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「持ち寄り」の効果 [2013年04月15日(Mon)]
飲食付きの懇親会や交流会をする場合、シミンズシーズでは可能な限り「持ち寄り式」にしようとしています。
つまり、参加者に何でもいいので1品を持ち寄ってもらうということです。

先日、明石コミュニティ創造協会として関わっている一つの地域の「夜桜交流会」の場も「持ち寄り式」にしました。
最初は、みなさんから「持ち寄りって何?」「どのくらい何を持っていけばいいの?」「花見弁当を用意していたほうがいいのでは?」という声がたくさん。
スタッフからも「本当に食べ物が集まるの?」という不安の声ばかりでした。
ですが、当日の食べ物はこんな感じ↓

pic.JPG


pic2.JPG


とっても和気あいあいとした雰囲気になりました。
pic2.JPG


なぜ、これほど「持ち寄り式」にこだわるのかについて、私の想いを少し書きたいと思います。

1つ目は、参加者を「お客さま」にしないということです。
すべて幹事さんが段取りをして、食事も飲み物もぜーんぶ用意する。そんな場がよく見受けられます。
けれども、段取りをきっちりすればするほど、完璧であればあるほど、参加者は参加するだけでいいために、お客さまになってしまい、受け身になってしまうのです。
地域の懇親会は、飲食店とは違うわけですから、参加者をサービスを受けるお客さまにしてしまってはいけません。
懇親会をみんなで作る場にするためには、参加者をお客さまにしないということが大切なのです。
今回の夜桜交流会も、「みんなが持ってきてくれたものだから残したらもったいないよね〜」と言ってみんなで残り物を持って帰ったり、みんな一緒にワイワイ言いながら片づけたりという動きが見受けられました。
「持ち寄る」ことで、みんなで作る場につながっていくのです。

2つ目は、「持ち寄り式」にすることで、それぞれ一人ひとりの特技を披露する機会にもつながります。
例えば、得意料理を披露してくださる方もいて、それはそれでそんな特技を持っていたのだ!ということをみんなが知る機会にもなります。
先日の夜桜交流会の場でも、桜のケーキを作ってくださった方がいらっしゃいました。実は昔パティシエだったとのこと。
見た目からは全くそんな風には見えない方だったので、みんな驚きでした。
そんな特技が見えてくると、「次の◯◯イベントでケーキ作ってもらえますか?」という風につながっていく可能性も出てきます。

3つ目は、今後、地域が持ち寄って活動する第一歩の経験をできる場となるということです。
地域の活動は、基本的にそれぞれできることを持ち寄って成り立っています。
出せるものを出せる人が出していく。それが大事なのです。
けれども、最近では地域のつながりが希薄になり、出せるものを出せる人が出していいんだという感覚が薄れてしまっています。
この懇親会の「持ち寄り式」を経験するということは、色んなものを「持ち寄って」地域は作っていくということを経験する第1歩だと思ってます。

例えば、お金がなくて何も持ってこれなかったという人がいてもそれはそれで、そのことをみんなで受け入れるという経験だ重要です。「いいよ〜。他にも食べ物がいっぱいあるんだから。」という風に。
そして、持ってこれなかった人も地域のみなさんにそれでもちゃんと「受け入れてもらえた」ということを感じることが大切です。
最初は、持ってきたものを出すのが恥ずかしいと感じるのは、地域の中で「自分」を出すということが恥ずかしいのと同じことです。
けれども、少しずつ「出す」経験をすることで、受け入れてもらえたという実感を積み重ねてくることで、少しずつ地域の中で「自分」を出すということに慣れてきます。
希薄になってしまった人間関係の中では、このような経験がもっと必要なのではないかと感じています。

「持ち寄り式」は「持ち寄ることで作る地域」への第一歩ではないでしょうか。
ぜひ、色んなところで「持ち寄り式」懇親会が増えるといいなと思っています。
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