ワークライフバランスのコンサルティング [2011年07月30日(Sat)]
先日、ひょうご仕事と生活センターの外部アドバイザー勉強会が開催されました。
ひょうご仕事と生活センターは、兵庫県が設置したワークライフバランスを普及啓発するためのセンターです。 ひょうご仕事と生活センターのホームページはこちら↓ http://www.hyogo-wlb.jp/ いちおう柏木は外部アドバイザーとして登録させていただいています。 先日は、そんなアドバイザーの方々に対する勉強会でした。 今回の勉強会では「ワークライフバランスとして残業時間減少」に取り組みたいという企業から、コンサルティングの依頼があったという設定のもと、外部アドバイザーがどのようなコンサルティングを行うのかというワークショップを行いました。 これまで私はワークライフバランスというのは、「残業時間を減らす」や「有給休暇を取れるようにする」ことについて、制度化したり、仕組みとして取り入れたりすることだと思っていました。 「思っていました」と今過去形で書きましたが、そう、取り入れたりすることであること事態は間違ってはいません。 しかし、この「残業時間を減らす」「有給休暇を取れるようにする」ということを単純に制度化したり仕組みとして取り入れたりすることだけで解決される問題ではありません。 単純に制度化したり仕組みとして取り入れたりして解決しても、おそらく労働者側の「残業時間を減らしたい」「有給休暇を取れるようにしたい」という主張を聞き入れただけにすぎず、その主張を聞き入れるだけでは、次の欲求が当然出てきます。 きっと、単純に仕組みや制度として取り入れるだけでは、次から次に欲求が出てきて、いたちごっこです。 「残業時間を減らしたい」というのであれば、残業時間を減らせない背景があるはずです。 「残業時間を減らしたい」と思う心理があるはずです。 「有給休暇が取れるようにしたい」という背景があるはずです。 そこをもっとしっかりと突き詰めて調査し、分析した上で組織全体の仕組みを改善することが必要です。 つまり、組織マネジメント全体の問題として捉え、経営全般を見直していくことなのです。 つたない文章なので、私の感じたことを十分にお伝えできないのが悲しいです。 外部アドバイザーとして求められることは、組織全般のマネジメントに関するコンサルティングであるということを改めて、今回のワークショップで感じました。 単純にワークライフバランスのコンサルティングといっても、奥が深いなぁ〜と感じる1日でした。 |