【7月13日(火)森の案内人フォローアップ講座 緑と森の価値を創造する〜竹中さんと「おかえりモネ」】[2021年07月13日(Tue)]
森林セラピー山口の森の案内人の会、実はコロナ禍において、自己研鑽のための活動や、研修活動は、養成講座をはじめ、なかなか取り組めないでいました。。なにしろ、集まることが難しい・・。
とはいいながら、何かできないかということで、思案していたところ、5月から放送の朝ドラ「おかえりモネ」において、なんとヒロインが森林組合勤務ということで、身の回りの林業界がにわかに沸いており、「おかえりモネ」の林業考証を勤める登米町森林組合の竹中さんを講師にお迎えして、オンラインにて、森の案内人を対象としたフォローアップ講座を行うこととなりました。

7月13日(火)に集った参加者は19名。平日開催にもかかわらず、いつもの対面の講座よりも参加が多いかも!これ、やっぱり朝ドラ効果?それともオンラインの効果?
定刻どおり開会してからは、竹中さんがお仕事をされている登米町森林組合の事業の説明から。
@森林事業(造林、利用、販売)、A木材加工事業(木材乾燥、防腐加工、プレカット加工)、
B木工事事業(住宅、公園事業)、C特用林産事業(※休業中:椎茸の生産および加工食品の製造販売)、D環境教育事業(森林セラピー、キャンプ場運営)など。竹中さんはその中でも組合の総務的なお立場とのこと。
東日本大震災からの復興支援の取り組みとしては、木製組み立て家具キット「組手什」の配布や、木造応急仮設住宅や木造災害公営住宅の建設などにも取り組まれています。
さて、竹中さんとNHKとのつながりは遡ること2年ほど前から。お話を聞かせて欲しいと、折に触れて復興支援のお話の聞き取りがあったそうですが、昨年報道発表されるまで「まさか朝ドラ絡みとは!」と、全くわからなかったそうです。
朝ドラのストーリーには、登米町森林組合のエピソードが反映されていますが、その中でも、第1週で登場した「森林セラピー」では、森の中を大笑いしながら歩くシーンで紹介がありました。
登米町の森林セラピーの目的はズバリ「健康づくり」。
来訪者は主に地元の高齢者の方たちで、そのプログラムはご本人曰く、竹を使ったなんちゃってノルディックウォーキング&笑いヨガ。
NWは専用ポールではなく、竹林整備で出た「竹」を有効活用。各自の身長に合わせてカットして使います。ウォームアップは東北文化学園大学考案の「かんたん竹杖黄門体操」(方法が印刷された手ぬぐいのプレゼントもあり)。
笑いヨガは、元々のプログラムのお作法は少し端折って、大きな声を出して笑うことに特化。
目的に合わせて、アクティビティを変化させる柔軟さは素敵な印象。
そのほかにも、モネちゃんの着想の未来予想図かもしれない太陽光を活用した木材乾燥システムや、実際に組合で手掛けられた宮城県産材学習机の商品化などのお話はそれぞれ聞き応えがありました。
逆に、ドラマでは語られない原発事故の影響についても触れられました。
特用林産事業である椎茸の原木栽培は、原発事故後の放射能の影響で現在休業中。放射能は木の樹皮に多く残るため、原木椎茸は依然として残留放射能量が高く、出荷できないそうです。
一か所に集められた原木の写真と、森や自然とともに生きている農家の方々の気持ちを考えると、本当に胸が痛くなりました。
全国的に問題となっているナラ枯れも深刻で、日本の林業に対する問題提起もあり、その中でも、ドラマのモネちゃんを通した「気遣い(木使い)の輪」に、これからの林業と、森と人、人と人との関わり方への希望を抱きつつ、それぞれが森の案内人として「何かできることはないかな」と感じる機会になったと思います。
森を巡る様々な視点や知見に触れて、また、それぞれがそれぞれのご案内に、活かしていけると思います。

講師の竹中さん、ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!
とはいいながら、何かできないかということで、思案していたところ、5月から放送の朝ドラ「おかえりモネ」において、なんとヒロインが森林組合勤務ということで、身の回りの林業界がにわかに沸いており、「おかえりモネ」の林業考証を勤める登米町森林組合の竹中さんを講師にお迎えして、オンラインにて、森の案内人を対象としたフォローアップ講座を行うこととなりました。

7月13日(火)に集った参加者は19名。平日開催にもかかわらず、いつもの対面の講座よりも参加が多いかも!これ、やっぱり朝ドラ効果?それともオンラインの効果?
定刻どおり開会してからは、竹中さんがお仕事をされている登米町森林組合の事業の説明から。
@森林事業(造林、利用、販売)、A木材加工事業(木材乾燥、防腐加工、プレカット加工)、
B木工事事業(住宅、公園事業)、C特用林産事業(※休業中:椎茸の生産および加工食品の製造販売)、D環境教育事業(森林セラピー、キャンプ場運営)など。竹中さんはその中でも組合の総務的なお立場とのこと。
東日本大震災からの復興支援の取り組みとしては、木製組み立て家具キット「組手什」の配布や、木造応急仮設住宅や木造災害公営住宅の建設などにも取り組まれています。
さて、竹中さんとNHKとのつながりは遡ること2年ほど前から。お話を聞かせて欲しいと、折に触れて復興支援のお話の聞き取りがあったそうですが、昨年報道発表されるまで「まさか朝ドラ絡みとは!」と、全くわからなかったそうです。
朝ドラのストーリーには、登米町森林組合のエピソードが反映されていますが、その中でも、第1週で登場した「森林セラピー」では、森の中を大笑いしながら歩くシーンで紹介がありました。
登米町の森林セラピーの目的はズバリ「健康づくり」。
来訪者は主に地元の高齢者の方たちで、そのプログラムはご本人曰く、竹を使ったなんちゃってノルディックウォーキング&笑いヨガ。
NWは専用ポールではなく、竹林整備で出た「竹」を有効活用。各自の身長に合わせてカットして使います。ウォームアップは東北文化学園大学考案の「かんたん竹杖黄門体操」(方法が印刷された手ぬぐいのプレゼントもあり)。
笑いヨガは、元々のプログラムのお作法は少し端折って、大きな声を出して笑うことに特化。
目的に合わせて、アクティビティを変化させる柔軟さは素敵な印象。
そのほかにも、モネちゃんの着想の未来予想図かもしれない太陽光を活用した木材乾燥システムや、実際に組合で手掛けられた宮城県産材学習机の商品化などのお話はそれぞれ聞き応えがありました。
逆に、ドラマでは語られない原発事故の影響についても触れられました。
特用林産事業である椎茸の原木栽培は、原発事故後の放射能の影響で現在休業中。放射能は木の樹皮に多く残るため、原木椎茸は依然として残留放射能量が高く、出荷できないそうです。
一か所に集められた原木の写真と、森や自然とともに生きている農家の方々の気持ちを考えると、本当に胸が痛くなりました。
全国的に問題となっているナラ枯れも深刻で、日本の林業に対する問題提起もあり、その中でも、ドラマのモネちゃんを通した「気遣い(木使い)の輪」に、これからの林業と、森と人、人と人との関わり方への希望を抱きつつ、それぞれが森の案内人として「何かできることはないかな」と感じる機会になったと思います。
森を巡る様々な視点や知見に触れて、また、それぞれがそれぞれのご案内に、活かしていけると思います。

講師の竹中さん、ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!
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Posted by 松本 at 21:45 | イベントレポート | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)