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高齢者大学「地域活動実践講座」の役割 [2011年10月05日(Wed)]
以前から何度もブログでご紹介したように、私は今年度、高齢者大学である「うれしの生涯大学」の「地域活動実践講座」の専任講師を担当させていただいています。

「地域活動実践講座」は4年間の高齢者大学を修了された方々が入学される、いわゆる大学院のような位置づけの講座です。
さらに地域活動について学びたいという方のための講座で、地域活動の担い手を育成するという目的のもと設置されています。
私は、地域活動の担い手ができる限り増えるようにとの想いから、「地域活動実践講座」の1年生を担当させていただいています。

4月に入学され、5月から授業がスタート。
だいたい月に2回くらいの授業があります。
1年生の1学期の間は、「仲間づくり」をし、「地域活動とは何か?」を考えます。
そして、2学期にどのような地域活動を実践していくのか、そのためのグループ作りを行います。
3学期あたりから2年生にかけて実際に地域活動を実践しながら、学んでいくというのが大きな流れです。

そんな「地域活動実践講座」ですが、2学期に入り、私の持っているクラスは、徐々に具体的な実践内容を考える段階に入ってきました。
実践内容を考えるに当たり、自分たちの地域に返って学んだことを活かすためには、どんなスキルアップをしたいか?というのを出し合っています。
たとえば、子育て支援をしたい方であれば、「切り絵や折り紙のスキルをアップさせたい」や
「みんなで歌を歌いたい」。
高齢者施設に訪問する活動をしたい方は、「皿まわしや手品の技術をアップさせたい」などです。

私のクラスは、受講者が16人いるので、どのようなスキルアップをしたいのかというのを出し合うだけでも、様々な意見が出てきます。
具体的にどんなスケジュールで進めていくのかになると、当然なかなか決まりません。
しかし、私は上記のように具体的なスキルアップする内容も大切ですが、それ以上にこれらのことを「決める」というプロセスが大変重要だと思っています。
そのプロセスでの学びこそ、これからの地域活動に何よりも活かせることだと思っているのです。

というのも、地域活動を進めていく上で、重要なこととの一つに「合意形成をどう取っていくのか」ということがあります。
つまり、地域活動を進めて行くには「折り合いをつける力」をどう養っていくのかが大切なのです。
「折り合い」ですから、当然どちらか一方が「折れる」ものではなく、あくまで「折れ合う」ものでなければなりません。
全員が納得した上で、みんなで進めていける力をどうつけられるのか、この点が何よりも地域活動にとって重要だと考えています。

なので、今回の実践内容を決めていくプロセスにおいても、16人それぞれが学びたいことは16色あって当然。
声の大きい人一人が「これをやりたい!」といって進めていっては意味がありません。
16人全員で「合意形成」した上でどう実践内容を進めていくのか、その点にこだわって進めています。

16人全員が自分の意見をしっかりと言える場作りをする力。
全員の意見を引き出す力。
出し合った意見を、ホワイトボードや模造紙を使って「見える化」する力。
「見える化」されたものをまとめていく力。

そんなスキルアップが大切なのだと思っています。
今回の「地域活動実践講座」を受講した方々全員が、地域でのキーパーソンとして、ご自身の地域で「ファシリテーター」役を担ってくだされば地域の力はさらに引き出されるはずだと信じています。

1学期の間は、私がファシリテーター役を担っていましたが、2学期からは少しずつ受講者の方々が自分たちでファシリテーター役を担うように進んできました。

先日の講座の模様↓

ホワイトボードでまとめ役を担われています。

模造紙もこんなに上手に皆さん自身でまとめてくださいました(*^_^*)


皆さんがこれから地域のキーパーソンとして活躍されることを考えるとワクワクします!
これからの講座が楽しみです。
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