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ボランティアだからこそできるコト〜いきいき応援隊の活動から〜 [2011年10月31日(Mon)]
シーズ加古川では、若者しごと倶楽部サテライト播磨を運営しています。
若者しごと倶楽部サテライト播磨の今年の事業の一環として、若者の就職を支援するボランティアさん「いきいき応援隊」を結成しました。

「いきいき応援隊」は、人生経験の豊富な先輩方が「自分たちの経験がを就職に悩んでいる若者たちに活かせるのなら、、、」という想いから集まった先輩職業人チームです。

先日、そんな「いきいき応援隊」による若者との交流サロン、「第2回働くイメージトレーニング
『SE(システムエンジニア)泣き笑い人生−失敗経験は成長につながり、成功経験は自信につながる−』」を開催しました。



今回は、主に流通・病院関係のシステム担当者として歩んでこられたN先輩のお話。
人生の大先輩だって、仕事に失敗して落ち込み、人生に悩み、時には成功して大喜びし、色々考えながら今まで生きてこられているのです。
そんなことが伝われば・・・との想いから、N先輩が就職に悩む若者に向けて、色んな経験を話してくださいました。

昔であれば地域のおっちゃん・おばちゃん達に、「あいさつしなさい!」とか、「服装はちゃんとせなあかん!」と怒られたり、「何かあったん?」「どないしたんや?」と声をかけてもらえたり、そんな中から、悩みを聞いてもらえていました。。
地域の中で人は育っていたのです。
しかし、近年はコミュニティが希薄になり、近所の方々とあいさつをすることすらありません。
そのような環境が徐々に、コミュニケーションの取り方がわからない若者を育ててしまい、若者にとっても、悩みを相談できないような環境から、人生の行き詰まりを感じてしまっているのだと思います。

今回、気軽に集えるサロンのようなイメージを大事にしながら、ざっくばらんな話ができる場を「いきいき応援隊」の方々は作ってくださいました。
当初、「いきいき応援隊」結成前の準備段階では、先輩職業人の方にお任せしては、「こんな風にせなあかん!」などと頭ごなしに若者を叱ってしまうのでは・・・とスタッフ一同色々と心配していましたが、そんな心配は全く必要なし!(笑)
「いきいき応援隊」の方々が、若者の話を聞き、その上で何か伝えられるものがあれば・・・と考えながら話をしてくださっていることがひしひしと伝わってきました。

スタッフである相談員に対しては、やはり「相談しに行く」という気持ちで来られるので、「聞いてもらえて当たり前」という心理が働きます。
スタッフ側も「聞いてあげている」「就職するために教えなければ」と考えてしまいます。
また、「就職の相談」に来ているので、「就職以外の話はしてはダメなのでは?」と相談する内容に悩まれたりすることも少なくありません。

しかし、今回の「いきいき応援隊」の皆さんのように、ボランティアである先輩職業人だからこそ、ざっくばらんな話ができたり、人生について語ってくださったりできるのです。
そして、今の若者にこそ、このような場が必要なのだと思います。
このサロンを横から少しのぞき見をしていたのですが、改めて「ボランティアさんだからこそできること」の強みを感じました。
むしろ、「ボランティアさんにしかできないこと」なのだと思います。
こんな風に先輩職業人など、色んな地域の方々と一緒に若者の就職をサポートできることこそ、NPOならではの就職支援なのではないかと感じました。

「いきいき応援隊」の皆さま、ありがとうございました!
大変心強いです(*^_^*)

就職に悩んでいる若者を応援したいと想いを持ってくださっている地域の皆さま、ぜひ一緒に活動していただければ嬉しく思います!

ちなみに、応援隊のメンバーは、こちらのブログをご覧ください↓
■『自分らしく生きる仕事の見つけ方―手打ちうどん人生』に想う
https://blog.canpan.info/wakamono/archive/81
■コンピューター時代の到来を予見して専門校に進学―それが仕事選びのキッカケです
https://blog.canpan.info/wakamono/archive/82
■職業選びのキッカケ第二話:―南 勘四郎さん
https://blog.canpan.info/wakamono/archive/83
■職業選びのキッカケ第三話:―今出 正俊さん
https://blog.canpan.info/wakamono/archive/84
市民の想いをつなぐ「ひょうごコミュニティ基金」の応援を [2011年10月30日(Sun)]
以前からお話させていただいている新しい公共支援事業(兵庫県事業名:地域づくり活動支援事業)を活用して、今、ひょうごコミュニティ基金(仮称)を創りたいと考えています。

コミュニティ基金とは、市民が寄付したお金を活用して、市民が行う公益活動を支援するために助成する基金のことです。
市民ファンドという言い方をされることもあります。
全国市民ファンド推進連絡会の定義を借りると、「市民ファンドとは、『民』が『民』を支援する資金循環の仕組みとして、市民からの志のあるお金を集め、市民社会づくりを目指して公益的な活動をおこなっているNPOなどへ助成する仕組み(設立趣意書より)」です。

今、全国でも少しずつ市民ファンドやコミュニティ・ファンドと言われるものが増えて来ています。

■公益財団法人京都地域創造基金
http://www.plus-social.com/
■公益財団法人大阪コミュニティ財団
http://www.osaka-community.or.jp/
■一般財団法人地域創造基金みやぎ(さなぶりファンド)
https://sites.google.com/site/sanaburifund/

これらは一部の事例ですが、全国でも、地域を元気にするために寄付をしたいという市民と、地域を元気にする市民活動をつなぐ仕組みがたくさん増えつつあるのです。

「この兵庫でも市民活動を支えるための基金を創りたい」、そんな想いを持ったNPOの仲間(下記のメンバー)が集まりました。
6月頃から構想を練り、新しい公共支援事業が決まった9月頃から検討会を重ね、動き出しているのです。

・NPO法人コミュニティリンク
・NPO法人シーズ加古川
・認定NPO法人市民活動センター神戸
・NPO法人市民事務局かわにし
・NPO法人宝塚NPOセンター
・場とつながりの研究センター

市民の想いをつなぐ「ひょうごコミュニティ基金」の設立を応援してください。
これぞコミュニティ・ビジネス「そばカフェ生田村」 [2011年10月27日(Thu)]
先日、淡路のスタッフに連れられて、そばカフェ生田村に行ってきました。
以前から、噂には聞いていた場所で、行ってみたい!と思っていた場所です。

住民の方々が中心となり、地域の資源を活用して、ブランド化していこうと、この春からそばカフェを始められました。
土日祝のみの営業ですが、営業日は色んな地域から多くの方々が来られ、行列ができるとのこと。
前々からとっても気になっていたので、一度訪ねてみたい!との思いが叶いました。



生田村は、淡路市の北にあり、北淡インターから車で15分くらいかかります。
思っていた以上に、山を越え、どんどん奥に入り、、、まだまだ着かないの?と行ったところに、生田村はありました。
県民交流広場事業という県の補助金を活用して、保育所を改装されたそうで、建物は保育所の面影が残るかわいい店舗です。



景観をもっとよくしたい!との想いから、5年前に白い綺麗な花が咲くそばを植えたのがきっかけとのことでした。
綺麗なそばの花がたくさん咲き、じゃあ、これを食べてみようとみんなで食べてみたら、とっても美味しいこと!
じゃあ、これを材料にカフェを始めてみようということで、この4月からそばカフェを始められました。

お伺いした日は本当はお休みの日だったのですが、特別!ということで、私もおそばをいただきました(*^_^*)
そばの味がしっかりとしたとっても美味しいおそばです。



今現在16名のスタッフが交代で担当されているそうです。
無償のボランティアではなく、少しですが賃金をいただけるので、皆さんのプロ意識は高く、中途半端なおそばは出せない!と気合いが入っておられるとのこと。
月1回、プロの職人さんに来ていただき、研修を受けて、腕を磨いておられるそうです。

こんな風に住民が中心となり、地域の資源を活用しながら、地域が元気になるように活動していく、コミュニティ・ビジネスならではの場所でした。
ぜひ、皆さん、一度訪れてみてください☆

そばカフェ生田村スタッフブログ↓
http://ikutamura.blog.fc2.com/
兵庫県版NPO法人設立・運営手引書改訂プロジェクトスタート! [2011年10月25日(Tue)]
またまたブログの更新が滞ってしまってすみません。
貧乏暇なしです(笑)

以前ブログでもご紹介したように、新しい公共支援事業(兵庫県の事業名:地域づくり活動支援事業)がスタートしています。
この事業は、新しい公共の担い手として考えられるNPO等の地域づくり活動の基盤整備を進めていくための事業で、23年度と24年度の2年間実施されます。
私どもシーズ加古川もいくつか提案をし、受託することとなりました。

その一つが、タイトルにも書いた「NPO法人設立・運営手引書」を改訂するというプロジェクトです。
正式な事業名は「兵庫県版「NPO法人設立・運営手引書」改訂を通じた県内中間支援組織の意識啓発及びスキルアップ事業」。

つまり、手引書を改訂するプロセスを通じて、県内の中間支援組織(私どものようなNPOをサポートするセンター)のスキルアップを図りたいという事業です。
その意図は、下記の通りです。

以前、ブログでも情報提供したことがありますが、今年の6月「NPO法改正案」が成立し、平成24年4月1日から施行されます。
今回の改正案には昨年度策定されたNPO法人会計基準の内容なども盛り込まれていて、今後NPO法人にはますますアカウンタビリティの向上が求められるようになってきます。
また、この改正にともない、今まで国税庁が担っていた認定NPO法人の認定事務も都道府県へ移管されることとなります。
この度の改正は、歴史的な大改正なのです。

このような背景から、今後、認定NPO法人格申請に関するサポートやNPO法人会計基準に関するサポートに対するニーズが増えるものと考えられ、NPOをサポートする中間支援組織の支援力強化は必要不可欠といった状況です。

そこで、今回の新しい公共支援事業を活用し、まずNPO法人設立、運営に関する基本的なガイドブックとなっている所轄庁発行の手引書を改訂したいと考えました。
兵庫県内のほとんどと言ってよいほどのNPO法人がこの手引書に基づいて法人の設立・運営を行っており、教本となっていると言って過言ではありません。
この手引書を改訂することによって、兵庫県内の全NPOに対して、アカウンタビリティの意識啓発等を行うことができ、しいては、兵庫県内の全NPO法人のレベルアップを図ることができると確信しています。

また、その手引書改訂のプロセスそのものを県内のNPO支援を主たる業務とする中間支援NPOと一緒に行うことによって、中間支援NPOの知識向上及び支援力強化につなげたいと思っています。
他の都道府県は、県内に1つといったように、大きな中間支援組織が一つ全県エリアを対象に活動していることが多いのですが、兵庫県は県内にNPOを支援することを主たる業務とする中間支援NPOが多く存在しています。
地域の状況に合わせて多様な支援ができているという強みがある一方で、サポート方法にはバラつきがあり、決してクオリティが均質であるとは言えないのが現状です。
そこで、今回の手引書改訂のプロセスそのものに中間支援組織のスタッフが参画していただくことで、他の中間支援組織のノウハウを学びあう機会にもなり、スキルアップの機会にもつながればと考えました。

このような手引書改訂の事業が、9月からスタートし、先日第1回目の中間支援組織が集まる会議を行いました。
22団体をお声がけし、4団体がどうしても都合がつかないということで欠席でしたが、18団体が参加してくださいました。
今までの兵庫の歴史上こんなにも多くの中間支援組織が一同に会したのは初めてのことだったかもしれません。

また、NPOと兵庫県、神戸市も一緒にこのプロジェクトを進めていくことになっており(というのも、最終的な発行者は兵庫県と神戸市になります)、NPOと行政の協働事業であるとも言えます。
今後は、年に数回集まり、意見交換をしながら、手引書改訂を進めていきたいと思っています。

随時、このブログでも報告していきます。
ぜひ注目していてください!
職員のキャリアデザイン [2011年10月19日(Wed)]
少し遅くなりましたが、先日の職員全体研修のご報告。
シーズ加古川では、東播磨生活創造センター「かこむ」の休館日である第3日曜日は、職員全員での研修日としています。

先日の第3日曜日は、職員のキャリアデザインのためのワークショップをしました。
キャリアデザインとは、単なる職歴・経歴だけではなく、仕事への憧れやこだわり、その仕事を通じて実現できるように、自分自身で創っていく、つまり、デザインをしていくことを言います。
若者の就労支援等にも活用しているのですが、今回はシーズ加古川で働くスタッフ自身が、自分のこれからの人生をどうデザインしていくのか?について考えていただくため、ワークショップをしました。

というのも、シーズ加古川の目指す市民セクターを確立するためには、「自律したエンパワーメントを持った市民」がたくさんいる社会を創らなければなりません。
「自律したエンパワーメントを持った市民」ということは、自分自身で自分のこれからのキャリアや人生を描けることが必要です。
自分で自分の描いた人生に向かい、自己実現していくことが大切なのです。
なので、シーズ加古川で働いているスタッフ自身も「自律したエンパワーメントを持った市民」であるために、シーズ加古川の仕事を通じて、自己実現していけること人であってほしいと願っています。

今回の研修では特にキャリアデザインということを意識してワークショップを行いました。
まずは、セッション@「自分を振り返る」ということで、自分のイキイキしていたポイント、自分の人生として大切にしたいことを振り返ります。
そして、3年後の自分はどうなっていたいのか?
そのためには、どのようなスキルアップをしていきたいかを考えました。


次にセッションAとして、「仕事を振り返る」。
仕事を通して、おもしろいと感じる時はどんなときか、自分の仕事のどのような時にスキルアップできているかなどを振り返りました。


そして、セッションB「これからの自分の仕事を考える」。
なりたい自分になるために、どんな職場にしていきたいか、なりたい自分になるために、これからの自分の仕事にどう取り組んでいくかを考えました。


どうしても日々の「仕事」に追われていると、やらなければならないこと(=must)ばかりになってしまいます。
しかし、実はそのmustの中で、自分の目指したいこと(=will)につながることはたくさんあるのですが、ついつい見失いがちになってしまいます。
今回のワークショップはそんなwillとmustをつなぐ機会でした。

シーズ加古川で働くスタッフが仕事を通じて自己実現していけるように、これからも後押ししていきたいと思います!
ソーシャルビジネススクール開講します! [2011年10月15日(Sat)]
人の役に立ちたつことで仕事をしたい!と思っていらっしゃる方に向けて、
『ソーシャル・ビジネススクール』を開講することになりました。



社会起業家を目指したいけれど、どんな風に目指していいものか?と悩んでいらっしゃる方、ビジネスをプランニングするというけれど、難しいという方、
漠然とは考えているんだけど、、、とモヤモヤしている方
などを対象に実施します。

今回、当法人のスタッフがこの企画を準備してくれたのですが、準備していく上でも色んな専門家の方々からアドバイスをいただき、本当に想いを持った方をどう自立出来る方向へ後押しするかということで考えついたプログラムです。

事業の計画の立て方、予算の立て方(イニシャルコストやランニングコストの積算方法)などもお伝えしますので、漠然としたプランを具体化することが可能です。

関心のおありの方はぜひ受講ください。
今年度は、兵庫県の生きがいしごとサポートセンター播磨東の実施事業として行うため、半額補助が出ます。
なので、50%割引された金額で受講することができます。

第1回目は、無料プログラムとなっています。
1回目の講師出来てくださるスマイルスタイルさんは、すごい企画力をお持ちで、色んな地域課題をすごくユニークなビジネスに変換させておられます。
たとえば、、、「オールナイトゴミ拾い!」
ゴミ拾いにお金を払って参加するって考えられますか?
けれども、大阪の新地のママさんたちがお金を払って、「オールナイトゴミ拾い」に参加されるのです。
地域の課題を解決するということも、アイデア次第で、ビジネスに転換できるのだと思います。

ぜひ、社会起業家を目指したい方、コミュニティ・ビジネスやソーシャル・ビジネスに関心がおありの方などにご参加いただければと思います。

チラシは、こちら↓






お問い合わせは、生きがいしごとサポートセンター播磨東 079-427-4075 まで。
第12回シーズ加古川塾「今、なぜ『コミュニティ』が重要か」 [2011年10月13日(Thu)]
先日、第12回目のシーズ加古川塾を開催しました。

---シーズ加古川塾とは---------------------------
もともとは現場の話だけではなく、もう少し社会全体のことを勉強しようと役員・職員・会員向けに始めた勉強会です。
今年度からは、「市民まちづくり塾」として一般にも公開をしています。
毎月テーマを決めて、講師によるミニ基調講演と参加者によるディスカッションを組み合わせた、勉強しやすく発言しやすい、でもちょっとアカデミックな庶民塾です。
どなたでも参加自由な場です。

【今までのテーマと講師】
第1回「国家・市場・市民社会」、講師:今田忠氏(市民社会研究所 所長)
第2回「市民社会とは何か?」、講師:今田忠氏(市民社会研究所 所長)
第3回「NPOは多元社会を超えられるか」、柏木登起の修士論文発表
第4回「企業のCSR活動」、講師:今田忠氏(市民社会研究所 所長)
第5回「中間支援組織について」、講師:今田忠氏(市民社会研究所 所長)
第6回「地方分権と市民自治の系譜〜歴史的転換期20年を振り返る」、講師:松本誠氏(市民まちづくり研究所所長)
第7回「地方自治と住民自治の現状と課題」、講師:松本誠氏(市民まちづくり研究所所長)
第8回「「参画・協働」と自治、議会基本条例」、講師:松本誠氏(市民まちづくり研究所所長)
第9回「市民自治の担い手と市民力向上の課題」、講師:松本誠氏(市民まちづくり研究所所長)
第10回「「改正NPO法成立」−どうなる?NPOのこれから−」、講師:実吉威氏(認定NPO法人市民活動センター神戸 理事・事務局長)
第11回「市民公益税制実現 −これからの日本の寄付文化−」、講師:実吉威氏(認定NPO法人市民活動センター神戸 理事・事務局長)

---------------------------------------------------

今回の第12回目と来月の13回目は、「『コミュニティ』と『市民力』その本質とその課題」ということで、近畿大学総合社会学部の教授久隆浩先生に来ていただくことになっています。



第12回目のテーマは、「なぜ、今『コミュニティ』が重要か」。
コミュニティの活性化や地域が大切というけれど、本当にコミュニティは必要なのか?という話から始まり、「近代」の仕組みについて大変わかりやすく説明してくださいました。

以下は、久先生の講座内容を柏木なりに整理したものです。

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「近代」という時代は、法治主義・資本主義の社会です。
つまり、物事の問題を法や制度といったルールか、お金で解決をする社会システムなのです。
なので、システムが自動的に秩序を作ってくれるので、自分自身で努力をして課題を解決しようという努力をしなくなります。
そうして、「他人任せ」の人が増えてしまっているのが今現代の社会なのです。

しかし、制度やお金を使ってより効率的に、より合理的に物事を推し進めようとすることに限界が見え始めてきました。
徐々に、制度の時代からコミュニケーションの時代へ移らなければならない時が来ていると言えます。
人任せにしない、責任を押しつけない社会をどう作っていかなければならないのです。

そのような取り組みとして、地域分権システムが少しずつ知られて来ています。
地域の中で「できる人」が「できること」を担っていく仕組みが重要なのです。

--------------------------------------------

今回の久先生の講座では、「近代」の特徴と課題をとてもわかりやすく整理をしてくださいました。
私が社会人になってからNPOのこれからについて学びたいと思って入った大学院時代の2年間で学んだ「近代」の特徴をとても簡単に整理してくださったことには驚きでした。

次回は、11月8日(火)です。
テーマは、「なぜ今、市民主体のまちづくりなのか」
時間は、18時30分〜。
場所は、東播磨生活創造センター「かこむ」で行います。
お気軽にご参加ください!
※参加ご希望の方は t-kashiwagi@npo-seeds.jp までご連絡ください。
ひょうごNPOユース交流バーベキュー [2011年10月10日(Mon)]
「ひょうごNPOユース」の交流バーベキューを開催しました!

「ひょうごNPOユース」は、兵庫県のNPOで働く概ね40歳以下の若手スタッフが集まって、ゆる〜く交流しているネットワークです。
現在、60名くらいのメンバーが入っており、年に1回、新春合宿を行ったり、ゆるやかな勉強会や交流会を年に数回開催しながら、若手スタッフ同士が交流しています。

■「NPOで働いていてこんなところを悩んでいる」
■「なんでNPOで働き始めたの?」
■「私はこんな想いを持って活動しているけれど、他の若手はどうなんだろう?」
などなど、これからのひょうごのNPOを担っていく世代が日頃抱えている悩みや想いを共有できる場をつくりたいとの想いから、3年ほど前に県内で活動するNPOスタッフ数名と一緒に立ち上げました。

そのような「ひょうごNPOユース」の交流を兼ねたバーベキューを先日開催しました。
絶好のバーベキュー日和の中、19名の参加者と交流することができました。









これからもこのようにゆるーくつながりながら、ひょうごのNPOを盛り上げていければと思います。

ひょうごNPOユースのホームページはこちら↓
http://sites.google.com/site/npoyouth/

ふれあい広場「うおずみん」オープン☆ [2011年10月09日(Sun)]
先日、私が関わらせていただいている「うおずみん・ふるさと創生プロジェクト」の活動の一つ「ふれあい広場『うおずみん』」がJR魚住駅前のコープこうべ魚住モール2階にオープンしました。

「うおずみん・ふるさと創生プロジェクト」は、明石市魚住小学校区をベースに、地元にある明石高専や明石清水高校、明石商業高校と連携しながら、地域のふるさとを再発見するような事業をとおして、ふるさと意識を醸成し、住民主体で地域づくりをしようというものです。

うおずみん・ふるさと創生プロジェクトについて書いたブログ↓
https://blog.canpan.info/toki/daily/201109/12

今回の「ふれあい広場『うおずみん』」は、コープこうべさんが2階の空いていたスペースを地元の住民の方々が利用されるのであればということで、貸し出してくださいました。
このスペースをみんなでふれあえる場所にしようと、色んな方々が関わりながら、造り上げています。

明石高専の学生Sくんが卒業研究をかねて、レイアウトやスペースのデザイン等を行い、そのデザインに合わせて住民の方々がペンキを塗り、カーテンを取り付け、
みんながふれあえるような企画を!ということで、明石清水高校の将棋同好会の生徒さんたちが、ふれあい将棋道場を企画し、
明石商業高校の生徒さんたちは、兵庫県内の商業高校や農業高校で作られている製品をPR・販売する企画をし、
オープニングセレモニー当日は、明石清水高校の生徒さんたちがお茶を振る舞い、主婦のかたがたで結成した音楽チームが演奏をしたり、、、

住民と、生協、学校、行政のコラボレーションでできたスペースがこの「ふれあいひろば『うおずみん』」なのです。

オープニングセレモニーの最初に、コープこうべ魚住店の店長さんのご挨拶が大変印象的でした。
「うおずみんの活動に関わって最初は戸惑った。しかし、私がコープこうべに入社したのは、コープの理念である「心豊かな地域社会を創造する」という理念に共感したからであったことを思い出した。どうしても日々の仕事に追われてしまって小売業となってしまっていたが、うおずみんの活動は「心豊かな地域社会を創造する」というコープこうべの理念そのものなのだと感じました・・・」
というお話でした。

地域の中で、地域と共存していく役割こそ、生活協同組合が担わなければならない活動です。
そんな生協の役割を改めて気がついたとおっしゃられた店長さんのお言葉はとても感動的でした。

これからの地域社会のあり方を改めて考えることができました。
生徒さんたちの素晴らしいパワーに支えられた大変よいオープニングセレモニーでした。

「ふれあい広場『うおずみん』」は、毎月第1・3火曜の10時〜13時にオープンします。
ぜひ、皆様お越しください。




「第1回ひょうごNPO研究会」を開催しました [2011年10月06日(Thu)]
先日、第1回目の「ひょうごNPO研究会」を開催しました。
主催は、ひょうご市民活動協議会(通称HYOGON)です。
ちなみに、私は今、HYOGONの運営委員。
つまり幹事メンバーみたいなものです。

今回、新しい公共支援事業(兵庫県版の事業名は、地域づくり活動支援事業)を活用して、ひょうごのNPOのこれからを考えるための研究会を開催する事業を開催するに至りました。

兵庫県は全国でもかなりNPO法人の多い県です。
阪神淡路大震災の影響もあり、多くのNPOが様々な活動をしています。
しかし、震災から十数年を経て、次のステージを考えなければならない時が来ました。
今年6月には、寄付税制が改正され、来年4月にはNPO法も改正されます。
NPOに関わる制度が歴史的な大改正をしたと言っても過言ではありません。

NPOが寄付によって支えられないのは、「制度の問題だ」という言い訳が通用できない状況が目の前に来たのです。
NPO自身の資質を問われる時代が来ました。

そのような中、ひょうごのNPOのこれからをNPO自身で考えるための研究会を開催していこうとの提案が実現し、先日その第1回目を開催しました。
兵庫県内で活発に活動するNPOのメンバー20名くらい集まり、約3時間の会議をしました。



第1回目の先日は、これからの研究会でどのようなことを議論していくのかについて話し合いました。

かなりいろいろな意見が出てきしたが、大きくまとめてグループにすると主に下記のようなテーマではないか?ということになりました。

@NPOの自立
NPOが自立していくための財源の確保をどう考えるのか。
これからNPOが自立していくためには何が必要かというテーマです。

A行政との契約のあり方
他の都道府県や市町村では、NPOと行政が単なる委託契約ではなく、協働契約という契約方法をとっている場合も少しずつですが出ています。
そのような契約のあり方について模索していく必要があるのではないかというテーマです。

B協働のあり方
NPOが企業や行政、学校、地縁組織など様々なセクターと連携をとっていくためには、何が必要か、どのような協働のあり方があるのかというテーマです。

CNPOの評価
NPOの活動の評価指標は何か。
NPOは今までの産業社会の指標、つまり売り上げや雇用人数、GDP等の評価だけでは評価できない部分での活動を展開しています。
そのような中、その成果をどう考えていくのか、その成果をどう評価するのか、成果を数値化することはできないのかということを考えていくというテーマです。

DNPOの将来像
以上のようなテーマの議論の先には、NPOにどんな将来像を描くことができるのか。
NPOの未来は?ということを考えるテーマです。

一つひとつかなり深いテーマとなりますが、NPO同士で色々と議論しながら今後も進めていきたいと思っています。
今のところ、全部のテーマについて今後、順番に話し合っていく予定です。
ご関心のおありの皆様、ぜひぜひご参加ください!

話し合ったものをまとめてくださったファシグラ(ファシリテーショングラフィック)はこちら↓


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