」ってこういうことなんだなと思います。
 ということで、図々しくもKさんといっしょに突撃してきました。「いじめ問題、どうしたらいいんですか?」
 教員経験の長い先生は、はっきり「教室で生徒の顔をよく見ていれば、いじめが起こっているかどうかはわかる。」「教師が悪い事は悪いと本気で子どもたちに向かっていかないと。大人の本気を見せれば、子どもはそれほど悪くはならないでしょう。」とおっしゃっていました。メリハリのある声で、力強く言われると、なんだか安心します。先生たちに自信をもって生徒と向き合っていただけるよう、保護者もサポートしないとなという気持ちがしました。一方で、子どもたちの経験値が低いということも気にされていました。野外活動、家の手伝いなどの生活体験、芸術に親しむこと(ここ、おやこ劇場としては強調したい)など、子どもにさまざまな経験をさせることで、強いたくましい子に育てたい。また、他人の気持ちがわかる子に育てたい。
 いじめの問題も、そこだけを切り取って論じるわけにはいかないのです。幼い頃からの子育てのありかた。家族のなかで、しっかり役割を果たし、安心して生活できているか。家庭というしっかりとした土台のうえに学校生活はあります。私たちはやはり親として、子どもをちゃんと見ていないといけないと思いました。
 子どもを過度に保護して、辛いことに会わせないように護って、護って育てていませんか。大人として毅然として子どもに「ダメなことはダメ。」と言えてますか。「テストが良かったらごほうびに買ってあげるわ。」みたいなことをしていませんか。学校や教育委員会や社会になんとかしろというまえに、我が家でできることもあるような気がします。それが社会全体でいじめ問題に取り組むということだと思います。
 「いじめは許さないよ。あなたが誰かをいじめていると聞いたら、お母さんは本当に怒るよ。悲しいよ。情けないよ。」なんでもいいです。大人として1度正面から本気のメッセージを伝えてみませんか。
 

Posted by おやこ劇場でまってるよ at 21:40
サッカーから学ぶ [2012年07月24日(Tue)]
 ブログの更新長らくお休みしてすみません。ここはおやこ劇場のブログだから、劇場からの情報が無いとストップしがちです。
 でも、昨日はおもしろいインタビューを見たので、皆さんにも考えてほしいなと思います。
 鄭 大世(チョン・テセ)というサッカー選手をご存じでしょうか。在日コリアン3世のサッカー選手で、北朝鮮代表選手でもあります。Jリーグで活躍したのち、現在はドイツ ブンデスリーガ1部のケルンに所属しています。
 彼のインタビューを見た…というより、家事の合間にテレビから、彼の言葉が1瞬聞こえてきたという感じなので、ファンの方、すみません。
 「こっちの(ドイツ)サッカーは日本とは違います。ミスしても平気で他人のせいにしてくるしね。」
 思わず噴き出しました。我が家でも子どもたちが小、中、高とサッカーやってましたが、ミスを他人のせいにするなんて、一番いけないことで、見つかったら叱り飛ばされていたでしょうし、下手をしたら人間性を疑われかねないように思っていたからです。それをプロの選手がするなんて。
 しかし、ここで原発事故のことを考えました。事故の原因追究は、どうもすすんでいない。責任の所在はどんどんあいまいになって、なんとなく想定外の自然災害が起こったのだからしかたないというような空気のなか、なにも改善されないまま大飯原発は再稼働しました。
 もし、日本の小学生のサッカーチームで、子どもたちがミスを他人のせいにしても大人が怒らなかったらどうなるでしょう。サッカーだけじゃなく、学校生活のどの場面でもいえることです。たぶん、「おれのせいじゃない。お前のせいだろう。」と言い返すでしょう。周りの子も「そうだ、そうだ、お前のせいだ。」などと加わってくる。最後には喧嘩になったり、ミスを他人のせいにした子が仲間はずれ状態になったりするかもしれません。
 そういうことが、足りないんじゃないかなと思ったのです。子どもたちの中の正常な修正機能の発露と、その訓練です。「ミスを他人のせいにする。」ことと「それに対して反論すること。」そして「周りの人がそれに対する意見を言うこと」 これが会議とか議論の原点ではないか。そのためにもミスを他人のせいにする子がいたほうが良いのだということをぼんやりと考えました。
 そういうずるいヤツがいるから、欧米社会では、きちんと責任の所在を明らかにする議論ができるのかなぁと考えたのです。
 さて、これは変ちくりんな考えかたに思えますが、幼稚園、小学校低学年の子どもの争いは成長のステップと受けとめ(その子、その子の特徴が出ます)大人があまり介入しないほうがいいのかなと思わされた、一言でした。同時に、問題児とよばれる子がいても、実は周りの子どもたちの成長の糧となっていることもあるんじゃないのと思いました。
Posted by おやこ劇場でまってるよ at 07:47
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