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経験が人を豊かにする [2011年03月10日(Thu)]
妹に子どもが産まれました。先日から実家に帰ってきており、妹が自然とミルクをやり、オシメを替えている姿を見てふとその時に感じたことを書こうと思います。

私や妹には、弟、従兄弟、親戚の子ども達がまわりにいたので、子どもにオシメを替えてあげるという行為は別に特別なことではなく、当たり前の自然なことです。
しかし、書店には、「初めての妊娠」、「初めての出産」、「初めての育児」という本が溢れています。
昔は、子どもながらに、妹や従兄弟、親戚、近隣の子ども達との関わりの中で、
どんな風にオシメを替えるといいか、
ミルクはどんな風にあげればいいか、
ミルクを飲んだ後にゲップをさせるにはどうしたらいいか、
お風呂にはどんな風に入れてあげる、、、
というようなことがわざわざ本など読まなくても、見たり聞いたりする中で、自然と経験を積めていました。

それが、核家族化によって、赤ちゃんのオシメをどんな風に替えるのかを見たことがない、むしろ経験したこともない⇒本を読まないとわからない⇒実際は本の通りにうまくいかない⇒自信をなくす⇒子どもを虐待してしまう、というようなことになってしまうのだと思います。

「経験」をすることで人々は育っていくはずなのに、その経験があまりにも少なくなってしまっているのが今の社会なのです。
つい最近まで「ゆとり教育」ということが言われていました。
「ゆとり教育」は本来、「ゆとり」の時間の中で「いろんな経験を積む」ことでなければいけなかったのに、経験を積む機会がないまま「ゆとり」の時間だけが作られてしまいました。
その結果、勉強もしない、その他の経験も積むこともない、学力は低下し、バーチャルな世界だけで生きてきたた子ども達が増えてしまったのだと思います。

私が神戸大学の大学院に通っていた時に、学部生の卒論発表で聞いた話ですが、引きこもりや不登校になる子ども達を分析すると、「料理をしたことがない」「食器を洗ったことがない」「ノコギリで木を切ったことがない」など、色んな経験を積んだことがないという割合が、そうでない子どもよりも圧倒的に多いという結果が数値的に分析されたとのことでした。

昔から「可愛い子には旅をさせろ」と言います。
旅をして、色んな「経験」をたくさん積んだ人ほど、豊かな人生が送れるのだと思います。
今の子ども達が守られた檻の中で何も経験できずに育つのではなく、いろんな経験の中で多くのことを学び、感じ、そして、豊かな人生を送っていける、そんな社会を実現しなければ・・・と改めて感じました。
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