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これまでの「シーズ塾」と次回のご案内 [2012年10月08日(Mon)]
皆さま、こんにちは。
シーズは、2010年からボチボチと勉強会を続けています。
積み重なって、次回の開催分で18回目となりました。

普段どうしても現場のことばかりでいっぱいいっぱいになってしまいがちですが、やはり活動をするにあたって、その背景や歴史などを学問として勉強しておくことが大事です。
私自身もNPOで仕事をし始めてから、大学院に通い始めました。
大学院で勉強する中で、今社会全体がどのように変化しているのか、その中での我々NPOの位置づけなどを知ることができました。
そんな場をうちのスタッフにも、地域の皆さんにも提供したい、そんな想いでスタートしたのが、このシーズ塾です。
1時間ちょっと先生から講義いただいて、あとの時間は参加者と先生を交えてディスカッションしています。
少しアカデミックな庶民塾ですので、お気軽にご参加ください。
参加を希望される方は、シミンズシーズ(079-422-0402)までご連絡ください!

pic.JPG


次回は、、、
◆日時:2012年10月22日(月)18時30分〜20時45分
◆場所:東播磨生活創造センター「かこむ」
◆内容:「NPOと経済社会学−社会保障制度とNPO−」
◆講師:藤岡秀英氏 神戸大学経済学研究科准教授

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少しこれまでのシーズ塾を整理しましたので、報告します。

第18回「NPOと経済社会学−社会保障制度とNPO−」
(講師:藤岡秀英氏 神戸大学経済学研究科准教授)2012/10/22

第17回「NPOと経済社会学ー福祉国家から福祉社会へ―NPO本来の役割―」 
    (講師:藤岡秀英氏 神戸大学経済学研究科准教授)2012/09/24

第16回「NPOと経済社会学コミュニティづくりのための経済社会学」
    (講師:藤岡秀英氏 神戸大学経済学研究科准教授)2012/08/27

第15回「『コミュニティ』と『市民力』、その本質と課題〜コミュニティ・ビジネスの意義〜」
    (講師:久隆浩氏 近畿大学総合社会学部教授)2012/02/14

第14回「『コミュニティ』と『市民力』、その本質と課題〜まちづくり井戸端会議の意義〜」
    (講師:久隆浩氏 近畿大学総合社会学部教授)2012/01/17

第13回「『コミュニティ』と『市民力』、その本質と課題〜なぜ、今『市民主体のまちづくり』なのか〜」
    (講師:久隆浩氏 近畿大学総合社会学部教授) 2011/11/08

第12回「『コミュニティ』と『市民力』、その本質と課題〜なぜ、今『コミュニティ』が重要か〜」
    (講師:久隆浩氏 近畿大学総合社会学部教授)2011/10/11

第11回「『新しい公共』時代のNPO〜NPO・市民社会の未来を築く〜市民公益税制実現−これからの日本の寄付文化−」
    (講師:実吉威氏 認定NPO法人市民活動センター神戸理事・事務局長)2011/08/19

第10回「『新しい公共』時代のNPO〜NPO・市民社会の未来を築く〜『改正NPO法成立』−どうなる?NPOのこれから」
    (講師:実吉威氏 認定NPO法人市民活動センター神戸理事・事務局長)2011/07/12

第9回「分権型社会と住民自治の課題ー市民自治の担い手と市民力向上の課題ー」
    (講師:松本誠氏 市民まちづくり研究所所長)2011/01/25

第8回「分権型社会と住民自治の課題ー参画・協働と自治、議会基本条例ー」
    (講師:松本誠氏 市民まちづくり研究所所長)2010/12/10

第7回「分権型社会と住民自治の課題ー地方自治と住民自治の現状と課題ー」
    (講師:松本誠氏 市民まちづくり研究所所長)2010/10/26

第6回「分権型社会と住民自治の課題ー地方分権と市民自治の系譜〜歴史的転換期20年を振り返るー」
    (講師:松本誠氏 市民まちづくり研究所所長)2010/09/29

第5回「中間支援組織の役割」
    (講師:今田忠氏 市民社会研究所所長)2010/07/29

第4回「企業のCSR活動」
    (講師:今田忠氏 市民社会研究所所長)2010/06/28

第3回「NPOは多元社会を超えられるか」
    (シーズ加古川事務局長 柏木登起の修士論文発表) 2010/04/23

第2回「市民社会とは何か?」
    (講師:今田忠氏 市民社会研究所所長)2010/03/24

第1回「「国家・市場・市民社会」
    (講師:今田忠氏 市民社会研究所所長) 2010/01/25
寄付とこれからの社会 [2012年09月28日(Fri)]
10月1日に発行する「シミンズシーズ」の機関誌用に、「寄付とこれからの社会」について文章をまとめました。
読んでいただければ幸いです!

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 「教養」という言葉を聞いて、イメージされるものは何でしょうか。ヘーゲルやカント、デカルトといった哲学者を思い浮かべるでしょうか。それとも、ベートーベンやモーツァルトといった音楽家でしょうか。印象派の絵画でしょうか。
 20世紀、いわゆるハイカルチャーと言われる類の「教養」を身につけていることが、社会人としての「常識」や「たしなみ」でした。ビジネス界においても、これらの「教養」を身につけていることは、「見識」の高さを示すことになり、ある意味での紹介状やパスポートの役割を果たす場合もあったそうです。世界に通用するエグゼクティブになるためには、必ず「文学」や「音楽」とくに「クラシック音楽」といった「教養」が必要だったのが20世紀だと言えるでしょう。これらのことを、大前研一氏は、著書「『地の衰退』からいかに脱出するか」の中で書いています。
 では、「21世紀の教養」は、何でしょうか。大前氏の著書によると、最近の世界のエグゼクティブの共通の話題は、以下のような内容だそうです。
「あなたは、近年の環境問題とその対策について、どう思うか?」
「アフリカのエイズの人たちのために、あなたは最近何かをしたか?」
 つまり、「地球市民として具体的にどのように考え、どのようなアクションを起こしているか?」という、「知識」「見識」「経験」が問われるようになってきたというのです。 

 2011年6月22日、新寄付税制を盛り込んだ税制改正が成立しました。この改正により、一定の基準を満たすことによって認められる認定NPO法人の基準が緩和されたり、認定NPO法人や公益社団・財団法人等への寄付金について、「税額控除」が可能となったりするなど、寄付金に関する税制優遇の制度が大幅に改正されました。日本において、寄付文化がもっと広がるように歴史的な大改正を遂げたのです。

 これまで、「企業は、利益を上げて納税すれば、それで社会貢献している」「寄付なんて胡散臭そう」「あまり自分には関係ない」という考えが多くを占めていました。しかし、今時代は変わりつつあります。グローバル化した社会において、通用するためには、「社会貢献」意識を持つことが、エグゼクティブの必須条件になりつつあるように、「寄付」ということさえ身近なものになりつつあるのです。これからの時代は、税金で支える「公共」から寄付で支える「社会」に変わりつつあるといっても言い過ぎではないかもしれません。

 私達シミンズシーズは、この兵庫においても、「寄付」という行為が身近なものになるように、昨年から(仮称)ひょうごコミュニティ基金創設に向けて、動き始めました。まだまだ日本の制度は、誰もが「社会貢献」しやすい制度になっているとは言えません。私達は、「社会貢献」という人々のジリツした動きを後押しするために、その制度や環境を整えていきたいと思います。
「兵庫県・神戸市版NPO法人設立・運営の手引」が注目されています! [2012年09月08日(Sat)]
皆さま、またまた更新が滞っていてすみません。
ダメですねぇ、、、一度間があいてしまうと、、、。
もうちょっとしっかり更新していけるようにしたいと思います。

昨年度、「兵庫県・神戸市版NPO法人設立運営の手引」をシーズ加古川(シミンズシーズ)が事務局となり、作成をしたことは、これまでも何度もお伝えしてきました。
手引完成ご報告のブログ↓
https://blog.canpan.info/toki/monthly/201205/1


このブログが今、全国の色んなところで注目されています。
先日は、鹿児島から手引書改訂プロジェクトの進め方等を聞きたいと、鹿児島県のNPO支援センター(中間支援)の方が、わざわざ加古川まで来てくださいました。
岩手県でも、手引そのものを作るわけではありませんが、もう少しNPOにとって分かりやすいハンドブックをNPO支援センターが集まって作ることになったようです。
昨年度、兵庫県内のNPO支援センターみんなで作った手引が全国で注目されていてとても嬉しく思います。

今年度は、認定NPO法人用の手引書を作成するために、少しずつ議論を深めています。
認定NPO法人の制度は、複雑で論点が多く、なかなか手強いですが、頑張って今年度末には作りたいと思っています。

↓写真は、2012年9月7日に開催した手引書改訂プロジェクトチーム会議の様子。
tebiki.JPG
市民の想いをつなぐ「ひょうごコミュニティ基金」の応援を [2011年10月30日(Sun)]
以前からお話させていただいている新しい公共支援事業(兵庫県事業名:地域づくり活動支援事業)を活用して、今、ひょうごコミュニティ基金(仮称)を創りたいと考えています。

コミュニティ基金とは、市民が寄付したお金を活用して、市民が行う公益活動を支援するために助成する基金のことです。
市民ファンドという言い方をされることもあります。
全国市民ファンド推進連絡会の定義を借りると、「市民ファンドとは、『民』が『民』を支援する資金循環の仕組みとして、市民からの志のあるお金を集め、市民社会づくりを目指して公益的な活動をおこなっているNPOなどへ助成する仕組み(設立趣意書より)」です。

今、全国でも少しずつ市民ファンドやコミュニティ・ファンドと言われるものが増えて来ています。

■公益財団法人京都地域創造基金
http://www.plus-social.com/
■公益財団法人大阪コミュニティ財団
http://www.osaka-community.or.jp/
■一般財団法人地域創造基金みやぎ(さなぶりファンド)
https://sites.google.com/site/sanaburifund/

これらは一部の事例ですが、全国でも、地域を元気にするために寄付をしたいという市民と、地域を元気にする市民活動をつなぐ仕組みがたくさん増えつつあるのです。

「この兵庫でも市民活動を支えるための基金を創りたい」、そんな想いを持ったNPOの仲間(下記のメンバー)が集まりました。
6月頃から構想を練り、新しい公共支援事業が決まった9月頃から検討会を重ね、動き出しているのです。

・NPO法人コミュニティリンク
・NPO法人シーズ加古川
・認定NPO法人市民活動センター神戸
・NPO法人市民事務局かわにし
・NPO法人宝塚NPOセンター
・場とつながりの研究センター

市民の想いをつなぐ「ひょうごコミュニティ基金」の設立を応援してください。
ワークショップのチカラ [2011年09月20日(Tue)]
またまた更新が滞ってしまってすみません!

以前のブログにも書いたとおり、今月はありがたいことにたくさん講座の講師としてお声がけをいただいています。
今月は、9月初めのボランティア・マネジメントの講座から始まって、うおずみん・ふるさと創生プロジェクトでのワークショップ、年間を通して担当させていただいている高齢者大学の講座など盛りだくさんです。
講座をさせていただくと、いつも受講者の方々と色んな出会いがあったりするので、とても元気をもらえます。

私の講座は出来る限り参加型になるように心がけています。
一方的に聞く講座は、その時は「なるほど〜!」と思っても、自分ごととして聞くわけではないので、なかなかその後続けて実践させていくことは難しいです。
なので、私の講座では参加型になるように、ワークショップの手法をよく用いています。

たとえば、ボランティア・マネジメントの講座であると、「ボランティアのモチベーションが上がる時、下がる時ってどんな時か考えてみよう」という時間を設けて、みんなでディスカッションしたり、うおずみん・ふるさと創生プロジェクトでは、「うおずみんの活動の魅力をみんなで考えてみよう!」という時間を設けたりしています。

みんなでディスカッションするので、場が打ち解けられるように、冒頭にゲームを取り入れたりして、アイスブレイクをしっかりやるようにしています。
そうすると、先日の講座でも高校生の女の子が最初は全く話をしなかったのが、少しずつ「私はこんなまちがいいと思う!」とか「こんなことをしていけばいいのでは?」と自分の意見をしっかり話していました。
参加者の中でも、自分の意見をしっかり言える人、なかなか恥ずかしがって意見の言えない人など色んな方がいらっしゃいます。
ワークショップの手法を用いると、参加者全員が発言でき、それぞれの想いを引き出すことができるのです。

今、高齢者大学の「地域活動実践講座」でも、様々な講座でも、地元の地域で会議を進めていくときに、このようなワークショップの手法を使えるように、お伝えすることを心がけています。
つまり、私の講座を通して、ワークショップのすごさを感じていただき、それを地域ごとで実践していただけるようにしたいと思っているのです。

なので、ワークショップの手法を使ったときは、必ず解説するように心がけています。
「ほら!こうすると、議論が見える形になって合意形成が取りやすくなりますよね?」とか、
「全員の声を引き出すにはこうしたらいいですよ。」などです。

私が講師やファシリテーターをさせていただいている時だけ議論が活発になっても意味がありません。
常に地域での活動の中で実践することができてこそ、私が参加させていただいた意味があるのだと思っています。

もっともっとそれぞれの活動での議論が活発になって、活動を充実させていただけるとよいと感じる今日この頃です。