
DogEar25号 特集:たまには絵本を[2021年03月06日(Sat)]
特集:たまには絵本を

『アリーテ姫の冒険』
著者/ダイアナ・コールス
絵/ロス・アスクィス
むかしむかしあるところに・・・ではじまるおとぎばなしの多くは、王子様の助けを待つお姫様が描かれているが、この物語にでてくるアリーテ姫はとても個性的だ。
アリーテ姫の父である王様は、いつか持参金をたくさん持った王子が現れるのを待ち望んでいた。一方、アリーテ姫は、王様の望むようなやさしく従順な女の子ではなく、結婚などしたくなかった。
ある日、ボックスという男が、輝くばかりの宝石を持って、姫との結婚を申し出てきた。王様はそれに目がくらみ、承諾してしまう。しかしこの結婚、実は姫を殺すための策略だった。男はある予言者から「お前は、アリーテ姫に殺される」と言われていたのだ。
このピンチにアリーテ姫は・・・。(いっぽ)

『ルラルさんのごちそう』
著者/いとう ひろし
編集/萩原 由美
ルラルさんはメガネとヒゲのおじさんだ。
土曜日になると魚や野菜を買ってきて、なべやフライパンやほうちょうを使い、習い覚えた料理に腕を振るう。テーブルの上には見事なできばえのごちそうがいっぱい。ちょっと得意なルラルさんは庭の動物たちをごちそうに招待することにした。
次の土曜日、お店で魚やえび、たこ、貝、だいこん、すいか、豆などを山ほど買ってお料理のはじまり。けれどもみんなは、ごちそうのできあがるのがまちきれなくて・・・。じょうずな料理より、みんなで食べるのがいちばん! というお話だけれど、子どもたちがあこがれる台所と料理、動物もいっぱい集まって、小さい子どもも楽しめるようによく工夫されている。(ト?)

『おとうさんがおとうさんになった日』
著者/長野 ヒデ子
『おかあさんは、あかちゃんがうまれておかあさんになったの?』『じゃあ、おとうさんは、いつおとうさんになったの?』
3人目の赤ちゃんを自宅で産むことに決めたおかあさん、おとうさん、子どもたち。
赤ちゃんが生まれてくる前のゆったりとした時間、みんなで赤ちゃんを迎える準備。おとうさんは初めての赤ちゃんが生まれて「おとうさんになった日」を思い出す。まぶしくて、かがやいて、なんだかくすぐったい、あの日を・・・。そして、いよいよ赤ちゃんが生まれるときが来た! うれしい。でも心配、ドキドキ。
赤ちゃんの誕生という特別な一日のことを描いた、優しい絵本。子どもはもちろん、出産を控えている人、まだの人、すでに遠い昔の人。すべての人に・・・。(かあか)

『シンデレラのおしり』
著者・絵/ニコラス・アラン
訳者/とたに ようこ
おしりにもいろいろあること、知ってた? 考えてみればそうよね・・・いろいろあるから個性なのよね。
人それぞれなんだから、悩む必要なんてないんだよ、恥ずかしがることなんてないんだよと、かわいい絵本が教えてくれた。外見ばかりを気にしがちな自分を、優しくさとされたようで、思わずドキッとした。
本書は、文章がとてもまろやかで、読んでいて心地いい。中のイラストも実にチャーミング! 一度手にとってイメージをふくらませてみてはいかが? 読む人それぞれにきっといろんな発見があるはず。(まあ)

『バスラの図書館員』
ーイラクで本当にあった話ー
著者/ジャネット・ウィンター
訳者/長田 弘
バスラはイラクの港町。アリアさんはその町の図書館員。彼女にとって本は黄金よりも価値あるものだ。図書館にはあらゆる言語の本がある。新しい本も700年前の本も。本は自分たちの歴史が詰まっている町の大切な宝物だ。
ところが、戦争の影が忍び寄ってきた。❝爆弾!❞町は? 私たちのいのちは? 誰も図書館の本のことを考えない。アリアさんは本を安全な場所に移してほしいと当局に頼んでみたが出来ないと断られた。燃えさかる町で彼女と友人たちのとった行動とは・・・。
3万冊の本を戦火から守った、2003年にあった本当の話。(ぽん)

『ひとりじゃないよ』
21世紀に生まれてくる子どもたちへ
編者/アムネスティ・インターナショナル日本
絵/葉 祥明
葉祥明さんのメルヘンタッチな絵が印象的だ。NGO人権擁護団体アムネスティが「21世紀に生まれてくる子どもたちへ」というテーマでメッセージを公募し、1冊にまとめたもの。
谷川俊太郎、灰谷健次郎など有名人をはじめ、小学1年生の児童から大学生、主婦、会社員、造園業者など年令も職業も様々な26人が、世界中のいろいろな人権侵害に苦しんでいる子どもたちへ、それぞれ心をこめたメッセージを送っている。
小学3年生の男の子の言葉が紹介されていて印象的だ。『小さいね みんなの いのち だいじだね』(わかめ)

『アリーテ姫の冒険』
著者/ダイアナ・コールス
絵/ロス・アスクィス
むかしむかしあるところに・・・ではじまるおとぎばなしの多くは、王子様の助けを待つお姫様が描かれているが、この物語にでてくるアリーテ姫はとても個性的だ。
アリーテ姫の父である王様は、いつか持参金をたくさん持った王子が現れるのを待ち望んでいた。一方、アリーテ姫は、王様の望むようなやさしく従順な女の子ではなく、結婚などしたくなかった。
ある日、ボックスという男が、輝くばかりの宝石を持って、姫との結婚を申し出てきた。王様はそれに目がくらみ、承諾してしまう。しかしこの結婚、実は姫を殺すための策略だった。男はある予言者から「お前は、アリーテ姫に殺される」と言われていたのだ。
このピンチにアリーテ姫は・・・。(いっぽ)

『ルラルさんのごちそう』
著者/いとう ひろし
編集/萩原 由美
ルラルさんはメガネとヒゲのおじさんだ。
土曜日になると魚や野菜を買ってきて、なべやフライパンやほうちょうを使い、習い覚えた料理に腕を振るう。テーブルの上には見事なできばえのごちそうがいっぱい。ちょっと得意なルラルさんは庭の動物たちをごちそうに招待することにした。
次の土曜日、お店で魚やえび、たこ、貝、だいこん、すいか、豆などを山ほど買ってお料理のはじまり。けれどもみんなは、ごちそうのできあがるのがまちきれなくて・・・。じょうずな料理より、みんなで食べるのがいちばん! というお話だけれど、子どもたちがあこがれる台所と料理、動物もいっぱい集まって、小さい子どもも楽しめるようによく工夫されている。(ト?)

『おとうさんがおとうさんになった日』
著者/長野 ヒデ子
『おかあさんは、あかちゃんがうまれておかあさんになったの?』『じゃあ、おとうさんは、いつおとうさんになったの?』
3人目の赤ちゃんを自宅で産むことに決めたおかあさん、おとうさん、子どもたち。
赤ちゃんが生まれてくる前のゆったりとした時間、みんなで赤ちゃんを迎える準備。おとうさんは初めての赤ちゃんが生まれて「おとうさんになった日」を思い出す。まぶしくて、かがやいて、なんだかくすぐったい、あの日を・・・。そして、いよいよ赤ちゃんが生まれるときが来た! うれしい。でも心配、ドキドキ。
赤ちゃんの誕生という特別な一日のことを描いた、優しい絵本。子どもはもちろん、出産を控えている人、まだの人、すでに遠い昔の人。すべての人に・・・。(かあか)

『シンデレラのおしり』
著者・絵/ニコラス・アラン
訳者/とたに ようこ
おしりにもいろいろあること、知ってた? 考えてみればそうよね・・・いろいろあるから個性なのよね。
人それぞれなんだから、悩む必要なんてないんだよ、恥ずかしがることなんてないんだよと、かわいい絵本が教えてくれた。外見ばかりを気にしがちな自分を、優しくさとされたようで、思わずドキッとした。
本書は、文章がとてもまろやかで、読んでいて心地いい。中のイラストも実にチャーミング! 一度手にとってイメージをふくらませてみてはいかが? 読む人それぞれにきっといろんな発見があるはず。(まあ)

『バスラの図書館員』
ーイラクで本当にあった話ー
著者/ジャネット・ウィンター
訳者/長田 弘
バスラはイラクの港町。アリアさんはその町の図書館員。彼女にとって本は黄金よりも価値あるものだ。図書館にはあらゆる言語の本がある。新しい本も700年前の本も。本は自分たちの歴史が詰まっている町の大切な宝物だ。
ところが、戦争の影が忍び寄ってきた。❝爆弾!❞町は? 私たちのいのちは? 誰も図書館の本のことを考えない。アリアさんは本を安全な場所に移してほしいと当局に頼んでみたが出来ないと断られた。燃えさかる町で彼女と友人たちのとった行動とは・・・。
3万冊の本を戦火から守った、2003年にあった本当の話。(ぽん)

『ひとりじゃないよ』
21世紀に生まれてくる子どもたちへ
編者/アムネスティ・インターナショナル日本
絵/葉 祥明
葉祥明さんのメルヘンタッチな絵が印象的だ。NGO人権擁護団体アムネスティが「21世紀に生まれてくる子どもたちへ」というテーマでメッセージを公募し、1冊にまとめたもの。
谷川俊太郎、灰谷健次郎など有名人をはじめ、小学1年生の児童から大学生、主婦、会社員、造園業者など年令も職業も様々な26人が、世界中のいろいろな人権侵害に苦しんでいる子どもたちへ、それぞれ心をこめたメッセージを送っている。
小学3年生の男の子の言葉が紹介されていて印象的だ。『小さいね みんなの いのち だいじだね』(わかめ)