森の案内人との森林散策のコースを紹介。
第一回は観音の滝遊歩道です。
この観音の滝遊歩道は、ふれあいパーク大原湖が平成10年にオープンしたそのあと、山口市(旧徳地町)により開設されたものです。
キャンプ場の周辺の魅力を探す中で、地域の古老から、集落の憩いの場となっていた滝があるというお話を聞き、すでに藪になっていた場所を訪ねて、遊歩道を開設したのが平成12年。なので、森林セラピーの基地認定よりもちょっと先に開かれたものなのです。
ふれあいパーク大原湖から700メートル。
看板から遊歩道を上がります。急こう配になるので、少し息は上がります。
枯れ松が目につきますが、そのかわりに光さす林床には、新たな芽生えも、ココはその日そのときの発見を楽しみにしてください。
遊歩道を少し下ると、遊歩道の解説を快諾いただいた林業家、戸田岸さんの美林にたどり着きます。
美しく手入れされた森林は、戸田岸さんが若いころから、おじいちゃんと、お父さんと一緒にはぐくんできた森。
あの杉は、九州の苗、あの杉は、鳥取県智頭の苗、あそこは、○○年前に植えた。
私のおじいちゃんはいろんな樹が好きだったから、あそこにはメタセコイヤが・・。
戸田岸さんの語る森のお話、私たちもなるほど、とうなづくことがいっぱい。
そして、このあたりの地形や景観、歴史をひも解いてみると・・・。
50年前にはどんな風景だったか、頭の中で旅をしてみてもいいかもしれません。
沢登区間に入ってからは、少しアドベンチャー的なコースが広がります。
言ってみれば飛び石状に歩みを進める感じです。両手両足をフリーにするために、リュックサックと手袋をおススメします。もっとおススメしたいのは長靴。沢登区間と言いながら、川も浅いので、じゃぶじゃぶ濡れるのを恐れずに歩けば、滑って転ぶこともありません。
沢登区間は、100メートル程度なので、登ってみると短いですが、季節によると、草が茂っていて足元が見えなかったり、順路が矢印で示してあるわけでもないので、安全のために、森の案内人と一緒に歩かれるのをおススメします。
沢登区間を越えると、第一の滝が現れます。
落差のある滝は、大観瀑とはいわないまでも、涼しげで見事です。
ココで記念写真を撮られる方も多くあります。
その後、第二の滝まではもう少し。ロープ伝いに擬木の階段を上り、息が少し上がるかもしれないその先に、涼風とともに、見事な第二の滝が姿を現します。
そこで少し、涼しげな時間をすごし、いつまでも水を注ぎ続ける森のことを思い、しばしゆったりとする。。
言葉のいらない時間が広がること、うけあいです。
コースは、ふれあいパーク大原湖から往復約3キロ。
すたすた歩けば60分、小グループなら概ね90-120分で余裕があると思います。
少し大きなグループがゆっくり散策をすれば150分位でしょうか。
昼食を滝を前にして食べるならば+30分位が一つの目安です。
観音の滝遊歩道、美林と、変化に富むコース、そして滝・・、地域の歴史と、そこに垣間見える人のことも感じられるコースです。
年中おススメできるコースですが、やはり夏がいいでしょうか。
ぜひ歩いてみてください。