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祝!卒業☆ [2011年02月28日(Mon)]
本日2月28日をもって、シーズ加古川スタッフの青田くんがシーズ加古川を卒業し、巣立っていきました☆

青田くんはもともと昨年当法人が運営している「若者しごと倶楽部サテライト播磨」の相談者でした。
青田くんの夢はまちづくりをする仕事がしたい!ということ。
だから、公務員になろう!と決め、公務員試験に何度も挑戦していましたが、なかなか受からず、若者しごと倶楽部に相談に来ていました。
どうやら勉強の試験は大丈夫なのですが、面接でいつも失敗していたようです。
そんな青田くんは、公務員試験のための予備校に通う日々を送っていたのですが、自宅←→予備校を往復する日々で、人とコミュニケーションを取る機会がどんどん少なくなっていく毎日…。
そんな青田くんがまちづくりをしているシーズ加古川での経験を積むということが大事なのでは?ということで、去年4月末から「かこむ」の寄贈図書の登録というアルバイトを始めました。

シーズ加古川での仕事をする中で、「踊っこまつり」で警備のボランティアの経験を積んだり、「かこむ」を利用する団体さんとお話したり、厳しい(?)マネージャーに怒られたり…、色んな経験を積み、どんどん青田くんはスキルアップしていきました。
そして、見事昨年の秋、町役場の公務員に就職が決まりました♪

そんな青田くんが2月末をもって、シーズ加古川を退職します。
シーズ加古川では、働くスタッフこそ、シーズ加古川の目指す「自律したエンパワーメントをもった人」でいてほしいという想いがあります。
なので、自分の想いや自分の人生観、自分の生き方を大事にしてほしい、そんな夢に向かっていくスタッフは、「退職」ではなく、「卒業」だと思っています。
「卒業」していくことは淋しいけれど、一方でとてもうれしいことです。



青田くんが、シーズ加古川の仕事を通して、スキルアップし、大きな人間となって、シーズ加古川を卒業していってくれることがとてもとても嬉しく思いました♪
これから、公務員として夢を実現しながら、働き続けてくれることを心から祈っています。



スタッフ鍛冶さんが書いてくださったオリジナルの卒業証書です☆
多彩なスタッフに恵まれていることに感謝感謝♪


どのように書いてあるかというと…
「貴方は、平成22年4月末入社以来、寄贈図書の整理業務を中心に活躍されました。特にシーズ加古川の業務を通じて自身を「人間再生」さて、想いを実現するために播磨町の採用試験に挑戦し、見事合格されたことは誠に喜ばしい限りです。成長度が抜群であることは職員すべてが認めるところであり、完成度、達成度の点で不充分であると云う付帯条件付きではありますが、ここに当法人の卒業を認めます。 平成22年2月28日 NPO法人シーズ加古川 理事長 田中茂」
加古川風景写真クラブ「東はりま風景写真展」 [2011年02月27日(Sun)]
加古川本「Kako-Style」(以下、かこスタ)で写真班として大活躍してくださった「加古川風景写真クラブ」の皆さんの写真展が今日から始まりました。
写真展の名前は、「東はりま写真展-我が町撮り歩き-」。
<と き>2011年2月27日(日)〜3月5日(土) 9:00〜20:00 (最終日は17:00まで)
<ところ> 加古川市民ギャラリー[JR加古川駅構内]



さっそく私も見に行かせていただきました。
どれも東はりまを愛する人のあたたかい心を感じられる写真ばかりです。



今回のかこスタは雑誌スタイルということで、やはり写真が一番重要です。
それをプロの手一切なしで、すべて取材班が直接撮ったものと写真班が撮りに行ったものとで作られています。
加古川風景写真クラブさんは、写真班として、加古川の街を歩いてまわり、本当にたくさんの写真を撮ってくださいました。

かこスタが完成した後、編集長が言っていました。
「確かにプロが撮ると、綺麗し質の高い写真が撮れる。けれども、なぜか尖がった印象を受ける。今回のかこスタの写真はどれも尖がってなくて、あったかい。こんな写真はプロには撮れない。」と。
編集長はプロなので、もっと質の高い写真を使いたかったのに…と思われていると思っていた私は、編集長のこんなお話にビックリ!
きっと、加古川を愛する人のあたたかい想いが写真に現れたのだと思います。
かこスタのあったかい雰囲気は、多くの加古川の街が好きという人達が一緒になって作ったからこその大きな特徴なのです。

そうそう!かこスタは、もうすぐ売り切れそうです。
10,000部発行しましたが、発売2カ月ですでに8,700冊を出荷。
もうすぐ売り切れる可能性が…。
まだお買い求めでない方は、お早めに!

加古川風景写真クラブの皆さんの写真展にもぜひお越しください。
東はりまのあったかさを感じられます☆
かこむモニターさん大活躍! [2011年02月26日(Sat)]
シーズ加古川が運営している東播磨生活創造センター「かこむ」では、第三者が運営を評価してくださるシステムとして、「かこむ審議会」と「かこむフォーラム」の2つを導入しています。

「かこむフォーラム」は、日ごろ「かこむ」を使ってくださっている利用者の方々を中心に、日常の「かこむ」についての意見をいろいろといただく場です。
「かこむ審議会」は3市2町からの代表者の方々や学識経験者の方に参加していただき、「かこむフォーラム」で出た意見等をもとに、「かこむ」のあり方について一緒に議論していただく場です。

今年からこの「かこむフォーラム」の方法を少し変えました。
昨年までは年2回10名くらいの委員の方々にご意見をその1日で聞くという設定だったのですが、今年は「かこむ」で開催されるセミナーやイベント等にもモニターとして参加していただき、評価いただく仕組みにしました。
7月からの半年間、「かこむ」での日常の様子や「かこむ」の様々な事業に参加いただき、毎回評価シートに評価と色々なご意見を書いていただきます。

ご意見は本当にありがたいお声ばかりです。
・常連にはわかりやすく出来ているが、初めて訪問した時の活用がわかりにくい。
・床に(ホール)にゴミがあった。珍しい。いつもきれいなのに・・・。
・図書の上段に少し届きにくい。
・はじめて利用する人のために申込用紙をコーナーに置くと良いのでは?
・とても良い対応をして下さいますが時々パソコンに向われてて声をかけづらい時があります。
などなど、様々なお声をいただきました。

今日は、そんな皆さんが評価してくださった後のご意見を聞く場として「かこむフォーラム」を開催しました。


今日、皆さんからのお話を聞いていて感じたことがあります。
この「かこむ」をモニターする制度を通して、モニターの皆さん(フォーラム委員さん)が、「一体「かこむ」が何を目指そうとしているのか?」を一緒に考えてくださっているということです。
例えば、「あなたが創る☆かこむ講座」は、一般の県民の皆さんに様々な講座を提供するという趣旨もあるのですが、かこむの登録グループの皆さんが主役になって、皆さんが活動する後押しがしたい、そしてその講座を通して、団体さんがスキルアップする機会にしたいという想いがあります。
なので、できる限り団体さんがスキルアップできるようフォローするようにしています。

今回のフォーラム委員さんはそのような趣旨をしっかりと汲み取ってくださり、そのためにはどうすればいいか?を一緒になって考えてくださいました。
また、このモニター制度を通して、主催する団体側とフォーラム委員さんがつながりができ、新しいコラボレーション事業が生まれるきっかけになったりしたこともあるようです。

以前のブログにも書きましたが、このモニター制度は、「市民が一緒になって創る公共施設」に向けた大きな一歩だったのではないかと思います。
公共施設において、市民はお客様ではなくオーナー様なのです。
そんな想いを共感してくださり、一緒に創ろうとしてくださっているフォーラム委員さんがとても頼もしく、心強く感じた1日でした。

23年度のモニターさんも3月下旬から募集を開始します。
「かこむ」を評価しながら、一緒に「かこむ」を創っていくお手伝いをしていただけませんでしょうか?
我こそは!と思われる皆様、ぜひご参加よろしくお願いいたします。
コミュニティFM「BANBANラジオ」 [2011年02月25日(Fri)]
加古川には、コミュニティFM「BANBANラジオ」があります。
東播磨2市2町をエリアとし、地域の様々な情報を発信しています!

私は加古川で仕事を始めるまで、あまりラジオを聴くという習慣がありませんでした。
「音楽を聴きたかったらCDで聴くし…、なぜラジオ?」と思っていました。
しかし、コミュニティFMを聴くと、知っている人が出ていたり、知っている情報が流れたり…。
ラジオで流れている情報が身近なものばかりなので、聴いている自分自身も一緒になっているような感覚を受けます。
ラジオを聴いているリスナーさんとパーソナリティの方々とが一体で作ることができるのがコミュニティFMの魅力なのだと思います。
地域の魅力を地域の人たちと一緒に発信していくことができるのはとても素晴らしいですね。

↓BANBANラジオのホームページ
http://www.banban.jp/radio/

そんなBANBANラジオに「STEP UP WEEKEND」という番組があります。
<放送時間:毎週金曜日 11時00分〜13時55分 【再放送】毎週土曜日 18時00分〜20時55分)>
「STEP UP WEEKEND」は、週末のイベント開催情報を中心に、学びたいカルチャー、BAN-BANテレビのおススメ番組などをリクエストナンバーとともに、パーソナリティ清水理恵子さんがお届けしている番組です。
この番組の間の1時間、シーズ加古川から柏木輝恵が出演させていただき、地元のイベント情報などを紹介させていただいています。

東播磨生活創造センター「かこむ」を運営していることもあり、シーズ加古川にはたくさんのイベントや講座の情報が入ってきます。
これらの情報をラジオで発信することで、団体さんの活動のPRができれば・・・という想いから、1年半くらい前からBANBANラジオで紹介させていただくことを始めました。

毎週6つくらいのイベントや講座、展示会などの情報を発信させていただいています。
毎回聴いてくださっているリスナーさんもたくさんいらっしゃるようで、とてもとてもありがたいです☆

そんなSTEP UP WEEKENDですが、急きょ今日は柏木輝恵がお休みということで、私が出演させていただくことになりました。
自分の団体のイベントではない情報を発信するので、上手に魅力的に伝えられるかしら…と不安いっぱいでしたが、パーソナリティの清水さんがしっかりフォローしてくださったので、何とかやりきることができました。
なんてったって、生放送なので、大変!(笑)

↓本番前にどんなイベントを紹介するのか、清水さんと打ち合わせ。


リスナーさんから、「輝恵ちゃんのお姉さんへ(うちのスタッフ柏木輝恵は私の妹です)」というメッセージや「やっぱり姉妹だから声が似てますね」というメッセージなど、とっても温かいお声をいただくことができました☆
メッセージをくださった皆さん、ありがとうございました!

認定NPO法人取得セミナーに行ってきました [2011年02月23日(Wed)]
昨日は、市民活動センタ−神戸さんが主催する「認定NPO法人」取得のためのセミナーに参加してきました。



NPO法人には、国税庁が認定する「認定NPO法人制度」があります。
国税庁に認定されると、寄付金控除やみなし寄付金制度等があります。
つまり、寄付や会費によって支えられるNPO法人ですが、認定されることで、より寄付を促し、NPO法人の活動が支えられるようにするという仕組みがこの認定NPO法人制度です。

もう少し具体的に言うと、認定NPO法人に寄付された方は、所得税が控除されたり、寄付した法人はその寄付金額を損金算入できたりします。

ただ、全国に41,000以上存在するNPO法人のうち、認定NPO法人は193法人しかありません。
すごい倍率ですね…。
この数字が物語っているくらい、国税庁の認定を取るのはとてもとても難しいのです。

しかし、この認定NPO法人制度はかなりの法改正をかさね、徐々にですが、認定の取得が緩和されてきています。
「新しい公共」の受け皿としてNPO法人が想定されていたり、寄付金税制等が大きく変わろうとしていたり、そのような背景で少しずつ認定NPO法人の数を増やしていこうという動きになりつつあるのです。
ここ最近、新聞等で「NPO法人への寄附税制が改革」というような記事をよく目にしますが、これらのNPO法人というのは、認定NPO法人を想定されています。

そのような中、昨日は市民活動センター神戸さん主催のセミナーが開催されました。
市民活動センター神戸さんは昨年9月に兵庫県では3つ目の認定NPO法人になりました。

認定NPO法人制度を改めて勉強して感じたのですが、この認定制度はかなり細かいところまで、「本当に公益的な活動をしているか」、「本当に市民に支えられているNPO法人かどうか」をしっかりと確認できるようにいろいろと工夫をして作られています。
例えば、認定されるためには、どれだけ多くの市民から寄附されているかを確認されるのですが、その確認方法においても、理事が100万円を寄付するのを家族名義にして本人40万円、妻30万円、子20万円、子20万円、子10万円というような寄附の仕方をして5人に支えられましたというようなことは、「親族合算」され1人と数えますというようになっています。

本当に市民に支えられている法人かどうかということを確認するのは大変ですが、それをいかに制度として取り入れ、市民に支えられているNPO法人が税制優遇されるという制度であることが今回の講座で良くわかりました。

シーズ加古川も認定NPO法人を目指し、より市民の方々に支えようと思っていただけるような活動を展開していけるようにしたいと思います。
意思決定の仕掛けづくり [2011年02月21日(Mon)]
昨日ブログで報告したマネージャー合宿でも、毎月行っている職員全員での全体研修でも、シーズ加古川ではよくワークショップをやります。
一人ひとりが主役になり、みんなでどうすればよいのかを考えていく必要があると思うからです。

「決める」のは上司や経営陣、「やる」のはスタッフというのが通常の企業の組織形態ではよくあることです。
けれども、それでは主体性が生まれません。
「決める」ということと「やる」ということが分離をしているために、「決めたのは私じゃないから」「会社が決めたことだから」と他人のせい、会社のせい、社会のせいにする人が多くなってしまうのだと思います。

一人ひとりが主体的に活動するためには、「決める」ということと「やる」ということが一致している必要があるのです。
つまり、「決める」というプロセスに参画できるようにするために、意思決定の仕掛けをどう作っていくのかということが大事なのだと思います。

自律したエンパワーメントをもった市民を多く作るためには、一人ひとりが主体的に声を出そう、主体的にやってみようと考えられる仕掛けづくり=意思決定の仕組みをどうするのか?が重要です。
そのような想いから、ワークショップの手法をよくシーズ加古川では使います。
ただ、現在シーズ加古川のスタッフは23名。
やはり、人数が多ければ多いほど、みんなで決めていくということは一方で難しくなります。
その手法について、私のスキルではいつもいっぱいいっぱい・・・。
みんなで決めていけるような組織をどのように作っていけばよいのかについて、もっともっと勉強していかなければと悩む今日この頃です。

「シーズ加古川でどんどん自分のやりたいことをやっていける」。
そんな働き方が実現できる職場を目指したいと思います。
マネージャー合宿をしました [2011年02月20日(Sun)]
ブログの更新が遅れてすみません。
23年度の体制準備にバタバタしてました…。
先日、初めての試みとしてマネージャー&サブマネージャーの合宿を実施しました。
今日はそのご報告。

場所は、三木のホースランドパーク。
安くて、きれいで、合宿には最適の場所でした。

【1日目(2月13日)】
8:30 朝礼
9:00 出発 → 9:50 到着
10:00 さぁ、合宿スタート!!
 まずは、セッション@『3年後のシーズ加古川はどうありたいか?』



 23年度の戦略を考える合宿ですが、そもそも3年後のシーズ加古川はミッションに向かって活動するために、何を達成していたいのか?ということをみんなで出し合いました。
それぞれ個人個人で思っていることをポストイットに書き出し、まとめていきます。
今回の合宿では、役職や年齢はまーったく関係なく、フラットな立場で議論しよう!というコンセプトだったので、色んな意見が出ました。
意見を出し合うことで、みんなで作っていくシーズ加古川であるということが認識できます。
3年後のシーズ加古川を作るのは、理事長や理事、事務局長ではなく1人ひとりみんななのです。

そして、「昼食」。みんなでワイワイ言いながら食事するのも合宿としては大事なことです。

昼食後、まずは、セッション@のまとめ。
『3年後のシーズ加古川はどうありたいか?』について、マインドマッピングの得意な理事長とサブマネージャーがマインドマッピング風にまとめてくれました。



14:30 セッションA『現状を再認識するためのSWOT分析』

 先日受講したNPOマネジメント支援コンサルタント養成講座(https://blog.canpan.info/toki/archive/119)で勉強した『SWOT分析』のNPO詳細分析バージョンを自団体分析用に少し改良して、一つひとつ丁寧に現状を確認しました。
ミッションはどうか? ガバナンスは? 財務会計は? ネットワーキングは? などなどです。
単純に強みや弱みということを出すこともできますが、項目を細かく分けて分析をするので、改めて冷静に現状を確認することができました。



18:00 夕食&入浴

20:00 セッションAの続きを再開。
 かなり項目が細かいので、セッションAをひたすら続けます。

 そして、、、

22:00 セッションAがある程度終わったころから、お酒が解禁になり、徐々に飲み会へ!
  現状を分析できたことにはとてもよかったです。いろいろと自分のNPOを知る機会となりました。飲み会では、ぶっちゃけ話も炸裂!(笑)

24:30 就寝…おやすみなさいzzz


【2日目(2月14日)】
7:00 起床 朝食
8:30 朝礼&ラジオ体操
8:45 ワークスタート『昨日のおさらい』
  「3年後のシーズ加古川について」
  「現状の強み・弱み」

10:00 セッションB『3年後のシーズ加古川を目指すために、23年度・24年度は何が必要か?』

12:00 昼食

13:00 セッションBの続き

15:10 これからのスケジュールの確認。
 20日に行う職員全体の会議でどのように今回の合宿の成果を発表し、その後どのようにみんなで作っていくのかについてをみんなで確認しました。

16:00 セッションC『23年度の人材育成戦略』
 キャリアデザインを活用して、どのように人材育成をしていくか?現在の課題はどこにあるのか?などなど、フリーディスカッション。

17:20 まとめ&終わりのあいさつ

17:30 終了 
 大雪の中、帰ってきました。

シーズ加古川としては初めての合宿でしたが、みんながフラットな立場で本当にどのようにこれからの活動を行っていくのかについて、本音を出し合うことができ、大変有意義な合宿となりました。
これから、今回合宿で出し合った3年後のシーズ加古川に向かっていくために、23年度具体的にどのような事業を行っていくのかを考えていきたいと思います。

最後に、「3年後のシーズ加古川」を背景に記念撮影!
新しい地域コミュニティの可能性ー県民交流広場 全県連絡協議会の会議から感じたことー [2011年02月11日(Fri)]
昨日は、県民交流広場事業の代表団体(各県民局から2か所)で構成されている全県連絡協議会の会議に参加してきました。

↓県民交流広場事業については下記のURLを参照してください。
http://www.hyogo.kouryu-hiroba.jp/

県民交流広場の各取り組みについては、このブログでも少し紹介してきたと思います。
主に小学校区を単位として、地域の自治会や町内会、子ども会、PTA、婦人会、NPOなどが集まって、住民が交流できる広場を作り、5年間の補助金を活用しながら、様々な活動をされています。

具体的には、
・ふれあいサロン
・子育てのための子どもが遊べるスペースづくり
・見守りパトロール
・独居老人への配食サービス
・防犯・防災の取り組み
などなど、地域ごと、広場ごとによってそれぞれの地域の課題を解決するための様々な活動をされています。

今回の会議は、このような様々な取り組みをされている広場が日ごろ活動の中で感じている課題等について議論されました。
やはり多くの広場の課題が、
@持続可能な活動をするための財源調達の方法が見つからないこと
A世代交代のための後継者育成がいないこと

しかし、一方で多くの広場では色んな発想で、これらの問題を解決されています。

例えば、資金について言うと、
・全世帯から年間500円を集め、それを資金として活動を行っている。
・地域資源を活用し、商品化することで、それらを販売して活動資金にしている。
・NPO法人化し、活動に参画できない人も正会員として会費を払ってもらい、会費を活動資金にしている。
などなど、さまざまなアイデアによって、継続した活動を展開できるように工夫されているようです。

他にも、「企業組合」を設立し収益を確保しながら、一方で広場の活動を継続している事例、農産加工組合を作り、地産物を販売しながら、活動している事例などもあります。

従来からの自治会や町内会は年々その会員が減少傾向にあることを指摘されています。
地域の課題が多様化し、住民のニーズは多様化している中で、今までのような自治会活動等では限界があります。
そのような中、県民交流広場には多様な方々が参画し、創意工夫をしながらコミュニティの活性化に向けて活動されています。

これらの県民交流広場のノウハウこそ、これからの地域コミュニティのあり方を示しているのではないかと思います。
今回の会議は、そんな事例を多く勉強させていただいた時間となりました。

高齢者大学での実践発表会で感じたこと [2011年02月10日(Thu)]
先日、高齢者大学である「うれし野生涯大学」の実践発表会に行ってきました。

以前からのブログにも報告していますが、「うれし野生涯大学」は、兵庫県生きがい創造協会が運営している高齢者大学です。
うれし野生涯大学という4年制の高齢者大学と、私が専任講師をさせていただいている大学院という位置づけの2年制の地域活動実践講座の大きく2種類あります。

今回の実践発表会は、4年制の生涯大学と、2年制の地域活動実践講座が一緒に行う最後の集大成の発表の場です。

まず、クラブ活動での内容の発表です。
4年間の在学中に一番楽しい!と思われている活動がクラブ活動です。
クラブ活動を通して、新しい趣味を見つけたり、その特技を磨いたりされています。
写真は染色クラブさん。なんと!ファッションショーをして、発表して下さいました。


次に支部活動といって、地域ごとに分かれて行っている地域活動の発表です。
うれし野生涯大学では、4年間の在学中に、必ずいずれかの地域で地域活動をしなければならない仕組みになっています。
自分たちの身近な地域で地域活動に関わる機会となっており、卒業されてからもそのまま地域活動を続けられる方々もいらっしゃるようです。
このような仕組みによって、地域活動に関わるきっかけとなっています。

そして、私が専任講師をさせていただいた地域活動実践講座2年生の発表です。
写真は「てくてく」さん。子育て支援をされているグループで、紙芝居の実演をして発表されました。


最後は、4年生が4年間の出来事などを発表です。
内容の充実度にビックリ!!

写真は、絵手紙の実演です。
「夢」という文字を新聞の切り絵で表現してくださいました。


そして、マジックと皿回しのお披露目です。


最後は、うれし野の炭坑節を作って、全員で総踊り!!



今回の実践発表会の内容は、想像していた以上に充実していて、内容の濃いもので、4年生の方々の達成感や充実感をとてもとても感じました。

4年制大学での4年間は、趣味の幅を広げたり、特技を身につけたり、新しいことにチャレンジしたりし、自分の好きなこと、自分の生きがいの場を見つける期間となっているようです。
しかし、そのまま充実感や達成感で高齢者大学を終えてしまってはもったいなさすぎます。
高齢者大学を行政の施策としてやる以上、高齢者が地域活動の担い手となってくださるようにどのように人材育成をできるのか?という点が重要です。

なので、高齢者大学の4年間で身に付いたスキルや特技をこれからどう自分の人生の中で活かしていくのか、それを広げ、地域にどう活かしていくのかということを、どのようにサポートしていけるかどうかが今後の高齢者大学ではますます重要になってくるだろうと改めて感じました。

実は地域活動実践講座の最後の授業のときに、「これから(卒業後)の自分のキャリアをどう描いていくのか」というワークショップを行いました。
それは、卒業後、せっかく学んだノウハウをどのように活かしていきたいか、そのためにどんな風に生きていくのか、どんな人生を送りたいのかを考えていただきたいと思ったからです。
自分の趣味や特技を広げる時間となっている4年生大学こそ、このようにその後のキャリアデザインを考える授業が重要ではないかと思います。
4年制の最後にも、高齢者大学で学んだことをどう活かしていくのかを考える時間が取り入れられるとよいと思います。
NPO就職転職説明会「NPOで働く!」 [2011年02月07日(Mon)]
昨日は、生きがいしごとサポートセンター播磨東の事業として、「NPO就職転職説明会『NPOで働く!』」を開催しました。

第1部は、NPOキャリアデザインセミナーです。
NPOで働くってどうなの?NPOでキャリアって築けるの?という方のために、NPOって何?というところから、NPOで働くことの実態、そして、NPOでどうキャリアを築いていくのかということを説明させていただきました。

セミナーの中では、実際にNPOで働いて自分のこれからをより具体的に考えていくことができたスタッフの「夢をカタチにするシート(シーズ加古川で活用しているキャリアデザインシート)」を見せて、NPOに入る前と入った後とどんな風に変わったのかを伝えました。


たくさんの方々が真剣にセミナーを聴きながら、「NPOで働いてどんな自分のキャリアをデザインしていくのか?」を考えられていました。


第2部では、80団体分のNPOのインターンシップや求人情報を自由に見ていただきます。
NPOで働くためには、まずは団体の活動内容や想いを共感できるかどうかが大事です。
なので、雇用条件よりも、その活動内容や団体の理念をしっかり伝えられるよう求人票やインターンシップ情報の掲示には、大変気を配って作りました。

スタッフみんなで試行錯誤して作り上げたレイアウトなので、とってもあったかい手作り感あふれるNPOらしい就職フェアになったのでは?と思います。

↓壁一面には、求人票とインターンシップ情報を。


↓働いている人たちがどんな想いを持っているのか、どんな仕事をしているのかが伝えられるように、スタッフの声も掲示しました。


多くの方々が「NPOで働く!」ということを真剣に考えてくださる時間になったのでは?と思います。


NPOの雇用条件(給料や待遇)は、まだまだ安定的とは言えません。
けれども、それ以上にやりがいや生きがいを感じることができるのも、NPOで働くことの特徴です。
自己実現や自己成長しながら仕事をすることができるのです。
しかし、自己実現や自己成長ができるのは、自分自身が将来どのような生き方をしたいのか、そのためにはどんなスキルアップが必要なのかということを考えられ、やはり団体側の理念や想いを共感しながら、働いていくことが重要です。
想いを共感しながら、かつ自己実現していくことができるサポートをこれからも生きがいしごとサポートセンター播磨東では行っていきたいと思います。

また、NPOで働きたい!と思われる方は、その理念や想いを感じるためにも、ぜひ一度インターンシップ等で団体の活動に参加してください☆
共感できてこそ、NPOで働くことが楽しく・面白くなるはずです♪
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