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ブラジルから来た子どもたちの教育 [2009年07月01日(Wed)]


NHK教育テレビの「視点 論点」という番組で

「ブラジルから来た子供たちの教育」を見ました。
東海大学の小貫先生です。

以前トルシーダとその周辺にいる子どもたちを集めて、
(保見の近くの大学の先生の主催で)
「在住外国人生活向上のための交流事業」というのをやったのですが
そのときに、“マルチカルチャーチルドレンの会”のみなさんと一緒に
保見の子どもたちと語り合ってくださったのが
この小貫先生でした。



小貫先生やマルチカルチャーチルドレンの会の皆さんから
ブラジルや日本での様々な経験を聞き、
保見に住んでいるブラジルの子どもたちにも
「いろ〜〜んな可能性があるね!」
ということを子どもたちに知ってほしい!気づいてほしい!
というのがこの事業の願いだったんです。

当時のチラシのデータを見つけて、
懐かしんでいるところです。(でも、写真見て浸っている場合じゃない怒り

しかも、このマルチカルチャーチルドレンのメンバーの方が、
偶然にも昨日、保見を訪ねてくださって、
再び子どもたちの悩みを聞いてくださったのです。
静かに話を聞いてもらって、悩みを打ち明けた女の子は
涙を流していました。(ほんとにありがとうございましたハート



あのとき(2年前)から、子どもたちの状況は好転してるかな?
可能性が拓いていっているかな・・・・・?
と考えると、不況の影響もあってそうはいえないのが現実。

特に不就学やブラジル人学校に通っている子どもに関しては、
教育環境が進展しているとは全く言えません。





この番組で紹介されていたのは
4年で300人ものブラジル人学校の先生を育てる大きなプロジェクト!

これまで、日本語教室の活動を通じて、
「ブラジル人学校に通っていた。通っている」
という子どもたちとたくさん出会ってきましたが、
学力がついているか?という点でとても疑問。

途中から日本の学校に通うことになっても、
(高学年、中学生でも)
「掛け算」の辺りで躓いていることは珍しくありません。
そうなると、学校を変わるとき「日本語」とかいう問題ではないのです。

私があんまり偉そうにいえることでもないんですが・・・
日本にあるブラジル人学校の先生たちの教育力がもっとあがることで、
ブラジル人学校に通っている子どもたちの学力がもっとつけば
学校を移動することになっても、
国を移動することになっても
「なんとかなる!」ことが増えると思うんです。

うちの子どもの教育を日本の社会が支えて担ってくれているのと同じように
“ブラジルから来た子どもたちの教育を支える”
ということが、私たちの当たり前の役目だろうと
この番組を見て改めて思いました。
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