ボランティアだからこそできるコト〜いきいき応援隊の活動から〜 [2011年10月31日(Mon)]
シーズ加古川では、若者しごと倶楽部サテライト播磨を運営しています。
若者しごと倶楽部サテライト播磨の今年の事業の一環として、若者の就職を支援するボランティアさん「いきいき応援隊」を結成しました。 「いきいき応援隊」は、人生経験の豊富な先輩方が「自分たちの経験がを就職に悩んでいる若者たちに活かせるのなら、、、」という想いから集まった先輩職業人チームです。 先日、そんな「いきいき応援隊」による若者との交流サロン、「第2回働くイメージトレーニング 『SE(システムエンジニア)泣き笑い人生−失敗経験は成長につながり、成功経験は自信につながる−』」を開催しました。 ![]() 今回は、主に流通・病院関係のシステム担当者として歩んでこられたN先輩のお話。 人生の大先輩だって、仕事に失敗して落ち込み、人生に悩み、時には成功して大喜びし、色々考えながら今まで生きてこられているのです。 そんなことが伝われば・・・との想いから、N先輩が就職に悩む若者に向けて、色んな経験を話してくださいました。 昔であれば地域のおっちゃん・おばちゃん達に、「あいさつしなさい!」とか、「服装はちゃんとせなあかん!」と怒られたり、「何かあったん?」「どないしたんや?」と声をかけてもらえたり、そんな中から、悩みを聞いてもらえていました。。 地域の中で人は育っていたのです。 しかし、近年はコミュニティが希薄になり、近所の方々とあいさつをすることすらありません。 そのような環境が徐々に、コミュニケーションの取り方がわからない若者を育ててしまい、若者にとっても、悩みを相談できないような環境から、人生の行き詰まりを感じてしまっているのだと思います。 今回、気軽に集えるサロンのようなイメージを大事にしながら、ざっくばらんな話ができる場を「いきいき応援隊」の方々は作ってくださいました。 当初、「いきいき応援隊」結成前の準備段階では、先輩職業人の方にお任せしては、「こんな風にせなあかん!」などと頭ごなしに若者を叱ってしまうのでは・・・とスタッフ一同色々と心配していましたが、そんな心配は全く必要なし!(笑) 「いきいき応援隊」の方々が、若者の話を聞き、その上で何か伝えられるものがあれば・・・と考えながら話をしてくださっていることがひしひしと伝わってきました。 スタッフである相談員に対しては、やはり「相談しに行く」という気持ちで来られるので、「聞いてもらえて当たり前」という心理が働きます。 スタッフ側も「聞いてあげている」「就職するために教えなければ」と考えてしまいます。 また、「就職の相談」に来ているので、「就職以外の話はしてはダメなのでは?」と相談する内容に悩まれたりすることも少なくありません。 しかし、今回の「いきいき応援隊」の皆さんのように、ボランティアである先輩職業人だからこそ、ざっくばらんな話ができたり、人生について語ってくださったりできるのです。 そして、今の若者にこそ、このような場が必要なのだと思います。 このサロンを横から少しのぞき見をしていたのですが、改めて「ボランティアさんだからこそできること」の強みを感じました。 むしろ、「ボランティアさんにしかできないこと」なのだと思います。 こんな風に先輩職業人など、色んな地域の方々と一緒に若者の就職をサポートできることこそ、NPOならではの就職支援なのではないかと感じました。 「いきいき応援隊」の皆さま、ありがとうございました! 大変心強いです(*^_^*) 就職に悩んでいる若者を応援したいと想いを持ってくださっている地域の皆さま、ぜひ一緒に活動していただければ嬉しく思います! ちなみに、応援隊のメンバーは、こちらのブログをご覧ください↓ ■『自分らしく生きる仕事の見つけ方―手打ちうどん人生』に想う https://blog.canpan.info/wakamono/archive/81 ■コンピューター時代の到来を予見して専門校に進学―それが仕事選びのキッカケです https://blog.canpan.info/wakamono/archive/82 ■職業選びのキッカケ第二話:―南 勘四郎さん https://blog.canpan.info/wakamono/archive/83 ■職業選びのキッカケ第三話:―今出 正俊さん https://blog.canpan.info/wakamono/archive/84 |