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生涯学習政策の効果 [2012年02月12日(Sun)]
大学院の時のゼミの研究論文発表会に参加してきました。
2年前は私も、社会人ゼミ生として修論発表したことを懐かしく思いながら、学部生の皆さんの卒論や社会人の方の論文発表を聴かせていただきました。

その中で、ひとつ大変興味深い報告がありました。
4回生の「地域社会政策としての生涯学習」という研究発表で、生涯学習政策を充実させた県は、刑法犯罪が少なく、ボランティア参加率、幸福度が高いという分析結果が出たという報告です。



2009年度の47都道府県の社会教育費の相対的支出を調べてみると、
トップ3は、福井県(15.03%)、長野県(14.92%)、宮城県(14.71%)
ワースト3は、徳島県(7.41%)、沖縄県(7.32%)、京都府(5.62%)

一人あたりの社会教育費を調べてみると、
トップ3は、島根県(25,160円)、福井県(15,030円)、鳥取県(13,820円)
ワースト3は、大阪府(8,480円)、神奈川県(8,060円)、京都府(6,960円)
という結果だったそうです。

これらの結果から生涯学習が充実していると言えるのは、
福井県、島根県、長野県、宮城県等。
充実していないと言えるのは、
京都府、神奈川県、東京都、埼玉県、大阪府等。

生涯学習政策の派生効果として、寿命、所得、失業・就業率、介護保険料、医療費、学力、体力、児童問題、自殺率、犯罪数、幸福度、ボランティア参加、インターネット利用、スポーツ実施、旅行・行楽、趣味・娯楽等を分析してみると…

なんと、生涯学習政策が充実している都道府県ほど、刑法犯数は少なく、ボランティア参加立は高い、幸福度も高いなどの結果が出たとのことです。

具体的には、
生涯学習政策が充実していると言える福井県は、失業率の低さは全国1位、要支援費費用の低さも全国1位、平均給付費用は全国5位、学力は全国2位、体力は男女ともに全国1位、幸福度も全国1位、ボランティア参加率は全国4位とのこと。

比較して大阪府は、
中途退学率の高さは全国1位、平均給付費用は全国最下位、学力は45位、体力も男子は最下位、女子は45位、刑法犯数の多さは全国1位、幸福度も最下位とのことです。

しかも今回の分析結果は、昨年末に法政大学の坂本教授が発表した「47都道府県別幸福度ランキング」の結果と非常に近いとのことでした。
http://www.hosei.ac.jp/koho/photo/2011/111110.html

大変面白い結果です。すばらしい!!
今現在、シーズ加古川が運営している東播磨生活創造センター「かこむ」も、ある種の生涯学習支援の施設ともいえます。
「かこむ」の機能を充実させることで、東播磨地域の幸福度をアップさせられるかもしれません。
とても勉強になった1日でした。
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