NPOのマネジメント [2010年08月11日(Wed)]
NPOのマネジメントに関わる中で、ずっと難しいなぁ〜と考えていることがあります。
収益の確保と理念の維持の2つのバランスについてです。 NPOや社会的事業体は、何らかの社会的な課題を解決することを使命として活動しています。 しかし、その活動を継続的に行っていくためには、当然活動資金が必要であり、何らかの資金調達をしなければなりません。 その資金調達の主な方法として、@会費や寄付金を獲得する、A事業収入を得るという大きな2つがあるでしょう。 まず、1つ目の会費や寄付金を獲得できるかどうかについてですが、その活動が社会的に意義ある活動であるかどうかということを会員や寄付者が理解し、そこに賛同してもらえなければ、会費や寄付金を獲得することはできません。 また、2つ目の事業収入を得るという点についても、その事業が社会的課題を解決するために意義のある活動かどうか、また、事業収入によって得た資金をどのように活動に活用しているのかどうかということを公開しながら事業を行わなければ、他の営利企業と同様に捉えられてしまって、活動に賛同する支援者である会員に支えられなくなってしまう可能性があります。 会員がいないという状況になるとそもそもNPOとして組織を維持することすらできなくなってしまいます。 つまり、継続的にNPOの組織運営を行っていくためには、社会的課題を解決するという使命を組織内部や利害関係者等だけでなく、広く他の市民に対してもPRをしながら、かつ、資金調達していくということが重要です。 特に事業収入を得ながら活動を行っていくと、人を雇用し、事業を進めて行くことに注力してしまい、そもそもの活動の理念を見失ってしまっている事例も多くあります。 継続的に活動を行っていくためには、資金をどのように得るのか、得た資金をどのように有効活用するのかといったマネジメントとともに、人材育成や組織運営力といった様々なマネジメントスキルも必要とされます。 それに加えて、社会的課題を解決するための使命を共有しながら組織を運営していく必要で、そのような総合マネジメント力を備えながら運営をしてくことが重要だなぁ〜と日々感じます。 ・・・ということで、この8月からNPOマネジメント支援コンサルタント養成講座というのを受講し始めました。 私が感じている難しさが解決するというわけではないかもしれませんが、違った新しい視点も 感じられるかも!と期待しています。 前半の9月半ばまでは通信講座、9月後半から12月までは講習を受けに行きます。 どんな内容なのか、興味津々。 また、ブログでもご報告します! |