明石市市民提案型パイロット協働事業受託団体交流会 [2011年11月05日(Sat)]
以前に、明石市の画期的な事業として、明石市市民提案型パイロット協働事業が進んでいることをブログでもご紹介しました。
明石市市民提案型パイロット協働事業については、詳しくはこちら↓ http://www.city.akashi.hyogo.jp/community/community_shitsu/kyoudou.html 本日、このパイロット協働事業を受託している6団体が集まり、意見交換会を実施しました。 私はそんな意見交換会のコーディネーター役として呼んでいただきました。 今日はそのご報告をしたいと思います。 ![]() 今回、受託団体が集まって交流会をしようということになったのには、この事業を進めていく上で、色々と課題が見えてきたからです。 パイロット協働事業は、市民が明石にとって必要だと思う事業を市民側から提案し、市民と行政が「協働」して進めていく事業です。 しかし、受託団体側からは、「協働事業なのに、行政は資金を出しているだけで、本当の意味での協働にはなっていない」、「担当部署だけしかこの事業をわかっていなくて、他の部署は全然協力してくれない」など、いろいろな不満の声が上がっていました。 そこで、今回、行政との協働とはいったい何をもって協働というのか、協働のあり方についてなどを議論することになりました。 パイロット協働事業の良かった点の振り返りでは、 ・市民側の意識改革ができた ・行政の仕組みがよくわかった ・市民と行政が議論することができた ・行政側にも協働の意識改革ができた など、様々な意見が出てきました。 一方で、パイロット協働事業の課題についての振り返りでは、 ・協働事業の成果をどう考えるか ・この事業が終了した後をどう考えていくか ・委託事業という契約方法でよいのか ・資金面だけの協働ではなく、協力してほしい といったような意見が出ました。 当初は受託団体だけで意見交換をしようかとなっていたのですが、明石市から3名の職員もご参加くださり、行政側の意見を出してくださいました。 行政側も ・市民提案型であることから、どこまで踏み込んでいいのかがわからない。 ・役割分担をどうしていけばよいのかわからない。 などの意見を出してくださいました。 今回の事業は行政側にとっても「パイロット」、つまり「試験的な」事業なのです。 市民にとっても、行政にとってもこの事業を通して、「協働」していくためにはどうすればよいのかを考えていくための事業なのです。 横浜市では、子育て系の団体さんが集まって、「協働契約のあり方を考える研究会」を進めています。 愛知県もNPOと行政のパートナーシップをどうするのかということについて、先進的に検討されています。 しかし、まだまだ行政と市民がどう協働していくのかについては、どこも模索している状態です。 そのような中、明石市では、市民提案型パイロット協働事業がきっかけとなり、市民と行政の協働について検討することができていることは、素晴らしいことです。 地元明石でこのような検討会が進んでいることを大変嬉しく思います。 受託団体の皆さまの活動がこれからもどんどん拡充していくことももちろんですが、今回の事業を通して、市民と行政の協働のあり方を模索し、そのモデルになっていただけると良いなぁと感じた1日でした。 |