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子どものいる風景2 [2010年01月21日(Thu)]
最近、小規模多機能型居宅介護の現場は大忙し。
新規利用者の方が慣れるまで職員一人が付きっ切りのマンツーマン体制をしいているほか、
ヘルプ(訪問)を希望すればその方の家に行かねばならず、入浴も希望が多くて一日5,6人の利用があります。家族がない方には、家族のかわりに身の回りの世話もしなくてはなりません。
利用者もイロウ、膀胱留置カテーテル、片麻痺、視覚障害、聴覚障害…と様々な疾患を抱えており、特別な医療が必要となっています。

そんな中、子どもがいるとそれだけで場が和みます。
今日はみなさんの輪の中で一人遊び。
体操をしながらも皆さん目が子どもに釘付けで、おかげで子守をしていただき私は大助かり。
時々(増えすぎた体重のせいで)ハイハイができない子どもは、うつぶせになるとお腹がつかえて苦しいのか助けを呼びます。
すると来訪されていたご家族が抱き上げてくださり、子どもはにっこり。
自分と周りの人たちの関係をわかっているのかどうか…あまり“神経質”でないことだけは確かです。
「今日は仕事がないから遊んでやろう!」と、休みの職員さんが遊んでくださることも
皆さんの手で育てていただき感謝感謝。


現在、一番のライバルは「スウちゃん」。
手にしているお菓子を狙って近づいてくるスウちゃんに
子どもは興味津々なのですが、動きがスローなので捕まえることができません。
一方、そんな子どもを歯牙にもかけずビスケットやボーロを容赦なくかっさらっていくスウちゃん。
お腹がいっぱいになると、子どもが寝るために敷かれた座布団の上で丸くなりあくびをしています。
「強者」の立場が逆転するのはいつのことか…

子どもが泣いていると、皆さん心配してくださいます。今日はアンジュールのTさんが座敷を覗いてくださいましたが、
脳梗塞で言語障害のあるYさんは、子どもの泣き声に反応して言葉が出るようになりました。
「あー、あー!」と切なそうに叫んだのがきっかけで言葉を取り戻し、
「おまえ、よう肥えとるのう!」と赤ん坊に声をかけたり
「これは、まだこんまいけん乳のまさないくまい?」と子どものご飯を心配したり。

傑作なのは、Hさんがコーンポタージュを“ごちそう”してくださったときのこと。
Hさんは以前から、“お気に入り”の人(男性に限る)にコーンポタージュをごちそうするのが楽しみなのですが、「お目当ての」理事長がいなかったためYさんにお鉢が回ってきました。
無理やりカップを口に持って行き、飲ませようとするのにYさん大声で一言、
「これ、なんぞ!?」
いつも無口なYさんの声に一瞬ひるんだHさんですが、
「私が作ってあげたのよ。おいしいんだから、つべこべ言わず飲めばいいのよ」
Hさん強引です。職員が間に入り、「僕が飲んでもらいますよ、ありがとうございます」と
バトンタッチしたのですが、職員の差し出すカップから一口すすったYさん、
「なんも、うまいことないがあ!」
意外に辛口のコメントだったのでした。笑顔
職員はHさんに聞こえないよう必死でしたが…

これからも、たくさんの言葉が引き出せるといいですね赤ちゃん
Posted by ともの家 at 11:23 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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