• もっと見る
« 2012年07月 | Main | 2012年09月»
<< 2012年08月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
海士町に行って来ました。 [2012年08月15日(Wed)]
お盆休みを利用して、隠岐の島にある海士町へ行って来ました。
iターンで多くの若者が移り住んでいることなどで、メディアに取り上げられることも多くなった海士町。
色々と考えさせられることが多くあった旅でした。

海士町のキーワードは『ないものはない』。
この言葉には、@無くてもよい、A大事なことはすべてここにある、という2重の意味を持つとのことです。 
都会のように便利ではないし、モノも豊富ではないけれど、自然や郷土の恵みはたくさんある、今あるものの良さを活かしていこう、そんな想いがこの言葉には込められています。
「ないものはない」と今生きている人達はどれだけ言えるのでしょうか?
「ないものはない」のに、あると思って必死に探し続けているような気がします。
「ないものはない」けれど、「あるものはある」のだということに、もうそろそろ気が付かなければならないですね。

詳しくはこちら↓
http://www.town.ama.shimane.jp/topics/3000-1/post-72.html

547115_347618891990688_1051735360_n.jpeg


もっと深く考えさせられたこともありました。

ガソリンスタンドで会った息子さんの話。
「海士町はとても有名になったけれど、その分色んな人が入ってきて、治安はとても悪くなった。昔だったら、窓もドアも開けっ放しで、気軽に声をかけられていたのに、声をかけにくくなってしまった。空き巣被害もめちゃくちゃ増えた。」と。

iターンが来ないと、観光で島外の人が来ないと島の経済はなりたたないのかもしれません。
けれども、それは、人の絆を薄めることにつながっているかもしれません。
「豊かさ」とは何かを改めて考えさせられます。

さらに、この息子さんは、「メディアにたくさん取り上げられているけれど、いい面しか取り上げられていない」と言っておられました。
改めて物事を一方だけで見てはいけない、真実を自分の目で見て、聞いて感じなければいけないということを考えさせられました。
常に現地の人に耳を傾け続けられる人でなければならないと感じます。
地域づくりとは何なのかを深く色々と考えさせられた旅でした。
多様な人が集まる場の自浄作用 [2012年08月10日(Fri)]
この4月からの様々な活動を通して、一つ確信を持って言えること、学んだことがあります。
それは、「多様な人が集まる場での自浄作用」です。
多様な人が集まる場があり、その場がみんなの発言のできる安全な場であれば、自然と自浄作用が起こり、物事はきちんとあるべき方向へ流れていくということが、実践を通じてわかりました。

「若い人をもっと巻き込もう」
「過去のことに囚われていてもしかたない、前を向いて進もう」
「マイナスな意見ばっかりではなく、プラスの意見を言おう」
「相手の意見に否定していても始まらない。受け止めることから始めよう」
などなど。
こんな様々な考えはみんな持っているものです。
けれども、地域の昔からあるシガラミの中では、こんな当たり前のことを言えなかったり、言っても聞いてもらえなかったりします。
こんな意見をきちんと言える場が、地域でのいろんなシガラミの中ではなかったりするのです。

そのためには、多様な人達を巻き込むことが大切。
多様な人を巻き込められれば巻き込められるほど、多様な意見も発言しやすくなります。
そして、発言しても大丈夫という場を作れれば、自然と自浄作用が働き、そこから自然と物事はあるべき方向へ導かれていくのです。

第三者としての中間支援の役割は、地域には様々なシガラミがある中で、多様な人達を巻き込み、みんなが発言できる安心な「場」を作れるかどうかなのではと感じます。
地域の中での人間関係にとらわれずに、多様な人を巻き込める強みが、中間支援にはあることを改めて感じました。
もっと、中間支援としての立場、役割を活かして活動していかなければならないことも同時に痛感した今日この頃です。
明石コミュニティ創造協会の役割 [2012年08月08日(Wed)]
またまた更新が滞っていてすみません。
4月からの大きな動きなのに、ブログでご報告できていませんでした「明石コミュニティ創造協会」の仕事について、今日はご報告したいと思います。

この4月から「明石コミュニティ創造協会」の活動に関わらせていただいています。
明石市は、今、協働のまちづくりとして、小学校区ごとのまちづくりを進めています。
小学校区ごとに地域自治、つまり地域ごとの課題に応じて、地域に住む人達が自分たちで課題を解決し、自治をしていくという形を取ろうという取り組みです。
そのような取り組みを進めていくために、新しく創られた組織が、「一般財団法人明石コミュニティ創造協会」です。
「明石コミュニティ創造協会」には、小学校区の地域づくりが進むように、それを第三者的な視点で、アドバイスしたり、ジリツするためのお手伝いをしたりすることが期待されています。

私はシーズ加古川の事務局長を兼ねながら、コミュニティ創造協会の事務局長も兼ねるという形で、この4月から関わらせていただくことになりました。
私以外にもシーズ加古川からスタッフの阪口くんがコミュニティ創造協会のメンバーとして仕事をしています。

4月からの約4ヶ月間は、私自身も地域を「知る」ことに力を入れた期間でした。
地域には、これまでの行政の縦割りとともに、縦割りに様々なお金が流れており、その分複雑になっていることが大変よくわかりました。
行政の縦割りとともに、地域も複雑に縦割りになっており(地域側で活動する人達は同じような方々ばかりなのに組織や活動だけが複雑に縦割りになっているのです)、とても非効率な状態になっています。
行政に財源がない今、そんな非効率な部分を少しずつ整理していかなければならないのだと思います。
そんな取り組みを地域の人達とともに、地域の人達の目線でお手伝いすることが、コミュニティ創造協会には求められています。

また、この4月から色々と活動してみて、やはり第三者的な視点や役割が必要であることを改めて感じました。
地域に住んでいる人では声を上げきれない部分があります。
地域に住んでいる人では気が付かない地域の強みや良さがあります。
地域と行政という当事者同士では言い切れないことがあります。
第三者だからこそ、言える言葉があることを感じた4ヶ月間でした。

明石コミュニティ創造協会が、しっかりとその役目を果たせるように、頑張っていきたいと思います。