SWOT分析の意味ーNPOマネジメント支援コンサルタント養成講座から学んだことー [2010年12月19日(Sun)]
以前にブログでご紹介したNPOマネジメント支援コンサルタント養成講座がとうとう終わりました。
以前のブログはこちら↓ https://blog.canpan.info/toki/daily/201010/31 今回の講座では、実践編として、実習先のNPOを組織診断し、現状の強みや弱み、課題等を記載した50ページくらいの報告書を提出するということを行いました。 この組織診断のプロセスでは、SWOT分析の手法を使いました。 そのプロセスにおいて、改めてSWOT分析の意味を考えることができました。 SWOT分析とは、 Strength(強み) 内部環境(自団体)の強み Weakness(弱み) 内部環境(自団体)の弱み・課題 Opportunity(機会) 外部環境にあるチャンス Threat(脅威) 外部環境にある驚異(都合が悪いこと) の頭文字を取ったものです。 今回の講座では、それぞれ項目を挙げ、項目一つずつについての強みや弱み、機会や驚異を分析しました。 具体的には、「ミッション」、「リスクマネジメント」、「リーダーシップ」、「ネットワーク」、「会計の安全性」、「資金繰り」、「事業開発」、「中期計画」、「政治・経済の動向」、「市場」・・・・などなどの項目で、全部で50くらいの項目数があります。 今回の講座では、その一つひとつの項目について、団体が提出してくれた報告書類やヒアリング等によって丁寧に分析しました。 私自身、SWOT分析については理解していましたが、これほど細かい項目に分けて丁寧にSWOT分析を行ったことは初めてでした。 しかし、項目ごとに丁寧に分析することで、組織内部の強いところ、弱いところ、外部環境のチャンスと驚異が見えてきます。 これらで上がってきた強みや弱み、機会と驚異をクロス分析し、「強みを活かして機会(チャンス)を活かすためにはどうすればよいか」、「強みを活かして来るべき驚異にどう備えるか」ということを考えていきます。 今回の講座を通して、組織の現状を適確に把握するために、SWOT分析はとても良い手法であることがよく分かりました。 項目ごとに細部にわたって分析をするといことの重要性を感じました。 しかし、一方で、SWOT分析の限界も感じました。 というのも、現状を適確に把握するということまでしかSWOT分析はできません。 ミッションに向かってどうしていくべきなのかということは、次の段階なので、その点についてはまた別の手法が必要です。 けれども、適確に団体の現状を把握するということは重要です。 この手法は、シーズ加古川の組織診断においても活用したいと思っています。 上手く文章で表現しきれませんが、SWOT分析とはどういうことなのか、、、ということを深く学ぶことができた講座でした。 |