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家族・地域コミュニティについてーお葬式を通して考えたことー [2010年06月29日(Tue)]
先日祖父が亡くなり、その葬儀の段取りをすべて執り行ったプロセスを通して、改めて地域コミュニティのあり方、家族や親戚の大切さを感じました。
今日は、そのことを書こうと思います。

まず、一つ目に感じたことが会場探しを通しての自治会館の役割についてです。
葬儀の業者さんだけがすでに決まってしまっていたので、お葬式をする会場を探さなければいけませんでした。(たいていの葬儀屋さんは業者さん側が会場を持っているのですが、今回祖母が決めていた業者さんは会場を持っていない業者さんだったので、会場が必要だったのです。)

亡くなった祖父は、神戸市西区の伊川谷というところに住んでいました。
なので、住民票は当然神戸市民です。
しかし、最寄り駅は明石駅ですし、すぐ近いのも明石なのです。
神戸市の状況は市営の斎場を持っているわけではなく、近くの自治会館を活用する方向で行ってくださいというのが神戸市の状況のようです。
しかし、地元の自治会館はお葬式に会場を使うことをあまり快く思っていないとのことで、自治会館を使うことができませんでした。
結果的には、明石市内の私の実家のすぐ近くの自治会館を貸していただくことができたのでよかったのですが、改めて自治会館という建物の役割を知りました。

昔であれば、自治会館等を活用し、地域の人々が支え合ってお葬式をするということが当たり前だったのが、近年は地域で支え合ってお葬式をするということが希薄になっています。
会場を持っている業者の多くは互助会等を持っていて、そこに積み立てをしていて、いざというときにその費用を使うことが多いかと思いますが、誰もがそんな状況なわけでもなく、何十万円、何百万円という費用をお葬式にかけられる状況ではないかも知れません。
そういった場合には、自治会館等の会場の役割は大変重要です。
改めてお葬式一つ開くことに、地域の役割ということが大変重要なのだと色々と考えさせられました。

もう一つ感じたことが家族、親戚、そして地域の人々の大切さです。
祖父が亡くなり、祖母一人になってしまいましたが、息子や孫、兄弟姉妹がいることで、みんなで、「亡くなった祖父はこんな風だったね」「こんな時にこんな思い出もあったね」ということを話をたくさんしました。
そうすることで、祖父が亡くなった淋しさや悲しさを共有できます。
共有することで、淋しさも悲しさもみんなで分け合うことができます。
これが一人きりであれば、その悲しさを一人で抱えなければならず、もし祖母一人だったらきっととてもとてもつらいものとなってしまっていたでしょう。
家族の死のような悲しい出来事の時こそ、家族や親戚が、そして地域の方々が助け合って、支え合うことが必要です。
昔のコミュニティはこんな淋しさや悲しさを共有し、助け合い、支え合う役割を担っていたのだと改めて感じました。

今、独居老人が増えています。
結婚しない男女も増えています。
核家族になり、親戚が少なかったり、親戚と顔を合わせる機会がない家族が増えています。
地域とのつきあいが面倒だと言って自治会や町内会に入らない方々が増えています。
しかし、このような方々が、最愛の人の死や、自分の死に直面したときに、助け合って、支え合える家族や親戚、地域の方々がいなければ、どうやってその悲しさを乗り越えていくのでしょう?

改めて地域コミュニティの大切さ、家族、親戚の大切さを感じたそんな数日間でした。
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