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DogEar50号 特集:絵本にみる「らしさ」ってなんだろう[2021年03月07日(Sun)]
特集:絵本にみる「らしさ」ってなんだろう

 女らしさや男らしさってだれが決めたのだろう?
 料理が得意なのは女の子? 力持ちなのは男の子?
 いえいえ、男女の区別なく、料理が得意な男の子、力持ちの女の子。どっちもカッコイイ!
 さてさて、絵本の登場人物たちは…


女と絵本と男.jpg
『女と絵本と男』
編者:中川 素子

 この本は、ジェンダーに主軸を置き、新しい視点をもった絵本の研究&ガイドブックだ。「私の絵本ジェンダー論」「授業❝絵本とジェンダー❞から」「女と男を考える絵本ガイド36冊」の3章で構成されている。
 1章の「私の絵本ジェンダー論」には、落合恵子、村中李衣など7名が執筆している。その中で、今回、紹介している絵本『おんぶはこりごり』の訳者である藤本朝巳が作者アンソニー・ブラウンのことや描かれたメッセージなど、詳細な内容について書いてあるので絵本とあわせて読むと面白い。
 また、2章では、本書の出版のきっかけとなった、半期にわたる大学の授業「絵本とジェンダー」の内容に加えて、そこで学んだ学生たちが、物語だけにとらわれることなく、絵を語り、自らの考えを文章にしている。
 そして3章には36冊の絵本が紹介されている。その中には『タンタンタンゴはパパふたり』や『パパのカノジョは』などセンターにある絵本も入っているので、この本を読んでから絵本を手に取るとより深みが増すことだろう。(いっぽ)

おんなのこだから.jpg
あなたへ14
『おんなのこだから』
文/レイフ・クリスチャンソン
訳/にもんじ まさあき
絵/はた こうしろう

 多くの人が「女の子なんだから!」「男の子だろ!」と言われたことはないだろうか。
 この絵本は、日々の暮らしの中でのつい見過ごしてしまいそうになる場面で「本当にそうなの?」「それでいいのかな?」と疑問を投げかけている。
 ・掃除や洗濯、妹たちの世話は「女の子だからあたりまえ?」
 ・サッカーは男の子、編み物は女の子?
 ・男の子は、泣かない? など。
 このように、性で区別しなくてもいいのではないか。家事をテキパキとするお父さんがいて、仕事をバリバリこなすお母さんがいたっていいじゃないか。みんながイキイキと生きていけるって素敵なことだけど、あなたはどう感じるだろうか。(いっぽ)

ええやん.jpg
『ええやん そのままで』
It's Okay to Be Different
作/トッド・パール
訳/つだ ゆうこ

 カラフルな色遣いにシンプルなタッチの絵が目に飛び込んで、関西弁『ええやん そのままで』のインパクトに思わず手を伸ばしてしまう。
 表紙を開けると、青色の顔に口の中は赤色で、歯が抜けた口を大きく開けて笑っている男の子。『ええやん はが ぬけた みんな ぬける ときが あるねんて』と、元気いっぱい。
 長い鼻のピンクの象や模様がカラフルなしまうま、外見の違いも「Okay」。違うことは違うと言いあえる友だち関係、「恥ずかしいな」と思う気持ちもマイペースも「Okay」。
「わたしは わたしの ことが すごく すき」が、なにより大事やん。どのページもそんなメッセージに溢れている。
 It's Okay to be…と、英語表記もあるので自分で訳してみるのもおすすめ。(わかめ)

おんぶはこりごり.jpg
『おんぶはこりごり』
作:アンソニー・ブラウン
訳/藤本 朝巳

 ピゴットさんとママと二人の息子、サイモンとパトリックは、素敵な家に住んでいた。
 パパと息子たちは「ママ、ごはんまだー」と言って、ごはんを食べ終わるとソファーに座ってテレビを観ているだけ。ママは一人で食事の後片付け、そうじ、洗濯、アイロンがけ。
 ある日ママは「ぶたさんたちのおせわはこりごり!」 という手紙を置いて出て行ってしまった。残った三人はママのしてくれていたことを全て自分たちでしなければならなくなった。まもなく家はぶたごやのようになり…
 やがてママが帰ってきたとき、三人は?
 絵の細部にはぶたの顔やトリックがいっぱい。隠れぶたさん探しも面白い。(かあか)

へんじゃないもん.jpg
『ヘンじゃないもん!』
文/いぬい さきこ
え/たかい たかこ

 わたし、マユ。うちは、ママがそとでおしごとしていてパパがおうちのことしている。『おまえんち、へんなの!』カズくんがいう。これってヘンなの? じゃあ、ツバメさんは? ライオンさんは? ペンギンさんは? 『パパはパパのおしごとしてるの。ママはママのおしごとしてるんだよ』
 この絵本は、幼児期から男女共同参画社会について考えるきっかけとして、茨木市が「絵本ストーリーコンクール」を企画し、68編の応募の中から大賞に選ばれた作品だ。
 あたたかい文とかわいい絵だが、その想いはしっかりと伝わる。これが普通であたりまえ、なんて定義はない。さまざまな家族のあり方があるんだよ、マユちゃんちだって、動物たちだって。(まあ)

しげちゃん.jpg
『しげちゃん』
作/室井 滋
絵/長谷川 義史

 作者は俳優の室井滋さん。子どもの頃から『しげる』という男の子みたいな名前のせいで、嫌な目にあうことがしょっちゅうだった。ピカピカの小学校入学の日も彼女の名前がナント男子用の青い紙に書かれていたのだ。「もっとかわいい名前に変えて」とお母さんに頼んでみたら、お母さんはギロリとにらんで。
 是非、読み聞かせてあげてほしい。名前は単に人を識別する記号や符号ではなく、そこには愛情がいっぱい詰まっているのだと、読みながら改めて思い出される。「あなたの名前はね…」と話は続いていくことだろう。
 絵はとてもおおらかで「しげちゃん」にぴったり。それに昭和レトロも懐かしく、親子の話も更に広がりそうだ。裏表紙の開きにある「名前パレード」の歌を聞いてみたい。(ト?)

世界一力もち.jpg
マジカル・チャイルド@
『世界一力もちの女の子のはなし』
作/サリー・ガードナー
訳/三辺 律子

 ジョシーは8歳9か月の女の子。ある日学校で、クラスメートのビリーの頭が柵に挟まって抜けなくなるという事件が起こった。ビリーは苦しくて顔が真っ赤になってきた。どうしよう! みんながうろたえていた時、突然「パキーン」とジョシーの腕に力が湧いてきた。ジョシーは柵に近寄るとあっさり柵を広げ、ビリーを助けたのだ。こうして、世界一力もちの女の子が誕生した。
「こんな小さな女の子が力持ち?」疑う人、感嘆する人、挑戦者…ジョシーとその家族の日常は一変した。ニューヨークで最高級のホテルに泊まり、毎日様々な重いものを持ち上げるショーに出ることになったのだ。
 つまらないショーに出るより誰かの役に立ちたいジョシー。彼女の力はどうなっていくのか。そして9歳になった時には?(ぽん)
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