第12回シーズ加古川塾「今、なぜ『コミュニティ』が重要か」 [2011年10月13日(Thu)]
先日、第12回目のシーズ加古川塾を開催しました。
---シーズ加古川塾とは--------------------------- もともとは現場の話だけではなく、もう少し社会全体のことを勉強しようと役員・職員・会員向けに始めた勉強会です。 今年度からは、「市民まちづくり塾」として一般にも公開をしています。 毎月テーマを決めて、講師によるミニ基調講演と参加者によるディスカッションを組み合わせた、勉強しやすく発言しやすい、でもちょっとアカデミックな庶民塾です。 どなたでも参加自由な場です。 【今までのテーマと講師】 第1回「国家・市場・市民社会」、講師:今田忠氏(市民社会研究所 所長) 第2回「市民社会とは何か?」、講師:今田忠氏(市民社会研究所 所長) 第3回「NPOは多元社会を超えられるか」、柏木登起の修士論文発表 第4回「企業のCSR活動」、講師:今田忠氏(市民社会研究所 所長) 第5回「中間支援組織について」、講師:今田忠氏(市民社会研究所 所長) 第6回「地方分権と市民自治の系譜〜歴史的転換期20年を振り返る」、講師:松本誠氏(市民まちづくり研究所所長) 第7回「地方自治と住民自治の現状と課題」、講師:松本誠氏(市民まちづくり研究所所長) 第8回「「参画・協働」と自治、議会基本条例」、講師:松本誠氏(市民まちづくり研究所所長) 第9回「市民自治の担い手と市民力向上の課題」、講師:松本誠氏(市民まちづくり研究所所長) 第10回「「改正NPO法成立」−どうなる?NPOのこれから−」、講師:実吉威氏(認定NPO法人市民活動センター神戸 理事・事務局長) 第11回「市民公益税制実現 −これからの日本の寄付文化−」、講師:実吉威氏(認定NPO法人市民活動センター神戸 理事・事務局長) --------------------------------------------------- 今回の第12回目と来月の13回目は、「『コミュニティ』と『市民力』その本質とその課題」ということで、近畿大学総合社会学部の教授久隆浩先生に来ていただくことになっています。 ![]() 第12回目のテーマは、「なぜ、今『コミュニティ』が重要か」。 コミュニティの活性化や地域が大切というけれど、本当にコミュニティは必要なのか?という話から始まり、「近代」の仕組みについて大変わかりやすく説明してくださいました。 以下は、久先生の講座内容を柏木なりに整理したものです。 ------------------------------------------------- 「近代」という時代は、法治主義・資本主義の社会です。 つまり、物事の問題を法や制度といったルールか、お金で解決をする社会システムなのです。 なので、システムが自動的に秩序を作ってくれるので、自分自身で努力をして課題を解決しようという努力をしなくなります。 そうして、「他人任せ」の人が増えてしまっているのが今現代の社会なのです。 しかし、制度やお金を使ってより効率的に、より合理的に物事を推し進めようとすることに限界が見え始めてきました。 徐々に、制度の時代からコミュニケーションの時代へ移らなければならない時が来ていると言えます。 人任せにしない、責任を押しつけない社会をどう作っていかなければならないのです。 そのような取り組みとして、地域分権システムが少しずつ知られて来ています。 地域の中で「できる人」が「できること」を担っていく仕組みが重要なのです。 -------------------------------------------- 今回の久先生の講座では、「近代」の特徴と課題をとてもわかりやすく整理をしてくださいました。 私が社会人になってからNPOのこれからについて学びたいと思って入った大学院時代の2年間で学んだ「近代」の特徴をとても簡単に整理してくださったことには驚きでした。 次回は、11月8日(火)です。 テーマは、「なぜ今、市民主体のまちづくりなのか」 時間は、18時30分〜。 場所は、東播磨生活創造センター「かこむ」で行います。 お気軽にご参加ください! ※参加ご希望の方は t-kashiwagi@npo-seeds.jp までご連絡ください。 |