「コミュニティ・デザイン」 [2011年08月28日(Sun)]
以前、情熱大陸という番組にも取り上げられた「コミュニティ・デザイン」で有名なStudio-Lの山崎亮さんが明石で講演するということで、お話を聴きに行ってきました。
山崎さんとお会いするのは、三度目。 以前、近畿地方整備局から依頼のお仕事でご一緒させていただいたとき以来です。 明石市生涯学習センターと明石高専主催の「あかし楽講座」として、「まちを楽しくするコミュニティ・デザイン」というテーマでお話してくださいました。 昔は、公共的空間を色んな人がみんなで使いこなしていました。 しかし、「個」を重視する世の中になり、公共的空間をみんなで使おうという発想がなくなってしまっているのが今の社会です。 そんな公共的空間をみんなで使おう、みんなで使っていけるようにデザインしていこう、そんな考え方なのが、「コミュニティ・デザイン」なのです。 「ハードだけでは人はこない。公園にもマネジメントが必要。」ということから、新しく開園する兵庫県立有馬富士公園のパークマネジメントを行った事例があります。 ディズニーランドがなぜあんなにもにぎわうのか―、それはゲストを楽しませるキャストの存在。 そんなキャストが公園にもいれば―、しかも無給でやってくれれば―との考えで、まず近隣で活動している団体を1団体ずつ、活動内容や困っていることをヒアリングし、団体がやりたいことをできる場に公園を活用しました。 色んな団体が公園を使って活動し、その団体の活動に巻き込まれて、色んな方々がどんどん公園を活用していきます。 団体も楽しんでくれる人がいることでスキルアップしていき、コミュニティが成熟していく。 そんな仕組みをデザインするのが、「コミュニティ・デザイン」です。 シーズ加古川でも、常に「市民参加」という視点は意識していますが、それを「デザイン」しているという感覚はあまりありませんでした。 もっともっとコミュニティに色んな人達が巻き込まれていくようなデザインをこれからもしていきたいと思います。 とっても勉強になった1日でした。 |