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「待つ勇気」「失敗させる勇気」 [2012年07月20日(Fri)]
前回のブログで、明石清水高校の特別非常勤講師として関わらせていただいていることをお伝えしました。
今回、高校生を対象に、個人の自律を支援するためのプログラムを色々と組んでいる中で、私自身も学びがたくさんありました。

その一つが、「待つ勇気」と「失敗させる勇気」です。

例えば、「進路選択」という言葉が象徴しているように、今の高校教育は生徒達に考えさせる・自分で答えを導き出すということは少なく、自分の将来である「進路」ですら、「選択」する選ぶものになっています。
そのためなのか、高校生とワークをしていても、なかなか深く考えられない状況にありました。

私の今回のプログラムで重きを置いているのは、生徒達一人ひとりが自分と向き合い、自分の将来を自分の力で考え、自分で答えを導き出せるようにすることです。
そのために、一人ひとりが、深く考えられるように、様々な「問い」を投げかけることを徹底してきました。
また、できる限り「待つ」ということをしました。
時間的に限界があるので、まだまだ十分ではないのですが、今回のプログラムを通して、改めて「待つ」ということの重要性を感じました。
待てば待つだけ、考えます。悩みます。そのプロセスを経て、自分で答えを導き出せるのです。

効率的に合理的に進めようとする社会の中で、子ども達が答えを出せるまで「待つ」ということがとてもとても少なくなっているように思います。
子ども達と関わる大人がもっとゆとりや余裕を持って「待つ」ということができることが、子ども達の成長には必要不可欠なのではないでしょうか。

もう一つが、「失敗させる勇気」です。
1学期最後の授業の終わりに、今回のプログラムをずっと見学していた先生が、「これまでは、生徒達が失敗しないようにということばかりを考えてきた。でも、失敗するからこそ学べるのだということを知った。」と言ってくださいました。
今の教育は、ミスがあれば指摘され、問題が起こればメディアに叩かれ・・・という中で、失敗しないように、間違いが起こらないように、問題が発生しないようにということばかりを考えてきたのだと思います。
けれども、人は失敗し、そこから多くのことを学ぶことができます。
むしろ、失敗からしか学べないことも多くあります。
「失敗させる勇気」を大人が持たなければ、どんどん子ども達は自分で挑戦することなく、失敗しない道だけを選ぶことになってしまいます。

「待つ勇気」と「失敗させる勇気」をもっと多くの大人が持てるように、心にゆとりを持って生活できる社会が必要だと思います。
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