2606樹木・水の循環 [2026年06月06日(Sat)]
東葛しぜん観察会 研修会「樹木・水の循環」
川瀬美幸(柏市) 日 時:2026年6月6日(土)10:00〜12:30(座学)13:30〜15:00(実地) 講 師:小林達明氏 場 所:千葉大園芸学部洗心倶楽部、担当指導員:渋谷 参加者:21名 午前中の講義はキャンパス内の「洗心倶楽部」という建物でイギリス式庭園の芝生や大きなクスノキを窓越しに眺めながら、ゆったりした雰囲気で始まった。講師は当会員でもあり、千葉大学名誉教授の小林達明さん。講義開始後に「今日は容赦しないので!」との言葉に、一同背筋が一瞬伸びたがその後に「途中で何でも質問してもらって大丈夫」とのフォローがあり、難しい専門用語も出てくる講義だったが、わかりやすく解説していただき、終始活発な質疑応答が行われる充実した時間となった。 これまで「樹木は葉っぱで光合成や蒸散をするために地面から水を吸い上げている」などと、ふんわり考えていた樹木の吸水は、科学的には「水ポテンシャル(植物が水を吸い上げる力)」によって制御されていることが分かった。この力の内訳は「浸透ポテンシャル(細胞内の溶液濃度による力)」「圧ポテンシャル(細胞の膨圧による力)」「マトリックポテンシャル(毛細管現象などによる力)」など。水道管でマンションの屋上までポンプで人工的に圧力をかける方法とは異なり、樹木は葉の蒸散により細胞内の溶液濃度を高め、負圧(引っ張る力)を生み出す。この浸透ポテンシャルは0〜-2.5Mpa(メガパスカル)に達し、水の高さに換算すると最大約255mもの高さに相当する。樹木はそれぞれに多様な形をしているが、隅々までこの驚異的な吸い上げ力で満たされていると思うと凄いなあ、と改めて感じる。また、アカメガシワやクサギといった先駆樹種(パイオニアツリー)は、勝手に強いイメージを抱いていたのだが、実は「葉の蒸散量が大きい割に、吸水力が弱く競争力が低い」という事が分かった。あえて競争相手が少ない過酷な環境で賭けに出るような独自の生存戦略をとっていて、なんだか人間社会にもそんな人がいそうだな、と思ったりした。 実際に午後の実習でアカメガシワの葉の温度を赤外線温度計で調べたところ、周囲の葉の温度よりも低いことが分かり「君は浸透ポテンシャルが小さいのに、その大きな葉っぱで蒸散をたくさんしているのね!」と言わずにはいられなかった。その他に実習では、長谷川式簡易現場透水試験器を使用し、浸透する水のスピードを計測した。分かったことは土の固さ(踏圧)で浸透するスピードはかなり落ちてしまうという事。湿地保全などで木道を設置するのは、単なる人間の歩行用通路ではなく、土壌の踏み固めを防ぎ浸透能力を維持する為の有効な手段だという事が分かった。現在、地球温暖化進行に伴い、線状降水帯による豪雨や洪水リスクが増加している状況では、今回学んだ「樹木の蒸散力」や「健全な土壌が持つ洪水抑制力」といった自然の持つ機能を生かす取り組みが今後一層必要になると感じる。まずは、自然観察指導員である私たちが、樹木の素晴らしさを周囲に伝えていかなければならない。木を観察する時には、見た目にとらわれてしまいがちだが、今回の研修では目に見えない水との関係を理論的、実践的に理解することで、新たな視点を持てるようになったと思う。 千葉大園芸学部キャンパス内のイギリス式、フランス式、イタリア式庭園も小林先生に現地を見ながら解説していただき、景観的要素や機能的要素などを取り入れた形になっていることを知った。 新しく知ることが多くて頭がパンパンになったが、実りの多い研修会であった。
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親子で楽しい自然あそび [2026年05月30日(Sat)]
親子で楽しい自然あそび〜頭も身体も心も動く
櫛田廣子(松戸市) 日 時:2026年5月30日10時〜12時 天気:晴れ 場 所:21世紀の森と広場(松戸市) 参加者:21名(大人12名、子ども9名) 講 師:長谷川・櫛田 スタッフ:三嶋・渋谷 当日の天気予報では気温が高くなるとされていたものの、湿度は低く風もあり、木陰では過ごしやすく、自然あそびには最適な天気でした。今回、当初予定していた広場の下草がすべて刈られてしまうというアクシデントがあり、急遽活動場所を変更したのですが、結果的には 禍転じて福となす で、木陰を活動場所にしたことで快適に過ごすことができました。 まずはみんなで「スギナどこどこついだ」。鬼決めのかぞえ歌「♪どのこがよいこ」で鬼を決めてスタートしました。遊び方がわかると、親子で問題を出し合ったり、すぽっと抜ける感触を楽しんだりと、思い思いの遊び方を楽しみました。 その後、次の活動ポイントまで五感を使いながらのお散歩。サクラの実の味や葉っぱ(ゴマキ、ヨモギ、カキドオシ)の手触りや匂いを、大人も子どもも感じてもらいました。カキドオシの葉で草笛ができることも紹介し、うまく鳴ると歓声が上がっていました。 活動ポイントのカツラの木の下に到着後、まずわらべうた「♪せんべせんべやけた」「♪どんどんばしわたれ」で遊びました。「もう一回!」のリクエストもあり、全員参加で楽しく遊びました。 休憩 もぐもぐタイム を挟んでからの後半は、「かっぱ」の言葉遊びをしてから、みんなで色だし遊び。『ふくろうのそめものやさん』の紙芝居:絵本を読んだ後、皆さんにそめものやさんになってもらい、カラスの絵が描かれたカードに思い思いの色付けをしてもらいました。完成したカラスはどれも個性的で、素敵な作品でした! 次はお花のブレスレット作り。親も子も、みんなでお気に入りのブレスレットを作りました。子どもたちのかわいらしいお花のブレスレット、お母さんのおしゃれなブレスレット、そしてお父さんのこだわりのブレスレットなど、こちらも個性あふれるブレスレットがずらりと並びました。 終わりに、わらべうた「♪とうきょうとにほんばし」「♪たんぽぽたんぽぽむこうやまへとんでけ〜」をしました。中には、「もっと、もっと」と、なかなか終わらない親子も。最後はみんな笑顔で解散となりました。 参加者のみなさんからは、「いつも遊具でしか遊ばなかったけど、草花でこんなに遊べるんですね」「こんなに子どもが楽しそうに遊ぶと思いませんでした」「子どもが飽きるかと思ったけど、あっという間でした」など、嬉しい感想が聞かれました。この観察会をきっかけに、親子で自然あそびを楽しんでもらえたらいいなぁと思いながら、お見送りをしました。 草花遊び スギナはどこで継いだ?  絵本 ふくろうのそめものやさん  かわいらしい お花のブレスレット  親子で楽しむ自然あそび 2605親子で楽しむ自然あそび 写真報告.pdf
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2605大津川緑道〜粟野の森で自然に触れあおう [2026年05月10日(Sun)]
第213回 東葛しぜん観察会「大津川緑道〜粟野の森で自然に触れあおう」 鈴木 護(松戸市) 日 時:2026年5月10日(日)9時30分〜12時 場 所:大津川緑道〜粟野の森(鎌ヶ谷市) 参加者:大人25名、スタッフ13名、担当指導員:鈴木護、林信、平田、小島 参加指導員:相吉、小川、内島、川瀬、白井幸、白井香、田島、三嶋、山口
一年に一回くらいのペースで観察会・研修会を行っている大津川から粟野の森のコース。下見の段階では法泉院というお寺も訪れ、境内の樹木や花を観て興味深かったのだが、所要時間がかなり伸びてポイントを廻れないのではと協議しコースから外して、光明真言道標と周辺の野草をみてから、鮮魚街道を東進し、北部公民館に向かう。この建物の裏が大津川緑道。下流は手賀沼に注いでいる。クサノオウ、アブラナ、ノイバラ、ヤナギ、コノテガシワなど観察し、カバ農園・カバたんぼでもタンポポ、カタバミ、エノキ、ミズキを 虫めがねを使ってじっくり観察した。大津川がこの上流部では二つに分かれている。 粟野コミュニティーセンターの敷地でもケヤキ、シラカシ、オニグルミといった背の高い木やモミジ、ニワトコなどの中低木、ムサシアブミやウラシマソウなど足元にも観察対象が沢山あったのだが、参加者の一番の関心はモミジの枝にぶら下がっていたコガタスズメバチの巣。初夏という時期だからか1週間前のお椀のような形から大きく変化し ちょうどトックリを逆さまにしたみたい。じっくり見ながら、どうやって作るんだろう?材質は何だろう?この模様はなぜ出来たのか?と想像したり考えたりを参加者の中で楽しむことができた。 そして粟野の森の中に入っていくのだが、周囲にはゴミもなく、歩く道沿いにはちょうどいい感じの説明板がある。ウグイスカグラ、ハナイカダ、クロモジ、ヤブニッケイなどの植物が触ることのできる位置にたくさんあり、高木の枝の間からは日光も差し込み、健康的な森だと感じた。粟野の森の出口(入口)では花が終わったウワミズザクラを鑑賞。この実(アンニンゴ)を福島県に行った時に食べたことのある方の話を聞けた。森を抜けてからもスイカズラやサルトリイバラを発見。 参加者からはナガミシナゲシ、アメリカオニアザミといった外来植物の話も出たり、好きな植物の話など聞くことができ、天気に恵まれた観察会になりました。
江戸に新鮮な魚を輸送した鮮魚街道 なまかいどう 道標の説明 
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2604 新会員向け研修・交流「ワイワイ観察会」 [2026年04月25日(Sat)]
第116回東葛しぜん 研修会 新会員向け研修・交流「ワイワイ観察会」
渋谷孝子(流山市) 日 時:2026年4月25日(土) 10:00〜15:00 場 所:21世紀の森と広場 野草園方面(松戸市) 参加指導員:相吉、櫛田、小林、高橋、田代、徳本、中川、藤井、前田、三嶋 自然観察ちばより土岐、星野 担当:長谷川、渋谷 (14名)
昨年の指導員講習会で入会の皆さんのためにと研修会を企画しました。新会員と2年前の新会員が9名のほかベテランさんの参加もありました。 まず初めに周りの地形を見て、このあたりの地形の特徴や大地の成り立ち、公園の特徴について簡単な説明をしてから観察会をスタートしました。 最初はタンポポです。花茎短く地面近くにたくさん咲いていました。タネを付けた花茎は高く伸びています、なぜ?「風にタネを飛ばすため」と皆一致。では花が終わってタネが実るまでの間はどうなっていますか?地ぎわによこたわっていますね、なぜでしょう? タンポポの気持ちになって考えてみたと言う答えが二人から披露されました。さて貴方ならどう想像(妄想)しますか?「紅茶かメロンか珈琲か?」やタンポポ笛も楽しみました。 「コレは何?」誰かが黒い変なものを拾いました(左)。たくさん落ちていたのはカツラの木の下でした。枝をよく見ると葉の陰に緑色の小さなバナナの房のようなものが見つかりました。カツラの花はすでに終わり実が太り始めていたのです。カツラは雌雄異株、この木は雌。秋にはバナナ型の鞘が割れて中から羽付きの小さな種子が多数風に飛びます。落ちていたのは秋にタネを飛ばした後の実の殻でした! あまり見かけない虫をキャッチしました。「シリアゲムシ?」虫メガネで見た人は「馬面だ」。「シリアゲムシなら翅は4枚、ガガンボなら翅は2枚よ」図鑑を開いた人から「シリアゲムシの仲間とはちょっと違うみたい」。「ガガンボの仲間かな?」「平均棍が見えた!」「ヘイキンコンって何ですか?」・・・ワイワイと意見が飛び交いベッコウガガンボに決定!放たれてヘロヘロと飛ぶ様子はまさにガガンボでした。 ランチタイムには観察会を盛り上げるカンバスとして黒いフェルトと白黒チェックの布の紹介もありました。 自然好きの仲間と観察するのは実に楽しいひと時でした。観察会下見でも同様の楽しさと学びがあります。新会員のみなさま、まずは是非下見にご参加ください、そしてできる時は本番の応援もご協力をお願いします!! 
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2604 こんぶくろ池の不思議 [2026年04月13日(Mon)]
こんぶくろ池の不思議
前田悦子(鎌ケ谷市) 日 時:2026年4月11日(土)9:30〜12:00 場 所:こんぶくろ池(柏市)、 参加者:24名、担当指導員:川瀬・小林・前田 参加指導員:相吉・草野・鈴木俊・鈴木と・鈴木護・高橋・長谷川・平田・徳本・ 三嶋・伊藤・内島
昨日とは打って変わっての晴天 暑さを気にしながらの観察会となりました。 暖温帯にあるこんぶくろ池に何故冷温帯で生育する植物があるのかということ、貧酸素状態の湿地では普通の植物は生育できずに酸素不足に耐えられる植物だけが生き残ること、湿地には湿原、沢沼地、そして湧水湿地:水を浸透させにくい地層と水を浸透させやすい地層が積み重なっているところで湧き出した地下水が地表面に広がって形成される貧栄養の湿地、などがあります。陸上に生育する植物は、生態的に「中生植物」「湿生植物」「水生植物」に分類され、湿生植物は湿地にだけ生育し長期間の冠水に耐えられない植物です。といったお話を小林さんからうかがって観察会が始まりました。 まず出てきたのはハシバミ、草地には実生から苗を育て植栽されたズミが白い花を咲かせています。ワタラセツリフネソウの双葉もたくさん見られ開花が楽しみです。 こんぶくろ池は関東ローム層の下に水を通しにくい常総粘土層のある湧水湿地。粘土層がどれだけ水を通しにくいかがよく解るように作った実験装置、参加者に大好評。池の周辺には野馬土手。江戸時代常総台地には小金牧、佐倉牧という幕府直轄の牧があり明治維新まで野馬を軍馬や農耕馬として育てていました。民家や田畑への野馬の侵入を防ぐために牧を囲むように作られたのが野馬土手。おやっ? あの声はオオタカ? 弁天池からこんぶくろ池までの水路沿いには湿生林が見られます。高木のハンノキの雄花が風に揺れています。ハンノキの仲間は根に根粒を作り、空中窒素を吸収することで貧栄養な環境でも高木として成長できます。この湿生林にはクヌギ、コナラ、ゴマキ、低木のコムラサキ、ウメモドキ、ズミ、草本のコバギボウシ、ツボスミレ、ヌマガヤなどを見ることができます アズマネザサが密生していた藪を切り開いた草地には眠りから目を覚ました埋土種子から、ニオイタチツボスミレ、ジュウニヒトエ、ノジトラノオ、クララなどが芽を出しました。 こんぶくろ池弁天池の涵養域は池の南西方向約46haと推定され、大堀川、手賀沼、利根川を通って海へとながれています。現在大学のキャンパス、病院、公園などに周辺の土地利用が変わってきており、緑地面積の減少に伴う地下水涵養量の低下が危惧されています。 今ある環境が維持されることを願っています。 
2604こんぶくろ池 写真報告.pdf
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2603春を待つ! 利根運河 [2026年03月08日(Sun)]
春を待つ! 利根運河
鈴木 俊二(我孫子市) 日 時:2026 年3月8日(日)9:30〜12:00 天候:晴、風強し 参 加 者:22名(大人20 名、子ども2名)、指導員:19名 担当指導員:鈴木俊、遠藤鏡、鈴木と 昨年の雨で流れた観察会の再チャレンジですが今回はあいにくの強風でした。何事もなく無事に終わり安心しました。強風の観察会については今後の検討課題と思われます。 参加者の3つの班、指導員班のからスタート、ムルデ通りのアメリカハナミズキから始めて、利根運河の歴史・当時の賑わい、土木作業などを説明、強風で集まっているカモ類、運河の反対側の東京理科大など、見下ろしたり、見上げたりキョロキョロしたり広範囲な景色から観察は始まりました。下見時に用意したタイトル「春を待つ!利根運河」に沿った観察ポイントを順調に進みましたが、あまりにも強い風で指導員も参加者も集中力が途切れがちでしたが、なるべく風のない場所で風にまけないで説明、順調に進んでいきました。 用意した「雪中4友」・「桜の不定芽、根生不定根」・「対岸の樹景」・「冬芽の観察」・「地衣類」・「パイオニアツリー、」・「木肌」「ジョロウグモ」・「東深井の古墳群」等を説明。実際に見られたのは風の影響でも予想外にカモ類・ノスリ・オオタカ・コサギ・アオサギ、散策の森ではシメ・コゲラのドラミングが見られたが、反対に風の影響でいつもいるゴイサギ・カワセミが見られなかったのは残念でした。ノビル・カキドオシ・ヨモギ・クスノキ・コブシの香りを! 土手下ではベニシジミ、テントウムシ、コガタルリハムシ、ヨコズナサシガメ。アブラナ(西洋アブラナを運河では修正してアブラナとの名前に)のメリット・アブナラを抜いてデメリットを。イヌフグリではコゴメイヌフグリ・フラサバソウを見つけ、オオイヌフグリではミツバチになった気持ちでの実験をした。 *観察ポイントのいくつかは昨年担当の遠藤 真の協力を得た。 参加者の感想: ・風で帽子を土手の下に飛ばされましたが、フキノトウを見つけてよかった。 ・初めての参加です。よく大堀川を散歩していたけどただ歩いていただけで、 今日は説明を聞きながら歩いたので勉強になりました。 ・今回参加してより利根運河の良さがわかりました。また、参加したいです。 ・オオイヌノフグリの実験でミツバチの力を利用した受粉メカニズムが知れて 自然はすごいと思った。 ・散歩中に何の気なしに見ていた鳥の名前がわかってありがたい。 ・良いコースなだけに風が強かったのが残念でした。 利根運河は利根川と江戸川を結ぶ重要な役割や治水を担っていました 
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2603野鳥観察、鳥の保護、環境の再構築と保全 [2026年03月06日(Fri)]
東葛しぜん 研修会「野鳥観察、鳥の保護、環境の再構築と保全」
渋谷 孝子(流山市) 日 時:3月6日(金)10時〜15時 場 所:行徳野鳥観察舎(あいねすと)、行徳近郊緑地(行徳鳥獣保護区) 講 師:中村麻衣(行徳野鳥観察舎専門員)(自然観察ちば・東葛しぜん会員) 参加者:20名(担当:渋谷) 「会員の中村さんは行徳で鳥の案内をしているのですって!」「鳥の研修会をやってもらいたいネ」「それなら是非行徳へおいでください」と言うことになりました。配布資料ほか丁寧に準備をして頂き、保護区内や野鳥救護所ではNPO行徳自然ほごくらぶのスタッフさんに直接お話をお聞きすることもでき、午前 午後の充実した、そしてプロの行う行き届いたご案内で楽しい一日を過ごしました。 ・60年前、今の‛あいねすと’の前には干潟が広がり遠くに千葉の街が見えたそうです。水鳥の飛来地として世界に知られたエリアでしたが、その後一帯は全面的埋め立て工事が始まりました。そんな中市民の自然保護運動により開発を免れ、人工的に湿地環境を再生して作られたのがこの自然保護区なのだそうです。 ・カワウのコロニーは今や日本一。営巣木は糞で真っ白になり枯れ、日によっては匂いもキツイ。近隣の人たちの生活にも、カワウたちの生活にも、どちらにも良いようにするにはどうしたらよいのか? とても悩ましいようです。樹が枯れていることを指摘する人には、「100年後はどうでしょうか?鳥たちが陸に運び上げた栄養で豊かな森が再生するのです。時間スケールを変えて考えてみて」と話してみるそうです。 ・水門の近くに流れついたプラスチックごみの山の前では、マイクロプラスチックが脳内にも入り込む話も。また学習にやって来た子どもたちには「どうしたらいいと思う?」と投げかけて考えてもらうと、「ごみを捨てない」「ごみの捨て方をちゃんとする」などの答えが返ってきたとのこと。鳥の事、保護区の事だけでなく環境問題にきちんとつなげる…自分も心がけてみたいと思いました。 「鳥をたくさん見たいネ」と言う安易な気持ちでスタートした研修会企画でしたが、大変意義深いものとなりました。ご協力の皆様、ありがとうございました。
最初に中村さんから ようこそ「あいねすと」へ! 
2603行徳野鳥観察舎 写真報告.pdf
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2602 火おこし体験 研修・懇親会 [2026年02月28日(Sat)]
第114回東葛しぜん 研修会 「火おこし体験 研修・懇親会」
渋谷孝子(流山市) 日 時:2026年2月28日(土) 10:00〜14:00 場 所:21世紀の森と広場BBQ場(松戸市) 参加指導員:羽根(講師)、三嶋(担当)、渋谷(担当)、指導員:17名
羽根さんが子ども向けの火おこし講座をやってくださるということを聞いて、飛びついてお願いしたものの、21世紀の森と広場は火気厳禁で会場のBBQ場は業者委託のため融通が利かず・・・悩んだ結果今年はBBQ場で懇親を兼ねて火おこしを指導員が学び、来年度に講座を実施するという予定となりました。 まずは基本のお勉強。燃焼の三要素は?可燃物(つまりは生物由来の有機物)と酸素と温度(例えば枯れ葉なら400℃くらい)。消火はそのうちのどれかを無くせばよいというコトになる。炎の色と温度の関係は?火から出るものは?(光と熱のエネルギー)、、、 次に人と火の歴史をたどりました。今の生活で私たちは火をあまり使わなくなっていますが、実は電気だって70%は今だに火力発電に頼っている…と中高生向けならエネルギー問題にも発展できる講座とのことです。 実際の火おこし体験はマッチ(最近進化している!)から始まり、ファイヤースターター、そして羽根さん手作りの用具で行う紐切り式の回転式摩擦法がクライマックスです。2人ペアで行い2人の相性が大切と言われ、夫婦ペアの人たちに緊張が走りました() 紐を引いて回転させる人は座って左右の手を交互に長い距離を引っ張る、素早く引っ張るのがコツのようです。上から押さえる人は足で杉板を踏み、手で棒を押し付ける力加減が重要。弱いとぐらつくし、強すぎると回りにくい。でも摩擦が大切なのでキホンある程度強く押し付ける必要があるとのこと。煙が出だしてもそのまま(50〜)100回くらいは続ける。頑張れるように声がけが大切。敷いたアオキの葉の上に溜まった火種を火口(ほぐち)で包んでトングで持ち酸素供給のために振り回すのですが、コレもしっかり大きく振り続けられるように応援の声がけが重要だとのことでした。 8組中7組のペアが火を起すことが出来ましたが、この成功率の陰には今まで重ねてきた指導の経験と、板や棒の材料の選択,スギの板に入れる切れ込みの角度,麻縄をほぐして作る火口の作り方のコツなど用具作成の苦労があるようで、羽根講師に感謝です! 懇親会は持ち寄りの豚汁と差し入れの数々。焼餅、五平餅、野菜やお肉、デザートまで、途中俊二さんの「熱伝導ミニ講座」があったり、お腹いっぱい笑顔いっぱいでした。
火おこしのベテラン講師羽根さんの指導はとても分かりやすい  2602火おこし写真報告2.pdf
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三嶋秀san
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2602冬の散歩を楽しもう! オオハクチョウなど自然ウォッチング [2026年02月01日(Sun)]
冬の散歩を楽しもう! オオハクチョウなど自然ウォッチング
宮崎 創(白井市) 日 時:2026年2月1日(日)10:00〜12:00 天候:快晴で風なし 参加者:29名(大人26名、子ども3名)、担当指導員:小坂、白井幸、白井香、宮崎 参加指導員:長谷川、鈴木俊、鈴木と、林信、相吉、高橋、三嶋、渋谷、草野、小島、山口
心配されていた強風からくる寒さもなく、日差しが暖かい穏やかな一日となりました。集まってきた参加者の中に以前松虫寺の観察会参加された方もおり、「今日はとても楽しみにしてきました」と期待をもって来てくださっている様子が伝わって来ました。 植物は詳しい方も数名いて、クイズ形式でクスノキやネズミモチの特徴を話していきましたが、指導員が説明する前に「これは普通のネズミモチですか? 葉を透かしてみると透けるので」と持てる知識を活かして観察を始めていました。鳥の巣の観察もとても楽しめました。ハトの巣の作りの簡易さや、鳥の巣がこんな身近にあることに驚いていた方も多くいました。またコゲラの巣をみて「キツツキの仲間がこんな身近にいるなんて知らなかった」と感心されているとき、「あれなんですか?…ボール…じゃないですよね…?」と参加者の方が何かを見つけました。その指さす方を見るとケヤキの枝に小さな巣があるではないですか。メジロの巣でした。 そこでみんなで巣材などにも注目しながら観察を楽しみました。 途中、指導員がイラガの繭のポイントを見失うというアクシンデントもありました。しかし、冬の散歩ということで急遽観察ポイントを変更。近くにあった地衣類を観察することにしました。「なんでここだけに生えてるんだろ?」「こっちは光が当たらないから?」なんでじっくり観察を楽しんでくれていて一安心。もちろんイラガの繭は別の場所で見つけて説明しました。 こうして歩いているうちに いよいよハクチョウのいる調整池に到着です。待ち侘びていた参加者も多く、ハクチョウの姿を見るとみな金網に近づき釘付けにされていました。思わず「わあっ!」と声に出てしまう程でじっくりとハクチョウの観察を楽しんでいました。カモ類も多く「あれはホシハジロですか?」など配布された図鑑を見ながら自分たちなりに種の同定を楽しんでいました。そして、なんとこのハクチョウを見られる観察会をプロポーズの場に選んで下さった参加者の方がいらっしゃいました!お二人でのご参加でしたが、ハクチョウをバックに女性から男性の方へ逆プロポーズ! (大成功でした!おめでとう!)幸せになってほしいものです。 その後は場所を移動しながら散策をしました。今回、鳥たちがよく姿を見せてくれました。モズやムクドリ、 メジロ、ツグミなどが見られるました。参加者もよく鳥に気がついていて、「あれ?カワセミ?」と発見する場面もありました。あっという間の2時間という印象で帰り戻りのルートでは時々足を止めてまだ観察し足りない様子もありました。どなたも冬の散歩を楽しんで下さっていました。普段の散歩はただ歩いていただけだったが、今日の様な視点を持ってやってみたいとおっしゃって下さった方もいました。今日参加された方々が散歩の視点を自然観察という楽しみへ少しでも変えられたのかなと感じられた観察会でした。
オオハクチョウは40羽くらい ・カモ類・カワウ・アオサギン等々がたくさん観られた  2602冬の散歩オオハクチョウ 写真報告.pdf
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2512 稲ワラで楽しく作るお正月飾り [2025年12月20日(Sat)]
自然観察おもしろ講座 ワラで楽しく作るお正月飾り
草野幸子(松戸市) 開催日:2025年12月20日(土)10〜12時 会 場:パークセンター多目的室 参加者:20名、指導員10名、パーク協力者:3名
21世紀の森と広場のパークセンターでお正月飾り作り講座を開催しました。この講座は何年も前から開催されている人気の会で、以前は30名の方が参加されましたが、コロナ禍を経て今年は4年ぶりの開催で、参加者も20名と減らしました。キャンセルも無く皆さん楽しみに参加されました。 受付後は会場に展示されたお正月にちなんだ植物:ユズリハ・ナンテン・マンリョウ等々の実物や仕上がったお飾り、ミズヒキの整え方の見本、稲ワラの綯い方の見本などを見ていただいた後で、稲ワラ綯いグループとお飾り作りグループに分かれて作業を開始しました。 用意した稲ワラは松戸市内で栽培のマンゲツモチ:天皇陛下が毎年5月に皇居内の水田で田植えを行う品種と同じで うるち米より丈が長めでリースづくりに適したもち米の稲ワラですが、今夏の気候のせいで例年より少し短かめの生育でした。使いやすいように整え、湿らせたもので、初めての方も綯い易かったと思いました。皆さんのお手伝いをする指導員は稲ワラを扱うのは初めての方もいましたが 事前にしっかり練習したので、参加の皆さんは上手に輪を作ることができました。 お飾り作りのグループは材料を確認した後で、吊り下げ用の輪、ミズヒキの束、マツの小枝に松ぼっくりやフウの実を取り付けた束などを作りました。輪が出来た後に飾りを取り付けますが、この他にヒマラヤスギのローズ、お正月ピック、稲穂も付けたのでとても豪華なお飾りになりました。皆さんワイヤーの扱いには苦労されていましたが、作った飾りのパーツをどこに付けるかを考え個性的な飾りを仕上げた方もいました。 最後は自分が作ったお正月飾りを持って笑顔で全員集合の写真を撮りました。参加者の感想に「ワラ綯いは難しかったけれど自分で作る満足感が得られて良かった」「良い正月が迎えられそうで嬉しいです」といった喜びの声が多数ありました。ともかく皆さんに楽しんでもらえる講座になって良かったです。 
2512お正月飾り 写真報告.pdf
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