朗読劇「シュレーディンガーの猫」高校生の眼を通して震災後を見つめる作品[2015年03月21日(Sat)]
2015.2.8
登米市と栗原市の高校生そして
佐藤大夢(ひろむ)さん客演で
朗読劇「シュレーディンガーの猫」が
登米市南方公民館で開催されました。
登米市地域協働まちづくり事業の一環として
より良いコミュニケーションを目指す
体験型ドラマ講座と演劇公演普及活動を
市民活動団体コミュニケーションタイムが主催し
2013年度から事業として
登米市内全域で開催実施してきた
集大成でした。
開演15:00間もない会場の様子です。
多くの観客が舞台に釘付けになっていました。
朗読をこえて、演技に熱のこもる高校生たち。
「シュレーディンガーの猫」とは
生きている状態と
死んでいる状態が
50%の確率で同時に存在している猫。
想像上の物理の実験の話。
箱の中で、
放射性物質に運命を握られている猫。
「よくわからないけれど、その猫私たちみたい。」
「でもね、うちらはどっちかを選べるんだよ。」
宮城の高校生たちが素のままに演じてくれました。
脚本の佐藤雅道氏は、福島県立大沼高校の教諭であり
「被災者」である生徒たちを身近に知るものとして、
単なる同情になっていないか、
傷つけるのではないか
葛藤があったこと。
この作品の中の
「被災して避難している生徒」役の
元となる台詞を考えてきたのは
実際の体験をしている生徒であること。
転入して以来、一切話さなかった震災の体験を
「震災のお芝居やってほしい」と
彼女が力強く言って、
そしてそのために
震災の体験を自ら話してくれたこと。
「この劇は
劇的な趣向も刺激もない地味なものです。
ですが私たちはこのまっすぐな演劇に
誇りをもっています。
その彼女が
劇の成長とともに強くなり
積極的にマスコミの前で発言するようになり、
今では、震災と原発事故の悲劇を後世に語り継ぎたいと
自身が決意をもつまでになり、
そして私たちは彼女の意思を伝え
広めていこうと誓ったのです。」(佐藤氏)
(参考:日本演劇教育連盟編
『脚本集3・11東日本大震災・原発事故を見つめる』
「朗読劇シュレーディンガーの猫パンフレット」)
登米市の高校生に朗読劇を通して
大事な何かが伝わったのではないでしょうか。
市民活動団体コミュニケーションタイムの
太田久美子代表は、
劇が終了してあくまで
関係者、皆様への感謝を述べるという
謙虚さに徹していますが、
スマホやパソコンに頼る時代になり
言葉や体での表現が苦手になってしまっている
現代の子どもから大人までの
コミュニケーション表現活動を通して
登米市も認める,
すばらしい活動を続けてこられています。
今後も一層このような活動に共感し、
賛同する方々が増え
このような機会をさらに創出されていくことを願います。
(川久保)



