5月7日に無事開催、終了しました。
この日の様子、森の案内人の会事務局からは、今週の森林セラピー基地の様子と題して、森の案内人他、関係者に送付させていただきました。
この「今週の森林セラピー基地の様子」、
グランドオープンから3年目の平成21年の4月の配信を開始して、これまで430回程度発信しています。
毎週、森を訪れる皆様の様子をみつめて、案内人さんのプログラムや、季節の花の様子など、みたもの、感じたものを分け合うように取り組みを進めてきました。
今回の10周年の森フェス、私たちの取り組みを、こういう形で出展した34主体や、皆様と分かち合うことが出来てうれしく思います。
それでは、森フェス〜森林セラピー山口グランドオープン10周年〜の様子をまとめ、5月12日発行の「今週の森林セラピー基地の様子」、どうぞご覧ください。
・・・ちなみに、長いです。
(以下転載)
【5月12日 今週の森林セラピー基地の様子】
森の案内人の会事務局です。
今週の森林セラピー基地の様子をお知らせします。
今週のレポートは、
5月7日(日)に開催された「第3回 森フェス〜森林セラピー山口グランドオープン10周年〜」について、
これまでの備忘録の意味を込めてまとめ、お知らせします。
■■これまでの経緯■■
今回の森フェスは、前身である「森カフェ」から数えて7回目の森林セラピー山口の大規模イベントとなります。
初回は2014年の春。
山口市主催で「森カフェ〜森林セラピーミニフェスタ」として開催し、
その後は春秋の年二回のペースでの開催となりました。
回を重ねるごとに参画主体が増える中、
イベントの運営の形はより市民主導、市民主体、市民協働へ、
より地域に密着したものに成長していきました。
2016年からは、山口市と国立山口徳地青少年自然の家、そして森の案内人の会で構成する
「森フェス実行委員会」での主催となり、タイトルも「森カフェ」から「森フェス」と変えて、今回で3回目。
今年度はグランドオープンから10年目、今回集う森の仲間はこれまでで最大の34主体を数えることとなりました。
■■森フェスの目的■■
この「森フェス」は、森林セラピー山口に関わる多様な主体が連携・協働し、
森を身近に感じるライフスタイルの提案をするとともに、
森林セラピーの普及啓発につなげることを目的とします。
またこの機会を通じて、各主体がネットワークを広げること、
徳地の森での様々な自然体験活動のプラットホームとしての森林セラピー基地をPRするものです。
■■進め方■■
今回、34主体の森の仲間たちを迎えて準備をするにあたり、
参加する各主体とは、早い方では昨年の秋から、
各主体のミッションを踏まえて企画提案しながら内容を決めてきました。
ひとりひとりの方と丁寧に向き合いながら、趣旨に見合った企画にまとめ、
開催日2か月前にはチラシが完成。
早めの段階から、森フェスの開催をPRしていきました。
■■会場のしつらえ■■
会場は国立山口徳地青少年自然の家。
予想以上の来訪者が訪れることも想定して、
第二駐車場として長者ヶ原運動公園を確保しマイクロバスでの回送準備もしました。
前回の反省から、受付を駐車場からの動線にある「つどいの広場」へ移動。
受付で配布するのは、「組手什の木の合うペンダント」。
この「組手什」、柱として使えない部材の活用として考案され、
材料を組み合わせることで強度が保たれます。
手ざわりがよく、何より木目が美しく、
東日本大震災の際には避難所等でも活用されたもの。
以前、宮城県登米町森林組合からいただいたサンプル品を加工して
参加章としてご用意しました。
森フェス看板に沿って歩くとフレンド広場。
緑のテントで案内人が待機し、森林セラピーガイドツアー・森のヨガの受付と、
会場説明、プログラムの説明をします。
主な会場は4つ。
「森の入り口」「焚き火の森カフェ」「森のアトリエ」「森のあそびば」という名前でご案内しました。
会場ではアナウンス担当がマイクで周知告知します。
プレイホール内ではクラフト体験や展示のコーナーを設置し、
プレイホールの二階部分には、カフェと、森のマルシェのコーナーが並びます。
プレイホールの外側には、手前に紙漉き体験、珈琲焙煎体験、
わんぱく広場側に山口県アロマセラピスト会。
学習室1.2では茶花の展覧会、
わんぱく広場は「ポン太の自然遊びランド」「クヌギの元気回復プロジェクト」や草すべりなど。
フレンド広場の真ん中は「森林セラピー山口グランドオープン10周年記念式典」会場でした。
■■当日の進行■■
前日は小雨、森の案内人・森林セラピーボランティアスタッフの他、
各出展者47名が会場設営に参加しました。
万全の準備を終えいよいよ当日、お天気は晴れ。
スタッフミーティングを開始したのが8時40分、
森フェス実行委員長である森の案内人の会の湯川忠彦会長の「つながろう」のメッセージとともに、
全員でつないだ手を天に掲げました。
あいさつの後は、各主体のひと言自己紹介と、スタッフ章の配布。
毎回行うわずかな時間のこころ合わせですが、この時間が大切なスタートになります。
全体ミーティングを終えた頃には、すでに受付を通り過ぎる参加者もあり、
これまで以上の来訪者が来られる、そう確信する時間になりました。
■■会場の様子■■
会場を訪れたお客様を森の案内人がお出迎えして、
まずは会場説明&「森林セラピーガイドツアー」のご紹介。
最初に出発したのは「日暮ヶ岳山登り入門」。
こちらには35人が参加。山登りに精通した案内人が2班に分かれて進行しました。
「ちびっこ森歩き」は午前午後で126名参加。
想定外の盛況ぶりでした。
「ノルディックウォーキングで森めぐり」は出発時間を設定するのをやめ、随時出発に変更。
インストラクターごとの個別対応で、参加者の満足度も高いツアーになりました。
参加希望があるのか心配していた「英語で森歩き」は、午前午後で参加者23名。
英語のできる案内人に加え、
元英語教員であり、自然の家に勤務されていた上利さんの飛び入りサポートもありました。
「森で探そう季節のことば」、「新緑きらきら森歩き」もそれぞれ充実、
それぞれの案内人さんの個性がご案内に発揮されました。
この日は総勢286名(大人196名、子ども90名)の方がツアーに参加されました。
「森のヨガ」には朝日新聞の記者も同行。
ヨガは本来自然の中で行うもの、森林では大地のエネルギーをより感じやすいと、講師である加賀先生の弁。
賑やかな会場を離れて静かな場所でゆっくり自然とつながる時間になりました。
「焚き火の森カフェ」では、
中央に焚き火コーナーがあり左手側にカフェ、右手側に森のマルシェが広がります。
焚き火は案内人さんが火の番をし、
カフェは森林セラピーボランティアスタッフを中心に運営。
開会から自家焙煎珈琲を淹れ続け、14時過ぎには珈琲の提供は終了となりました。
「森のマルシェ」を担当する南大門のコーナーには、
特産品のほか、地元農家さんの新鮮野菜が並びました。
また「徳地の夏野菜を使ったシェフの気まぐれスープ」は約200食が完売。
その後はかき氷を販売されていました(こちらも完売)。
「野菜たっぷり名田島トマトカレー」は瞬時に売り切れ、
日伊協会の「イタリア料理Beh che e’(べケ)」も順番待ちの列が絶えることない人気でした。
中屋菓子店の幸福プリンは早々に売り切れ、午前中には店じまい。
蓬莱堂も大人気のきんつばをはじめ、ほぼ完売でした。
「珈琲焙煎体験」は49組が体験し、
「いろどりみどり紙漉き体験」はカラフルなディスプレイが素敵でしたね。
プレイホールの中で最初に目につくのは「でっかい滑マツ」。
会場を本物の森へといざないます。
入り口には森林総研のコーナーとして、クラフト、展示、クイズと盛りだくさん。
中央には巨大な幾何学模様のオブジェに囲まれた「ヒンメリワークショップ」。
奥には「子どもの木育ひろば」。
ここを目当てに来られた方もありました。
また子どもたちの様子を見て「森のおはなし紙芝居」も上演されました。
その他、山口県アロマセラピスト会、自然の家、森林インストラクター山口会、
木のおもちゃ重田木型(リピーター多い印象)、
有限会社ひわだや(ハイセンスな展示に目を奪われました)、
山口森林管理事務所、林業女子会@山口がそれぞれ豊富なクラフトメニューを提供されました。
会場内の「キノコワンダーランド」「森林セラピーFAQ」の一角は
休憩所としても機能していました。
わんぱく広場側のテントには「アロマハンドトリートメントin森」、
県内のアロマセラピスト集結で、極上のリラックスタイムでした。
広場に下りる斜面では、子どもたちが草すべり。
「クヌギの元気回復プロジェクト」では樹の周りに穴を掘って堆肥をやり、
子どもも大人も樹から元気をもらいました。
フィールドビンゴやスラックラインを楽しむ子どもたちの傍ら、
空中テントやハンモックは一休みの空間となり、
大きな芝生の広場では、自然で遊び、自然を守り、自然に囲まれてゆっくり休む空間を提供しました。
「森の音楽」はピッコロや縦笛を操る秋本芳和さんが120曲のレパートリーで演奏し、
chimosakiさんは手が痛くなるまでギターを弾いてくれました。
山口ライアーAilyさんはそよ風や木洩れ日とコラボし、
終了前には「さすらいお灸体験」に駆け込んで、
ふーっと息をつき、のんびり体験されていました。
■■10周年記念式典■■
12時30分から13時までは、
フレンド広場の真ん中で「森林セラピー山口グランドオープン10周年記念式典」開催。
FMわっしょい池田さんのやさしい声の進行により、
渡辺純忠山口市長から、これまでの取り組みについて感謝のお言葉があり、
森フェス実行委員長湯川会長からは、これからの10年に向けて夢を語る挨拶がありました。
国立山口徳地青少年自然の家小林所長からは、
森林セラピー基地認定の頃、熱意ある担当者柳さんとのエピソードが語られ、
山口森林管理事務所佐竹所長からは、国有林を有する徳地の森の価値が語られました。
会場は青空、芝生の広場を新緑が囲んで、
たくさんの方と10年の節目を祝う時間はとても絵になる光景でした。
式典後の餅まきは、1800個のお餅が宙に舞い盛り上がりました。
■■ふりかえり・実績■■
16時からの片づけ終了後、フレンド広場で輪になり、
出展者それぞれの感想や会場の様子を確認しました。
最後は湯川会長の音頭により、一本締めで閉会となりました。
この日の来訪者は813名、
スタッフは175名(式典来賓含む)、合計988名。
ちいさなお子様からご年配の方まで、幅広い年代の方とともに森を楽しむ一日となりました。
■■みんなの感想&アンケート■■
参加者のアンケートでは、各コーナーの印象のほか、また参加したいとの声多数。
今後はブログやfacebookでレポートするほか、
アンケートは野谷集会所で閲覧ができるようにしています。
今回紙面の制約もあり、すべての様子をご紹介できませんが、
皆様とお会いした時にでもまたお話しできたらと思います。
今回も皆様のおかげで良い会になりました。
どうもありがとうございました。
またご一緒しましょう。
次回は来年春の予定です。
Posted by 松本 at 23:13 | 森フェス2017春 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)