2410 船橋の鈴身で秋の里山を楽しもう [2024年10月13日(Sun)]
第198回東葛しぜん観察会「船橋の鈴身で秋の里山を楽しもう」
山口正明(船橋市) 日 時:2024年10月13日(日) 9:45〜12:30、天気:晴れ場 所:船橋市鈴身地区 参加者:14名(大人13名、子ども1名)、指導員14名 担当指導員:勝股、梁川、中川、山口 指導員:相吉、小川、草野、鈴木と、鈴木護、田島、寺園、平田、三嶋、龍門 秋晴れの一日、久しぶりの鈴身地区での観察会。記録を見たら、前回は2014年10月。何と10年ぶりのこの地区の観察会になりました。年月の経つのは早い(早すぎる!)。皆さん、自分の頭の中で今の年齢から十歳を引いてください。感慨(?)は人それぞれでしょうが、鈴身地区の里山は素敵な場所として健在でした。休耕田が少しずつ増えているのは残念ですが、出発時点の台地や畑から、行々林(おどろばやし)の森を抜け、水田と斜面林の低地に下りてゆくコースは、ここが船橋市とは思えない里山景観です。土地の在り方の多様性は生物多様性の基本的要件だとあらためて感じます。以下、みられた主なものです。 植物(果実の季節ですねー): ムラサキシキブ(紫の実)、サワフタギ(瑠璃色の実)、オオオナモミ・コセンダングサ・ヌスビトハギ(以上ひっつきむし兄弟)、ジュズダマ、カラスウリ、ミツバアケビ、フジ、イロハモミジ、コナラ・シラカシ・マテバシイ、ヒヨドリバナ・サクラタデ・ミゾソバ・エゴマ(以上花の饗宴) 動物: アリジゴク、アキアカネ、ノシメトンボ、キタテハ、アオスジアゲハ、ツチイナゴ、ショウリョウバッタ、コバネイナゴ、エンマコオロギ(癒しの鳴き声)、トウキョウダルマガエル(背中の3本ラインがcool)、ヌマガエル、二ホンアマガエル(Big Voice)、モズ(高鳴き、これぞ秋)、ヒヨドリ、カケス ※ヤマカガシを見た班も。 参加者の皆さんは、それぞれ里山の秋を堪能し、この地の自然の豊かさに驚いていたようです。一方で、観察会の初めに、ビニールで被覆されたナラ枯れ被害木を見ながら、勝股さんから、カシノナガキクイムシやナラ菌の生態の説明を受けました。 振り返りで「市街地に住んでいるとバッタに中々会わないがここで会えて良かった」「台地から低地への地形が興味深かった」「自然の保全活動をしている人たちがいることを知った」などの参加者の声がありました。指導員の振り返りでは、今回バス停集合だったことについて、「バス停集合よりも最寄り駅で集合してそこからまとまってバス移動する方が参加者の不安が減り参加しやすいのでは」、「バス停集合でもやむを得ないが、最寄り駅でも指導員が待つ方がよいのでは」などの意見が出ました。今後の課題と考えたいです。 |