• もっと見る
«2603春を待つ! 利根運河 | Main | 2604 新会員向け研修・交流「ワイワイ観察会」»
<< 2026年07月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
プロフィール

東葛しぜん観察会さんの画像
最新記事
リンク集
2604 こんぶくろ池の不思議 [2026年04月13日(Mon)]
こんぶくろ池の不思議
前田悦子(鎌ケ谷市)

  日 時:2026年4月11日(土)9:30〜12:00
  場 所:こんぶくろ池(柏市)、
  参加者:24名、担当指導員:川瀬・小林・前田
  参加指導員:相吉・草野・鈴木俊・鈴木と・鈴木護・高橋・長谷川・平田・徳本・
        三嶋・伊藤・内島

昨日とは打って変わっての晴天 暑さを気にしながらの観察会となりました。
暖温帯にあるこんぶくろ池に何故冷温帯で生育する植物があるのかということ、貧酸素状態の湿地では普通の植物は生育できずに酸素不足に耐えられる植物だけが生き残ること、湿地には湿原、沢沼地、そして湧水湿地:水を浸透させにくい地層と水を浸透させやすい地層が積み重なっているところで湧き出した地下水が地表面に広がって形成される貧栄養の湿地、などがあります。陸上に生育する植物は、生態的に「中生植物」「湿生植物」「水生植物」に分類され、湿生植物は湿地にだけ生育し長期間の冠水に耐えられない植物です。といったお話を小林さんからうかがって観察会が始まりました。
まず出てきたのはハシバミ、草地には実生から苗を育て植栽されたズミが白い花を咲かせています。ワタラセツリフネソウの双葉もたくさん見られ開花が楽しみです。
こんぶくろ池は関東ローム層の下に水を通しにくい常総粘土層のある湧水湿地。粘土層がどれだけ水を通しにくいかがよく解るように作った実験装置、参加者に大好評。池の周辺には野馬土手。江戸時代常総台地には小金牧、佐倉牧という幕府直轄の牧があり明治維新まで野馬を軍馬や農耕馬として育てていました。民家や田畑への野馬の侵入を防ぐために牧を囲むように作られたのが野馬土手。おやっ? あの声はオオタカ?
弁天池からこんぶくろ池までの水路沿いには湿生林が見られます。高木のハンノキの雄花が風に揺れています。ハンノキの仲間は根に根粒を作り、空中窒素を吸収することで貧栄養な環境でも高木として成長できます。この湿生林にはクヌギ、コナラ、ゴマキ、低木のコムラサキ、ウメモドキ、ズミ、草本のコバギボウシ、ツボスミレ、ヌマガヤなどを見ることができます
アズマネザサが密生していた藪を切り開いた草地には眠りから目を覚ました埋土種子から、ニオイタチツボスミレ、ジュウニヒトエ、ノジトラノオ、クララなどが芽を出しました。
こんぶくろ池弁天池の涵養域は池の南西方向約46haと推定され、大堀川、手賀沼、利根川を通って海へとながれています。現在大学のキャンパス、病院、公園などに周辺の土地利用が変わってきており、緑地面積の減少に伴う地下水涵養量の低下が危惧されています。
今ある環境が維持されることを願っています。
          <strong>粘土層の浸透実験s-.jpg</strong>

          2604こんぶくろ池 写真報告.pdf
Posted by 三嶋秀san at 20:01 | 観察会・研修会の記録 | この記事のURL | コメント(0)
コメントする
コメント