2503 桜を楽しもう! [2025年03月30日(Sun)]
自然観察おもしろ講座「桜を楽しもう!」
小島紀彦(我孫子市) 日 時:2025年3月30日(日)9時30分〜12時 場 所:21世紀の森と広場(松戸市) 参加者:15名(松戸市の広報で募集) 講 師:小島(主)、米澤(副)、スタッフ:渋谷・三嶋
桜について座学と園内に咲いている桜を見て歩こうという内容の講座で、下見会を25日に行ったが、染井吉野がチラホラと咲く状態で、他の桜は花などが見えなくて、本番では花が見られないかと心配したが、その後に気温の上昇もあり、花が開き出し、色々な種類の花が見られた 座学ではサクラの基本的な話を主体に60枚ほどをスライドで見て貰う形式で行った。 途中で〇×の指示棒でクイズに答えるやり方をした。桜の説明も色々あるが、今回は基礎知識を深めれば花見が楽しくなる とのコンセプトにて話を進めた。特に11種の自生種は、その特長と自生地に咲いている写真を見て貰う。染井吉野については、誕生、命名、経歴、特徴などを説明した。スライドの最後には、日本三大桜として天然記念物になっている岐阜の根尾谷にある「淡墨桜」、山梨の「山高神代桜」、「三春の滝桜」の写真を見てもらった。 10分間の休憩の後にパークセンター入口前に集合、最初は建物のそばにある染井吉野の樹に行き、花を見た。染井の特徴の薄いピンクの花が纏まっている状態や萼片や小花柄に毛が一杯あるのを確認する。移動してみどりの里に入る、最初にスモモ、葉桜の河津桜を見る。その先に白い花のプルーンやベニバスモモ、赤い花のモモなどを目の前で見た。 小川を渡った所の3本はベニシダレと名札がついていたが、花は八重になっており、ヤエベニシダレの間違いと話をして、その先に二本ある樹に八重咲きのヤエベニシダレと一重咲きのベニシダレと正しい名札があり、目の前で違いを確認できた。 ここから大きな樹になっているヤマザクラ、カスミザクラを見た。残念ながらまだ花は咲いてなかった。その先にはオオシマザクラの若木があり、花と葉がでているのを確認する。最後の大きな樹のオオシマザクラは花が3〜4分咲きだったが、詳しく見れば、花びらが6〜7枚あったり、旗弁があったりと多弁化していて、オオシマザクラは花弁が増える性質があるのを見て貰った、また匂いがある事を説明した。 その後 場所を野草園に移動する。ここは風が吹き込まないのか早く花が咲いており、珍しいオオヤマザクラの赤い花が高い幹の上の方に数多く咲いていた。すぐ横にウワミズザクラがあったが、花は未だでブラシ状の花序の写真を見て貰っての説明、近くにイヌザクラもあり、ここにあるのを伝えた。最後は 薄紅色の花と赤い葉が揃って出ているヤマザクラを見て、風情のあるサクラですと説明して、今日の催しの終了とした。 参加者には桜のことが分かったとか、スライドの説明もよかったとか 嬉しい言葉を頂き、公園の方にもお褒めの言葉を貰い、嬉しく感じました。担当が4人にて 細かな打合せなどご協力を頂き、時間通りに講座を終われました。有意義な催しになったと有難く感謝いたします。 染井吉野が ほぼ満開 
2503桜を.楽しもう 写真報告.pdf おもしろ講座 案内資料.pdf
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三嶋秀san
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2503 早春の“水と緑の回廊を愉しむ” [2025年03月09日(Sun)]
第200回 東葛しぜん観察会 早春の“水と緑の回廊を愉しむ”
長谷川依子(松戸市) 日 時:3月9日(日) 9時30分〜12時 晴 12℃ 場 所:北国分駅〜堀之内緑地・堀之内貝塚公園〜小塚山緑地〜じゅん菜池公園 (市川市) 一般参加者:28名(内、子ども1名)、 指導員:15名、担当指導員:勝股・相吉・長谷川
夜中は雪だったが、明ければ快晴の観察会日和。 “楽しむ”は与えられたことに対して受動的に楽しく過ごすこと。今回は自分から積極的に楽しさを作り出す能動的な深い満足感や豊かな喜びの“愉しむ”を意識することとした。下総台地最西端に位置するこのコースは、早春の今、斜面林の雑木林を樹形・冬芽・小鳥&冬鳥を愉しみながら北国分駅から台地に深く入り込んだ谷津のじゅん菜池まで約3キロを歩くには最適だ。 斜面林に入ると足元に落ちているゴマ粒大のコレは何?の問いかけから、イヌシデのタネ、親はどれ? ハリギリのトゲトゲ幼木をちゃんと見つけてくれた参加者に、それの親はどれでしょう? 樹皮の感触や温かさの違い、シラカシやコナラのドングリ種まき作戦を考えて頂く。コナラのドングリは木の?「実、タネ!」。では根や芽はどちらから出るでしょう? お尻と頭、其々の推理は半々に手が上がった。芽出しのコナラをみつけて答え合わせで納得。イヌザクラの冬芽〜真っ赤なモンローの爪をルーペで観察し、地元の参加者にその花の様子を説明して頂くと「とにかく地味な花」とのこと。皆さんに花を思い描いてもらう。その後 花の写真を見せると「桜という名だけれど桜ではないの?」「こんな桜見たことなかった」と・・・。いえいえ これもサクラです。樹皮の皮目を観察する。縄文後期〜晩期の堀之内貝塚はイボキサゴ等の貝殻が通路に露出している。「こんなにたくさんあると説明聞かないと家庭ゴミが捨てられているのかと思う」という方も。縄文時代へ想像は一気に時を超える。 カワセミを観てシジュウカラの囀りをBGMにハンノキの雄花・雌花をルーペで観察しながらじゅん菜池を進むと、ハシビロガモ、ヒドリガモ、コガモがペアになったりピューピューと鳴き交わしたり争ったり。カワウは身体を沈めながら首だけを出して着衣水泳のように泳いだり水から上がって濡れた羽を乾かしたり・・・。Q「コガモは大人になってもコガモなの?」A「コガモは子鴨ではありません。コガモはカルガモにはなりません」とTさんが笑いを誘いながら適格な説明!カモは一種類かと思っていたとか、カモに色々な種類があって驚いたとか。カワウやカルガモが見られて よかったとの声もあった。 樹上を観たり、樹皮を観たり、足元を観たり。樹形が色々あって楽しかったと小学3年の少年が静かに話してくれた。いつも散歩している道だが、この観察会をきっかけに見方が変わると思う、参加して良かった、との感想は嬉しいことだった。 参加者は全く初めてのものを見たり聞いたり考えたりすることより、自分が何となく気になっていたものに改めて自ら気付くことが愉しいのだろう。道中でのボソ・ブトカラスの会話では合点がいったようで手を叩いて喜ばれた。今回は第200回とのこと。気づいていなかったが、観察会は参加者が“愉しい”ことが一番・・・と改めて思った。  2503水と緑の回廊 写真報告.pdf
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三嶋秀san
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2502 長田谷津の不思議 [2025年02月09日(Sun)]
第199回 東葛しぜん観察会「長田谷津の不思議」
米澤理雄(船橋市) 日 時:2025年2月9日(日)9:30〜12:00 場 所:大町自然観察園(市川市) 担当指導員:米澤(理)、藤田、渋谷、大川 参加者:一般23名、指導員12名 今季最強の大寒波襲来とのことだったが、観察会の当日は、冷えてはいたが風も少なく天気は良かったので、観察会には支障がないようだ。今回のサイトは「長田谷津」。市川市大町で1960年頃、休耕田になっていた谷津です。生物の多様性に富む谷津は 市内の多くの谷津が都市化の波で潰されていく中、市民から「この自然を残したい」という声が上がり、1974年に「大町自然公園」として長田谷津が残されました。谷津は標高25mの下総台地とは標高差は13mあり、東西2km、幅70〜80mあります。斜面林を形成する下総台地には、広大な市川市名産のナシ園が広がり、雨からの豊富な湧水を作り、湿地の中に多様な環境を作り出し、それぞれの環境が生物を生み育てています。水温は年を通じて12〜15℃でオニヤンマやヘイケホタルなどが生育しています。3班に分かれて谷津に入り、観察会がスタートしました。大町門の所にある湧水は12℃の水が流れ、以前は一面を占めていたトクサは50年前の水田みたいな環境に戻そうという考えから、ほとんど刈られ、一部が少し残されています。 オオハナワラビ、ミズバショウを観て、参の四阿に到着。ここで、脇にあるコブシについてワンポイントレッスンを実施します。担当は新入会員の大川さん、指導員としてデビューです。コブシの花芽、葉芽(物は近くの森からもらったもので 公園のものではありません)を切り、中の花や葉の様子を観察、ニオイ嗅いで鼻の生薬としての説明、日本名の辛夷に辛があるのは齧ってみて辛かったので、なるほどと思ったこと などを説明。3班ともに同じ説明をしました。後の振り返りでは、コブシについてよく理解できたと「すごく好評」でした。ワンポイントレッスンは初めての試みでしたが、新人の指導員の活躍場所ができて良かったと思います。 アカガシ、ハンノキ、クマノミズキ、アオハダ、などを観察して、壱の四阿付近で、谷津の中にある水溜まり、水田にニホンアカガエルの卵塊が3個あることを発見しました。 卵塊は絶滅危惧種ニホンアカガエルの保護のために水を張ったままの水田や湧水を引き入れ池みたいな水溜まりにありました。ニホンアカガエルがなぜこんな寒い冬眠最中に、一時起き出して産卵し、産卵後また冬眠に入るのか考えてもらいました。天敵の少ない時期に産卵し、早く成長させ、種を保存する事を皆さんはよく知っていました。最終地点の観賞植物園に来て、良い香りの蝋梅(ソシンロウバイ)を観察しました。皆さん熱心に観察され、香りを嗅いでいました。観賞植物園の温室に入り、熱帯、亜熱帯の植物を観察して終了しました。 @散策路で一列にて歩かないといけないので、声が聞き取りにくかった。Aコブシのツボミがたくさんあり、花が咲く時に、また来たい。他の植物も四季を通して観てみたい。B色々な説明を聞いて、自然は偉大だと思った。などの感想がありました。
 寒い冬でも湧水の温度は12℃くらいで温かい!  四阿の脇にあるコブシの花芽・葉芽のコートを剥いで中の構造・展開を観察
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三嶋秀san
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2417 秋の実りと彩りを訪ねて [2024年11月17日(Sun)]
第199回 東葛しぜん観察会 秋の実(みの)りと彩(いろど)りを訪ねて
鈴木 護(松戸市) 日 時:2024年11月17日(日)9:30〜12:30、天気:晴れ 場 所:清水公園(野田市) 参加者:22名、指導員10名、 担当指導員:小島、草野、鈴木 護、指導員:相吉、鈴木 と、林 眞、林 信、平田、山口、龍門、 野田市の清水公園で表題の秋の観察会を開催しました。 清水公園はキッコーマンの関連の会社 叶迴H社が運営している民間の公園で、明治27年に開園した聚楽園が元です。その後 昭和4年には明治神宮や日比谷公園を設計した本多静六博士の設計で現在の形になりました。広さ約28万平方メートルの桜の名所としても有名で、バーベキューやフィールド・アスレチックを使わない分には入園料もとらない太っ腹な公園です。 下見の段階でも今年の気温の高さが紅葉に影響しているか気になっていました。駅から約10分歩き、貝塚の碑の周囲でトウカエデが、公園入口では大きなヒマラヤスギが出迎えてくれる。そして案内所の周辺ではヤマモモ、イヌマキ、クスノキ、マメガキ、クロガネモチ、スダジイなどの樹木を観察し、樹木の特徴や人々の生活とのかかわりについて考えた。 金乗院に入るとイチョウ、サクラ、モミ、タブといった大木が多くなり風景もまた違ったものになる。本堂の傍らに最近植えられたらしいサラソウジュとハクウンボクはとても珍しいものだ。公園側に戻って目に飛び込んでくるメタセコイヤ、周りに邪魔するものがないので下枝が盛大に張り出している。自然な状態ではこのような樹形になるということなのだろう。剪定されることもなく、のびのびと育っているためか、花穂がたわわについている。もみじ谷のモミジはまだ青々としていて 紅葉の主役はモミジバフウかケヤキといったところです。ハンカチの木、タチバナ、ラクウショウ、シリブカガシ、チドリノキ、ドイツトウヒと珍しい樹木が続く。その後、駐車場から降りてきた道沿いでブナ、サイカチ、ケンポナシ(落ちた枝についた実を味わってみた)、アカガシワとこれまた珍しい樹木。根本に生えていたシロヨメナ、シラヤマギク、ヤクシソウといった野草の名前を教えていただいたのがありがたい。おしまいにテーダマツのトゲトゲの松ぼっくりを体感してコース終了。 参加者からは「樹種が多くて面白かった」「上下左右に見るべきものがあり、キョロキョロしつつ歩いた」「地面の高い所、低い所の景観を考慮し公園を設計するということに思いをはせた」等の感想をいただいた。引率、解説ではそれぞれの樹の特徴をすらすらと話せるくらいの勉強をして観察会に望めばよかったと反省している。ホワイトボードを活用して好評を得たグループがあり、観察会の工夫になると思った。
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三嶋秀san
at 19:33 |
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2410 船橋の鈴身で秋の里山を楽しもう [2024年10月13日(Sun)]
第198回東葛しぜん観察会「船橋の鈴身で秋の里山を楽しもう」
山口正明(船橋市) 日 時:2024年10月13日(日) 9:45〜12:30、天気:晴れ 場 所:船橋市鈴身地区 参加者:14名(大人13名、子ども1名)、指導員14名 担当指導員:勝股、梁川、中川、山口 指導員:相吉、小川、草野、鈴木と、鈴木護、田島、寺園、平田、三嶋、龍門
秋晴れの一日、久しぶりの鈴身地区での観察会。記録を見たら、前回は2014年10月。何と10年ぶりのこの地区の観察会になりました。年月の経つのは早い(早すぎる!)。皆さん、自分の頭の中で今の年齢から十歳を引いてください。感慨(?)は人それぞれでしょうが、鈴身地区の里山は素敵な場所として健在でした。休耕田が少しずつ増えているのは残念ですが、出発時点の台地や畑から、行々林(おどろばやし)の森を抜け、水田と斜面林の低地に下りてゆくコースは、ここが船橋市とは思えない里山景観です。土地の在り方の多様性は生物多様性の基本的要件だとあらためて感じます。以下、みられた主なものです。 植物(果実の季節ですねー): ムラサキシキブ(紫の実)、サワフタギ(瑠璃色の実)、オオオナモミ・コセンダングサ・ヌスビトハギ(以上ひっつきむし兄弟)、ジュズダマ、カラスウリ、ミツバアケビ、フジ、イロハモミジ、コナラ・シラカシ・マテバシイ、ヒヨドリバナ・サクラタデ・ミゾソバ・エゴマ(以上花の饗宴) 動物: アリジゴク、アキアカネ、ノシメトンボ、キタテハ、アオスジアゲハ、ツチイナゴ、ショウリョウバッタ、コバネイナゴ、エンマコオロギ(癒しの鳴き声)、トウキョウダルマガエル(背中の3本ラインがcool)、ヌマガエル、二ホンアマガエル(Big Voice)、モズ(高鳴き、これぞ秋)、ヒヨドリ、カケス ※ヤマカガシを見た班も。 参加者の皆さんは、それぞれ里山の秋を堪能し、この地の自然の豊かさに驚いていたようです。一方で、観察会の初めに、ビニールで被覆されたナラ枯れ被害木を見ながら、勝股さんから、カシノナガキクイムシやナラ菌の生態の説明を受けました。 振り返りで「市街地に住んでいるとバッタに中々会わないがここで会えて良かった」「台地から低地への地形が興味深かった」「自然の保全活動をしている人たちがいることを知った」などの参加者の声がありました。指導員の振り返りでは、今回バス停集合だったことについて、「バス停集合よりも最寄り駅で集合してそこからまとまってバス移動する方が参加者の不安が減り参加しやすいのでは」、「バス停集合でもやむを得ないが、最寄り駅でも指導員が待つ方がよいのでは」などの意見が出ました。今後の課題と考えたいです。
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三嶋秀san
at 06:59 |
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2409 理窓公園で秋を感じる〜残暑に隠れた小さな秋を探しながら歩く [2024年10月10日(Thu)]
第197回東葛しぜん観察会
「理窓公園で秋を感じる〜残暑に隠れた小さな秋を探しながら歩く」
長谷川依子(松戸市) 日 時:9月15日(日)9:30〜12:00(9/22の本番中止) 場 所:運河駅〜利根運河〜理窓公園 (野田市) 担当指導員:高橋重・前田・杉本・長谷川、下見参加指導員:7名
しばしば本番が中止となる運河・理窓公園の観察会は、今回も同様の結果となった。31℃を超える残暑厳しい中で、秋を見つけるのは難しいのでは?と汗をぬぐいながら歩く。数年前まではススキもそよいでいた運河土手はセイバンモロコシとヒメモロコシが繁茂し景色は様変わりしている。が、よく見れば所々にツルボやノハラアザミが咲き、クズが白い葉裏を見せて葉を立てている。 理窓公園に入ると、ガガイモとヤブカラシがツルを伸ばし、淡い紫色の花やオレンジ&ピンクの花とキイロスズメバチが出迎えてくれた。 今回の観察会では、迷惑者と思われがちなヤブカラシの花に注目し、半日ほどで花弁と雄蕊を落とす雄性期の花のオレンジの花盤が、雌蕊が伸びる頃には雌性期のピンクの花盤に変わること、そしてその花盤に蜜を蓄えることや、在来種であり採蜜昆虫が多種で生態系には欠かせない植物であることに気付いてもらうのをテーマの1つとしていた。小さな花盤にキラキラ光る蜜をそっと指で舐めると、甘味が口に広がった。森の中に入ると小さな秋はちゃんと来ていた。ヌスビトハギのピンクの花が一面に広がり、アキノタムラソウ、ツリガネニンジン、ヤマハッカ、シラヤマギク、ナキリスゲ。ノウタケにも目が留まる。 地表を這うネコハギ、林縁に咲く紫花のナンテンハギ。 そして万葉集にも詠まれてきたヤマハギに強く甘い花香のクズ、オミナエシ、ススキ・・・秋の七草4種を認め、その他にもヒヨドリバナ、ワレモコウ、ヒメキンミズヒキ、閉鎖花の槍を伸ばしたセンボンヤリなど秋の花が厳しい残暑の中、姿を魅せてくれた。 センボンヤリは、地上部のみならずその根を毎年更新しているという。夏〜秋は上下に重なる新旧の根を持ち、古い根が冬に枯れると新しい根が自身を地中に引き込みながら(収縮根)交代する。花も春と秋に形を変えて咲き、根も新旧二段構え。センボンヤリの生き残り作戦には舌を巻く。 大木のマテバシイがカシノナガキクイムシに穿入され感染症で真っ茶色に立ち枯れている。人の暮らしが変わり、薪炭として利用してこなかったために大木ほど被害を受けている現状だ。しかしこの公園内でもカシナガ被害のため伐採された跡には、新たに顔を見せ始めた植物もいるようだ。 アジアイトトンボ、ナツアカネ、コミスジ、ギンツバメ、ウラギンシジミ、ニホンアカガエルやバッタ・クモ・カマキリの仲間たち。多くの生き物にも出会えた。 生物多様性による豊かな生態系の保全と資源利用のバランスか・・・観察会本番のことを気にしながらも、興味の向くままに下見の際に考えたことだった。
ナツアカネ ガガイモの花と若い実 
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三嶋秀san
at 07:11 |
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2407 夏の自然たんけんラリー [2024年07月27日(Sat)]
夏の自然たんけんラリー
櫛田 廣子(松戸市) 日 時:2024年7月27日(土)13時〜15時 天気:晴れ 場 所:21世紀の森と広場(松戸市) 参加者:38名(大人17名 子ども21名) 担当指導員:草野、高森、櫛田 指導員:藤田、野坂、林信、三角、廣川、大木、鈴木美、永井、相吉、山口、渋谷子、三嶋
前日まで曇りの予報でしたが、太陽がしっかりと顔を出し、暑さ厳しい一日でした。 午後には37℃を超えており、なるべく直射日光を避ける、水分をしっかり摂るなど、暑さ対策を厳重にしてからのスタートとなりました。開催前のチラシ配りではあまりの暑さに公園に人が少なく、なかなか思うように配る事ができませんでしたが、指導員の皆さんの尽力のおかげで38名の参加者がありました。 たんけんラリーでは、参加者のみなさんにたんけんカードと虫メガネを渡し、園内の 6つのポイントを概ね3〜6名ずつ指導員と一緒に回ってもらいました。6つのポイントは「虫のきもち」「オオバコのスジだしきょうそう」「においたんけん」「クイズ(お米と田んぼ)」「ハスたんけん」「虫をさがそう」。それぞれのポイントで観察や実験ができ、 また、五感を使った観察ができるように工夫をしました。 「虫のきもち」ではブルーサルビアの花でクマバチやセセリチョウが蜜を吸う姿を観察しました。「オオバコのスジだしきょうそう」では親子でわいわいと盛り上がり、昔ながらの遊びの面白さを体験。本来行う予定だった場所が草刈りにてオオバコがほとんど刈られてしまうハプニングがありましたが、場所変更する際に日陰にポイント設置し、かえって快適に遊ぶことができました。「においたんけん」では、クサギ、ドクダミ、ヨモギの匂いをくんくん。葉っぱによって匂いが全然違うことに驚いていました。「クイズ」では田んぼを見ながら、ここに植えられているのは何? というクイズ。田んぼや稲を知らない子どもが結構いることから、このクイズを設置しました。今年はさらに稲の花が咲いており、大人でも初めて見たとの声があり、良いタイミングだったと思います。「ハスたんけん」では葉にペットポトルの水をかける実験もしました。水がはじかれて、コロコロと転がる様子に大人も子どもも盛り上がり、子どもたちは何度も水をかけては水が転がる様子を観察していました。最後のポイント「虫をさがそう」では子どもはもちろん大人も真剣に虫探し。今年はバッタ類が少なく、トンボとチョウが多い印象でした。子どもたちは捕まえた虫をプラカップに入れてもらうと誇らしげに眺めていました。虫探しは大人も子どもも真剣そのもの。親子で真剣な姿を見ていて、こちらも楽しかったです。 参加された方から「もっとほかの遊びも教えてほしい」「虫さがし、またやりたい」などの言葉があり、嬉しく思いました。親子で自然体験を共有した夏のたんけんラリーが子どもたちの心に残ってくれることを願うばかりです。また、事故無くたんけんラリーを終えることができ、本当に良かったです。次回以降、開催時間の再検討なども必要かと思いました。 暑さ厳しい中応援に駆けつけて下さった指導員の皆様、本当に有難うございました。 2407自然たんけん 写真報告.pdf
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三嶋秀san
at 10:04 |
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2406 東葛しぜん 真鶴・箱根一泊研修会 [2024年06月11日(Tue)]
東葛しぜん 真鶴・箱根一泊研修会
小島紀彦(我孫子市) 日 時:2024年6月9日(日)7時発〜10日(月)17時着 場 所:真鶴半島 熱海 柿田川公園 大涌谷 箱根湿生花園 宿泊:箱根高原ホテル 参加者:男性10名、女性14名、世話人:草野・小島・三嶋・龍門 松戸からバスにてスタート、途中に富士山の雄姿も見られた。最初は真鶴半島にある魚付き保安林巡り、お林展望公園に到着。ここで現地のガイドさんと合流し、半島の先端部にあるクロマツ、クスノキ、スダジイのある暖温帯の照葉樹林の中を歩いた。300年程の森は豊かな水を保水し、樹木が海辺の緑陰を作り、地中の栄養が海に出て、岩礁海岸は豊かな生物相をなしており、神奈川県の天然記念物になっています。大きなクスノキや黒マツを見ながら森から海岸に降り、景勝地の岬の先端の三ツ石海岸に出た。二つの岩がしめ縄で結ばれ、夫婦岩のような美しい景色を見た。海岸ではハマイタドリ、ラセイタソウ、ツルナ、ハマボウ、ハマボッス、オオバヤシャブシを見た。最後は高台のケープ真鶴に集合。遠方には伊豆大島、初島なども見られた。 次の目的地は熱海、お宮の松から海岸に沿ってジャカランダの並木があり、丁度花盛りで紫色の花を低木では目の前に、高木は上の方にぶどうの様な房状になった花が見られた。ジャカランダは南半球のブラジルやオーストラリアでは日本の桜の様に親しまれている、世界三大花木の一つです。(他はホウオウボク、カエンボク)日本では暖かい地方しか育たない為、熱海と九州の日南海岸にある。「花が頭に落ちると幸運が訪れる」と言われている。海岸通りの先端にて昼食になった。 柿田川は日本三大清流の一つで、「21世紀に残したい日本の自然百選」「日本の名水百選」「国指定天然記念物」などに選定されている。水の透明度は50mもあり、水温は年中15℃の素晴らしい河川である。静岡県清水町が保存の方針になり、美しい水と自然を守っている。ここは歴史あるナショナルトラストの考えから柿田川みどりトラストの団体が自然保護活動をしている。担当の龍門さんがトラストの人達との繋がりがあり、事前の連絡により、公園に到着後に会長、専務の挨拶の後に二班に分かれてガイドがつき案内してもらった。最初に湧水広場から中流域の八つ橋で川を見ながら豊富な湧水の話、ミシマバイカモ、アオハタトンボ、アユやカワセミ、イワツバメがいる貴重な場所との事。危険外来種のナガノツルゲイトウが入り、その駆除などの話も聞く。上流部の第一展望台では日に100万〜130万トンもの湧水の維持、保全の大切さを聞いた。普通の川の源流とは全く違う景色で、源流なのに大幅の川になっている。富士山の溶岩から湧き出た川である。最後にここのお水を飲んだり、ボトルに詰めて、4時に公園を離れた。 後は宿泊先の芦ノ湖の湖尻近くの箱根高原ホテルに5時に到着した。ホテルは7年前にリニューアルしたとかで部屋もきれいで、10畳に4人or 3 人が入る状態で余裕たっぷり。夕食は6時30分より、机を囲んでの会食にて、アルコールも入り、魚やお肉の料理がいっぱい出てきておいしく食べた。食事の後は本来なら星空観望の予定が、外は雨になり、林さんに持参頂いた小型望遠鏡は実行できず。変わってレクチャールームに集まり、電子顕微鏡の話、夜空で見られる星雲の名前当てクイズから頭の体操になるクイズ、木偏に基づく漢字の読み方のクイズなどをしながら、歓談をして時間を過ごした。この夜の集まりも普段できない雰囲気で飲み物もお菓子もあって、懇親会的な、また別の意味での研修会になったと思う。 8時半に玄関に集合、ホテルの前で全員の集合写真を撮る。ここから湖尻に寄ってその後大涌谷に行く9時に着いたが、小雨模様の霧の中、初めにジオミュージアムに入る。大涌谷についての火山活動の脅威から箱根の恵みの温泉についてもポンプを押して温泉が出てくる実体験もできた。その後は外に出て、地獄谷を見ながら延命地蔵まで歩く。お店では黒たまごをお昼用とかお土産として、4個500円で購入してた。黒たまごは温泉の硫化水素と鉄分が結合して硫化鉄となって黒くなるそうです。ここを10時発、10時40分に今日のメインの箱根湿生花園に到着。 この時期はヤマボウシやサンショウバラ、ヒメシャラ、ガマズミ、ウツギ、イボタノキ、ハコネウツギ、ノイバラ、シモツケなど樹木の花が見られる。ウツギは「夏が来ぬ」の歌詞の中で卯の花の匂う垣根にとあるが花は匂わない、群がって花が咲く様子を匂うと表現したらしい。イボタノキはウツギと同じく白い小さな花だが甘いキンモクセイのような匂いがするとあるが、私は感じなかった。マメザクラの実が黒くなってぶら下がっている、手に取って食べたがおいしかった。図鑑にも黒熟した果実は甘くてうまいと書いてある。マメザクラは桜の自生種で富士山近辺や箱根付近に限定された分布域の桜である。別名フジザクラともいう。ハマナスは赤い大きな花が終わりかけ、シモツケも小さな赤い花が見られる。よく似たシモツケソウは草本で花のみでは見分けられない。道順に添って見てゆく、目の前の木の上の方にセッコクの花が咲いている。樹上に着生し暗い林に甘い芳香を放つとあるが、匂いは感じなれなかった。ヤブレガサは花が開いているのか、蕾なのか。ヤマユリはまだ蕾の状態。奥の方にササユリの花が見られた。葉の形が笹の葉に似る、西日本を代表するユリである。地面に小さなウメガサソウの花がある,傘とあるので花は下向き。奥にはツチアケビが何本も立っている。ナツハゼが実をつけている。ノコギリソウの白い花、葉は独特のくしの歯状に羽状に深裂する。イブキトラノオがあちこちにある。低層湿原区にはクリンソウ、黄色い花のタマガワホトトギスの花が見られた。サワオグルマの大きな黄色の花がある。池にはアサザの花が一面に広がっている。クガイソウが見られ、ミツガシワ、コウホネの花も、ハナショウブは花被片の中に黄色い線。エゾキスゲやムシャリンドウの紫の花も見られる。 ここに株立ちの大きな樹にカエデ特有のプロペラ形の実が固まってぶら下がっている。何のカエデか最初分からなかったが、カラコギカエデであることが分かった。寒冷地の湿原に生育とあり、尾瀬や八ヶ岳に多いとある。葉だけだと切れ込みがなく、カエデと思わないタイプである。目の前に赤い実のある大きな樹があり、ミヤマザクラと名札がある。深山と書き、山地から亜高山帯下部にかけて分布する自生種の桜。花は葉が出そろった後に咲く、この種のみ花弁の先に切れ込みがない種で桜らしくない。昼食後は自由行動にて見て歩く、クリンソウ、センジュガンピ、シライトソウ、トキソウ、などを見る。イワタバコが花をつけていた。最後の方にハンカイソウの大きな黄色の花を見た。6月はアジサイの時期もあり、「箱根の小さなアジサイ展」をやっており、ヤマアジサイをベースにした鉢植えの状態で多くの種類のアジサイが並んでいた。園内の植物は多すぎ、見て廻れない、覚えきれないが、見て歩くのが楽しい。 帰りのバスでは「箱根八里」と「夏は来ぬ」の歌を全員で歌った。その後に全員に二日間の感想を聞いた。楽しかったとか参考になったとか、ガイドがいて詳しい話も聞け、ホテルも温泉も食事も高級感が味わえ、有意義な研修会だったとの声が多かった。世話役に対してのねぎらいのお言葉も頂いた。天気は雨に殆ど降られずと恵まれた状態で、参加者に何の問題なしで無事に終えられ、楽しい気分で最後の松戸駅近くに5時に到着になり、解散とした。
![三ツ石海岸]()
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三嶋秀san
at 13:57 |
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240610真鶴 箱根一泊研修会 [2024年06月10日(Mon)]
真鶴 箱根一泊研修会 研修二日目:草野幸子(松戸市) 前日の疲れもありぐっすり眠って目覚める。雨なら朝風呂と決めていたが、空は雲が多いものの雨の気配はない。そこで同室の4人と散歩に出ることにして朝食までの1時間ばかりホテル近くの野鳥の森を散策する。空気は少しひんやりしているものの気持ちが良く、傘は持ったがさすほどでもない。耳を澄ますと鳥の声が聞こえて来るし、昨晩の雨に濡れて木々の緑がしっとりしている。まず目に付いたのはモミジイチゴのオレンジ色に熟した実で早速味見をするとほんのり甘くておいしい。他にはクワの実やマメザクラの実があり指先を赤紫に染めながらこちらもいただく。林内にはウツギ、ニシキウツギ、サンショウバラ、ガマズミ、エゴノキ、イボタノキ、ヤマボウシ、ホウノキなどの白い花が咲いている。「ケッ」という鳴き声はアオゲラかと辺りを探すが姿は見えない。他にはソウシチョウ、ガビチョウ、ヒガラ、コガラらしき声もするが、私がわかったのはウグイスとシジュウカラの声だけ。野鳥観察舎では鳥は見えなかったが興味をそそるフンやペレットがあり時間が許せばもっとたくさんの鳥たちに出会えたかも知れない。 朝食後8:30に出発。時間調整のため湖尻で小休止しマツゲゴケという珍しい地衣類を観察する。9時過ぎ大涌谷に到着。少し雨が降っていて気温も低い。ガスもかかっていて辺りの様子は良く見えないので箱根ジオミュージアムに入館し箱根火山の形成史や最新の火山活動の様子、温泉や岩石について展示物を見ながら学習をする。その後は地獄谷の様子などが見られないので黒玉子館で玉子やお土産を求める。 湿性花園に向かう。10時半から2時過ぎまでお昼を含めたっぷりの時間が取ってある。園内は2班に分かれなんとなく一緒に回ることにする。園内案内のルートに沿って見ていくが、皆さんいろいろな花や木に興味があってなかなか前に進まない。それでも順路に沿って行くと、サラセニア、コバノズイナ、カツラ、アメリカザイフリボク(ジューンベリー)、オダマキ、ホザキサクラソウ(プリムラヒアリ)、ハマナス、ヒコサンヒメシャラ、ケヤキの股に着生したセッコク、ヤブレガサ、ササユリ、ガマズミ、ツチアケビ、ウツギ、カンボク、タマガワホトトギス、クリンソウ、カメバヒキオコシ、ハンノキ、イボタノキ、アサザ、ミズバショウの大きな葉と花(肉穂花序)、ウスユキソウ、センジュガンピ、シライトソウ、クロユリ、レブンソウ、エゾルリソウ、セッコクラン、イワタバコ、エビネ、ショウジョウバカマ(花のあと)、クガイソウ、ヤシャブシの実、ヤマボウシ、ツクバネウツギ、ニシキウツギ、ヒメノキシノブ、トキソウ、イブキトラノオ、かなへび、ノハナショウブ、シモツケソウ、イボタノキ、ハンノキ、ノイバラ、コウホネ、コウヤバカマ、ハンカイソウ、ヒトツバカエデなどが次々に見られた。ヒトツバカエデや昼食をとった休憩所の側のカエデなどは皆で意見を出し合い名前を調べていたのはさすがに東葛のメンバーらしいと感心する。 園内をたっぷり観察し3時前一路帰途に就く。バスの中での皆さんの感想からは有意義な研修になったことが感じられ、また怪我や病気になる人もなく全ての活動がスムーズに出来たことは皆さんの協力のおかげと感謝いたします。 箱根湿生花園 入口に集合 
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三嶋秀san
at 09:31 |
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240609 真鶴 箱根一泊研修会 [2024年06月09日(Sun)]
真鶴 箱根一泊研修会 日 時:2024年6月9日(日)〜10日(月)天気:曇り時々の晴れ、夜は雨 場 所:真鶴魚つき保安林コース、熱海ジャカランダ、柿田川湧水公園 箱根高原ホテル、大涌谷 ジオミュージアム、箱根湿性花園 参加者:24名(女性14名、男性10名) 小川、草野、渋谷、白井香、鈴木と、永井、林信、平田、三角、川北、武田、 山下、浦部、吉岡、木村、鈴木俊、鈴木譲、白井、林眞、藤田、伊藤、小島、 三嶋、龍門、 研修一日目:龍門海行(柏市) 2020年に計画した一泊研修会計画が、コロナ禍により延期されて今回の実施となった。松戸発7:10で最初の目的地、真鶴半島の「お林と魚付き保安林コース」を、ガイド3人付きで3班に分かれ 90分ほど散策。多少のアップダウンはあったが、曇り空の中、マツやクスノキ等の大木の中、森林浴と海岸線散策を楽しんだ。ここは、徳川時代に小田原藩に割り当てられた15万本の松苗を、萱原だった真鶴岬にも植林。明治維新後に皇室御用林となり、戦後になってから真鶴町に払い下げられたのが「お林」です。 熱海サンビーチ お宮の松の後ろの駐車場に止まり、「ジャカランダ遊歩道」を歩き、105本も植えられているジャカランダの紫色のラッパ状の花やブーゲンビリアなどを観察しながらの散策をして、海を見ながら 昼食弁当を楽しんだ。 昼食後は静岡県清水町の「国指定天然記念物の柿田川」へ向かう。柿田川公園では「(公財)柿田川みどりのトラスト」のメンバーのガイドにより2班に分かれ、歴史や保全保護関係等の話をしていただいた。参加者のほとんどが訪れた所の様であったが、やはりガイドがあると柿田川の存在価値が、良く分かった、という感想も有った。なお、柿田川は環境庁により静岡県で唯一の「名水百選」に選ばれている。 柿田川を後にして、今回宿泊先である箱根の「箱根高原ホテル」へと向かう。今回の宿は、過去の東葛しぜん研修会で利用した宿とは異なり、値段もそれなりであるが、浴場や部屋等が最近リニュアルしたこともあり、清潔感ある良いホテルであった。なお、このホテルは団体(特に学校の修学旅行や企業団体の研修会等)が利用することを前提に建築したようで、体育館、研修室等が完備された施設であった。我々も夕食後、約90分程度その研修室を利用して、参加者からの話題提供、勉強会等を実施。勿論多少の懇親会含みですが。その後は素直に就寝タイムに入りました。  ジャカランダ遊歩道を歩き 紫色のラッパ状の花やブーゲンビリアなどを観察 柿田川の湧水 名水を観て みどりのトラストのメンバーガイドに案内いただいた
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三嶋秀san
at 09:03 |
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