• もっと見る
« 2012年08月 | Main | 2012年10月»
<< 2012年09月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
寄付とこれからの社会 [2012年09月28日(Fri)]
10月1日に発行する「シミンズシーズ」の機関誌用に、「寄付とこれからの社会」について文章をまとめました。
読んでいただければ幸いです!

----------------

 「教養」という言葉を聞いて、イメージされるものは何でしょうか。ヘーゲルやカント、デカルトといった哲学者を思い浮かべるでしょうか。それとも、ベートーベンやモーツァルトといった音楽家でしょうか。印象派の絵画でしょうか。
 20世紀、いわゆるハイカルチャーと言われる類の「教養」を身につけていることが、社会人としての「常識」や「たしなみ」でした。ビジネス界においても、これらの「教養」を身につけていることは、「見識」の高さを示すことになり、ある意味での紹介状やパスポートの役割を果たす場合もあったそうです。世界に通用するエグゼクティブになるためには、必ず「文学」や「音楽」とくに「クラシック音楽」といった「教養」が必要だったのが20世紀だと言えるでしょう。これらのことを、大前研一氏は、著書「『地の衰退』からいかに脱出するか」の中で書いています。
 では、「21世紀の教養」は、何でしょうか。大前氏の著書によると、最近の世界のエグゼクティブの共通の話題は、以下のような内容だそうです。
「あなたは、近年の環境問題とその対策について、どう思うか?」
「アフリカのエイズの人たちのために、あなたは最近何かをしたか?」
 つまり、「地球市民として具体的にどのように考え、どのようなアクションを起こしているか?」という、「知識」「見識」「経験」が問われるようになってきたというのです。 

 2011年6月22日、新寄付税制を盛り込んだ税制改正が成立しました。この改正により、一定の基準を満たすことによって認められる認定NPO法人の基準が緩和されたり、認定NPO法人や公益社団・財団法人等への寄付金について、「税額控除」が可能となったりするなど、寄付金に関する税制優遇の制度が大幅に改正されました。日本において、寄付文化がもっと広がるように歴史的な大改正を遂げたのです。

 これまで、「企業は、利益を上げて納税すれば、それで社会貢献している」「寄付なんて胡散臭そう」「あまり自分には関係ない」という考えが多くを占めていました。しかし、今時代は変わりつつあります。グローバル化した社会において、通用するためには、「社会貢献」意識を持つことが、エグゼクティブの必須条件になりつつあるように、「寄付」ということさえ身近なものになりつつあるのです。これからの時代は、税金で支える「公共」から寄付で支える「社会」に変わりつつあるといっても言い過ぎではないかもしれません。

 私達シミンズシーズは、この兵庫においても、「寄付」という行為が身近なものになるように、昨年から(仮称)ひょうごコミュニティ基金創設に向けて、動き始めました。まだまだ日本の制度は、誰もが「社会貢献」しやすい制度になっているとは言えません。私達は、「社会貢献」という人々のジリツした動きを後押しするために、その制度や環境を整えていきたいと思います。
「兵庫県・神戸市版NPO法人設立・運営の手引」が注目されています! [2012年09月08日(Sat)]
皆さま、またまた更新が滞っていてすみません。
ダメですねぇ、、、一度間があいてしまうと、、、。
もうちょっとしっかり更新していけるようにしたいと思います。

昨年度、「兵庫県・神戸市版NPO法人設立運営の手引」をシーズ加古川(シミンズシーズ)が事務局となり、作成をしたことは、これまでも何度もお伝えしてきました。
手引完成ご報告のブログ↓
https://blog.canpan.info/toki/monthly/201205/1


このブログが今、全国の色んなところで注目されています。
先日は、鹿児島から手引書改訂プロジェクトの進め方等を聞きたいと、鹿児島県のNPO支援センター(中間支援)の方が、わざわざ加古川まで来てくださいました。
岩手県でも、手引そのものを作るわけではありませんが、もう少しNPOにとって分かりやすいハンドブックをNPO支援センターが集まって作ることになったようです。
昨年度、兵庫県内のNPO支援センターみんなで作った手引が全国で注目されていてとても嬉しく思います。

今年度は、認定NPO法人用の手引書を作成するために、少しずつ議論を深めています。
認定NPO法人の制度は、複雑で論点が多く、なかなか手強いですが、頑張って今年度末には作りたいと思っています。

↓写真は、2012年9月7日に開催した手引書改訂プロジェクトチーム会議の様子。
tebiki.JPG