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東北視察の報告−後編 [2011年04月24日(Sun)]
4月18日(月)の夜〜21日(木)朝にかけて東北の状況視察と、NPO法人フリーヘルプさんの集めた物資を届けるために、東北地方へ行ってきました。
その報告の後編です。

↓前編はこちら
https://blog.canpan.info/toki/daily/201104/22
↓中編はこちら
https://blog.canpan.info/toki/daily/201104/23

中編で報告したように、本当に現地は悲惨な状況です。
ただ、今回の視察では、そのような状況でも、地域の復旧・復興のために本当に力を入れて色々と取り組まれている方々とお会いすることができました。

盛岡に拠点を構えられながら、200名くらいのボランティアさんが現地へ物資を届けたり、現地のニーズを掘り起こし、その支援をしたりと様々な活動をされている団体さん
県会議員の先生を中心に、避難所を周り、避難所へ学生を中心としたボランティアを派遣されている団体さん
陸前高田市で地元をとっても愛する企業の社長さん
福島県で行政よりもすばやく様々な支援活動を展開されている中間支援組織の事務局長さん

お忙しい中、長時間にわたり、現状の話を丁寧にしてくださいました。
このようなつながりが本当にうれしく思います。
皆様、本当に本当にありがとうございました。

岩手県は、盛岡と沿岸部の間に北上高地という山々があります。
盛岡から沿岸部まで2時間半という時間がかかってしまい、ボランティアが現地へ行きにくいという状況があります。
また、海岸部(特に、山田町や大槌町等)は仮設住宅を建てる場所が非常に少なく、避難所生活が長期化(1年以上)する可能性が非常に高いとのことでした。

ひとつ今回、現地を周ってみて痛切に感じたことがあります。
それは、津波の被害があった場所と津波の被害がなかったところの被害の差が大きく、今回の被災の意識にかなりの格差があるということです。
というのも、盛岡でガソリンを入れた時のこと。
店員のおばさんが、姫路ナンバーの車であることを見て、「震災の支援の関係ですか?」と話しかけてこられました。
「そうです」と答えると、
「そうですか、ありがとうございます。私たち(盛岡)は被害がそれほどないから、あまり関心がなくて・・・」というような話をされて驚きました。
同じ岩手県民でもこんなにも意識の差があるなんて。

沿岸部は現在、まだライフラインが復旧しておらず、避難所にいる方々は通信手段が滞っています。
また、高齢者が多いため、情報発信するすべがありません。
そのために、孤立化してしまう可能性が高く、そうすると、避難所の状況が伝わらず支援の手が行き届かなくなってしまう危険があることが大変心配です。
出来る限り、現地の情報をしっかりと多くの人が共有し、共感し、ボランティアが活発に活動できる体制づくりが望まれます。

また、福島県は、地震や津波の天災だけでなく、原発という人災の恐怖にも耐えながら生活されています。
先行きの見えない原発の状態の中、どのような復興のプロセスを創っていくべきなのかは誰もわかりません。
政府も東京電力も必死になって対応されていますが、住民の方々の不安は当然なくなりません。
1日でも早くこれからの見通しをつけられることを祈るばかりです。

【ご案内】
被災地を応援する加古川市民ネットワーク(仮称)の呼びかけ人会の場で、東北視察の報告会を下記の通り、開催します。

日程:4月27日(水)
時間:18:30〜20:50
場所:東播磨生活創造センター「かこむ」1階 創作工房B

呼びかけ人以外の方々もお気軽にご参加いただければと思っています。
ただ、人数を把握しておきたいと思いますので、ご参加をご希望の場合は、柏木までメール(t-kashiwagi@npo-seeds.jp)または、電話(079-422-0402)でご連絡をお願いいたします。
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