
Dog Ear 10号 特集:家族[2019年12月15日(Sun)]
特集:家族
家族ってジグソーパズルみたいにいろいろなピースが集まって一つの絵や形を作っていくもの…?
でも、よく見て下さい。そのピースの一つひとつ、そのものが素晴らしい表情を持ち、輝いています。

『シングル化する日本』
著者/伊田 広行
「両親と子ども二人という家族はすでに典型的ではない」事実、一人暮らし世帯が東京都では40.9%(2000年)にもなる。この傾向は全国にも拡がりつつある。晩婚、少子化、離婚の増加により、家族の形は変化し日本はシングル化しているのだ。
家族を単位とする社会のシステムは限界がきているのではないか。…著者は個人を単位としたシングル単位での制度、生き方、考え方などを提案しシュミレートしている。
斬新なこの考案は20年30年後に当り前のものとして定着しているのだろうか。それとも?…将来が楽しみである。

『ひとり家族』
著者/松原 惇子
21世紀はひとり家族の時代だといわれている。でも、ひとり家族ってどいうもの?
たとえば本書では、こんな人が登場する。同じ家に住みながら夫婦という単位ではなく個人という単位で生きることを選んだ49才の女性。離婚するのではなく、よい妻・よい母(よい夫・よい父)という役割分業をやめたのだ。しかし、そのことによって2人の関係がよくなったというからおもしろい。
また配偶者に先立たれた後、子どもと暮らさず、ひとりで気楽に生きている85才の男性がいる。気ままに休業するたばこ屋の彼は、自然にしているのが一番好きだという。それでもやはり、人がきてくれるのが一番の喜びのようだが。
ひとりというのは❝個❞が尊重されてこそのものだが、それには個々の意識革命が重要だと思う。はたして、あなたは自分という❝個❞をしっかり持っているだろうか?(まあ)

『お〜い父親PartU 夫婦篇』
著者/汐見 稔幸
夫(男性)の視点から夫婦とは? を問いかけたコラム集。
「家族サービス」では、子どもを中心としたサービスをイメージしがちだが、妻へのサービスは? となげかけている。また仕事のことは家庭に持ち込まない。妻に話しても理解できないと思うのではなく夫婦だからこそどんなことでも話し合っていくことが大事だという「語らない夫」など。夫婦のコミュニケーションの大切さを語っている。
1篇が短い文章でユーモラスに書かれている。
そしてイラストが内容を的確に伝えているので、それを読むだけでもおもしろい。また、妻のコラムも見逃せない。(いっぽ)

『離婚 ―その後』
著者/岡野 あつこ
近年、結婚するカップルの3組に1組は離婚するという。岡野自身も8年間にわたる結婚生活に終止符を打ち、新たな人生を歩むことを決めたひとり。現在離婚男女のネットワーク「カラットクラブ」を主宰している。
この本では離婚した男女19人の苦渋の決断、その後の生活、今思うことを綴った手記をはじめ、クラブの会員など300人を対象に、離婚に至った理由、子どもの養育、経済状態など19項目についてアンケート調査を行った結果を掲載。座談会もあり、いろいろな角度から離婚を分析している。どれもこれもノンフィクションだから直に心に響く。ただ、離婚した女性の数だけ男性もいるわけだが男性の声がとても少ないのが気にかかる。(ト?)

『あれも家族これも家族』
著者/福島 瑞穂
ご存知、弁護士であり、参議院議員でもある福島瑞穂さんの著書。結婚、離婚、ドメスティックバイオレンス、シングルマザー、戸籍、住民票、年金、健康保険、税金、相続、遺言等々、ごく身近な事柄を弁護士の目から法律に基づき、行政手続の方法などについてわかりやすく解説。特に、カップルとして結婚届を出した場合と出さない場合の比較が興味深い。
著者自身パートナーとは婚姻届を提出しない「事実婚」であり、娘は夫の姓を名乗っている。
『結婚届を出していなくて「損」なことはある。しかし、結婚届を出していなくて「得」なことは一杯ある』という著者の言葉には考えさせられる。(かあか)
家族ってジグソーパズルみたいにいろいろなピースが集まって一つの絵や形を作っていくもの…?
でも、よく見て下さい。そのピースの一つひとつ、そのものが素晴らしい表情を持ち、輝いています。

『シングル化する日本』
著者/伊田 広行
「両親と子ども二人という家族はすでに典型的ではない」事実、一人暮らし世帯が東京都では40.9%(2000年)にもなる。この傾向は全国にも拡がりつつある。晩婚、少子化、離婚の増加により、家族の形は変化し日本はシングル化しているのだ。
家族を単位とする社会のシステムは限界がきているのではないか。…著者は個人を単位としたシングル単位での制度、生き方、考え方などを提案しシュミレートしている。
斬新なこの考案は20年30年後に当り前のものとして定着しているのだろうか。それとも?…将来が楽しみである。

『ひとり家族』
著者/松原 惇子
21世紀はひとり家族の時代だといわれている。でも、ひとり家族ってどいうもの?
たとえば本書では、こんな人が登場する。同じ家に住みながら夫婦という単位ではなく個人という単位で生きることを選んだ49才の女性。離婚するのではなく、よい妻・よい母(よい夫・よい父)という役割分業をやめたのだ。しかし、そのことによって2人の関係がよくなったというからおもしろい。
また配偶者に先立たれた後、子どもと暮らさず、ひとりで気楽に生きている85才の男性がいる。気ままに休業するたばこ屋の彼は、自然にしているのが一番好きだという。それでもやはり、人がきてくれるのが一番の喜びのようだが。
ひとりというのは❝個❞が尊重されてこそのものだが、それには個々の意識革命が重要だと思う。はたして、あなたは自分という❝個❞をしっかり持っているだろうか?(まあ)

『お〜い父親PartU 夫婦篇』
著者/汐見 稔幸
夫(男性)の視点から夫婦とは? を問いかけたコラム集。
「家族サービス」では、子どもを中心としたサービスをイメージしがちだが、妻へのサービスは? となげかけている。また仕事のことは家庭に持ち込まない。妻に話しても理解できないと思うのではなく夫婦だからこそどんなことでも話し合っていくことが大事だという「語らない夫」など。夫婦のコミュニケーションの大切さを語っている。
1篇が短い文章でユーモラスに書かれている。
そしてイラストが内容を的確に伝えているので、それを読むだけでもおもしろい。また、妻のコラムも見逃せない。(いっぽ)

『離婚 ―その後』
著者/岡野 あつこ
近年、結婚するカップルの3組に1組は離婚するという。岡野自身も8年間にわたる結婚生活に終止符を打ち、新たな人生を歩むことを決めたひとり。現在離婚男女のネットワーク「カラットクラブ」を主宰している。
この本では離婚した男女19人の苦渋の決断、その後の生活、今思うことを綴った手記をはじめ、クラブの会員など300人を対象に、離婚に至った理由、子どもの養育、経済状態など19項目についてアンケート調査を行った結果を掲載。座談会もあり、いろいろな角度から離婚を分析している。どれもこれもノンフィクションだから直に心に響く。ただ、離婚した女性の数だけ男性もいるわけだが男性の声がとても少ないのが気にかかる。(ト?)

『あれも家族これも家族』
著者/福島 瑞穂
ご存知、弁護士であり、参議院議員でもある福島瑞穂さんの著書。結婚、離婚、ドメスティックバイオレンス、シングルマザー、戸籍、住民票、年金、健康保険、税金、相続、遺言等々、ごく身近な事柄を弁護士の目から法律に基づき、行政手続の方法などについてわかりやすく解説。特に、カップルとして結婚届を出した場合と出さない場合の比較が興味深い。
著者自身パートナーとは婚姻届を提出しない「事実婚」であり、娘は夫の姓を名乗っている。
『結婚届を出していなくて「損」なことはある。しかし、結婚届を出していなくて「得」なことは一杯ある』という著者の言葉には考えさせられる。(かあか)
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