240610真鶴 箱根一泊研修会 [2024年06月10日(Mon)]
真鶴 箱根一泊研修会 研修二日目:草野幸子(松戸市) 前日の疲れもありぐっすり眠って目覚める。雨なら朝風呂と決めていたが、空は雲が多いものの雨の気配はない。そこで同室の4人と散歩に出ることにして朝食までの1時間ばかりホテル近くの野鳥の森を散策する。空気は少しひんやりしているものの気持ちが良く、傘は持ったがさすほどでもない。耳を澄ますと鳥の声が聞こえて来るし、昨晩の雨に濡れて木々の緑がしっとりしている。まず目に付いたのはモミジイチゴのオレンジ色に熟した実で早速味見をするとほんのり甘くておいしい。他にはクワの実やマメザクラの実があり指先を赤紫に染めながらこちらもいただく。林内にはウツギ、ニシキウツギ、サンショウバラ、ガマズミ、エゴノキ、イボタノキ、ヤマボウシ、ホウノキなどの白い花が咲いている。「ケッ」という鳴き声はアオゲラかと辺りを探すが姿は見えない。他にはソウシチョウ、ガビチョウ、ヒガラ、コガラらしき声もするが、私がわかったのはウグイスとシジュウカラの声だけ。野鳥観察舎では鳥は見えなかったが興味をそそるフンやペレットがあり時間が許せばもっとたくさんの鳥たちに出会えたかも知れない。 朝食後8:30に出発。時間調整のため湖尻で小休止しマツゲゴケという珍しい地衣類を観察する。9時過ぎ大涌谷に到着。少し雨が降っていて気温も低い。ガスもかかっていて辺りの様子は良く見えないので箱根ジオミュージアムに入館し箱根火山の形成史や最新の火山活動の様子、温泉や岩石について展示物を見ながら学習をする。その後は地獄谷の様子などが見られないので黒玉子館で玉子やお土産を求める。 湿性花園に向かう。10時半から2時過ぎまでお昼を含めたっぷりの時間が取ってある。園内は2班に分かれなんとなく一緒に回ることにする。園内案内のルートに沿って見ていくが、皆さんいろいろな花や木に興味があってなかなか前に進まない。それでも順路に沿って行くと、サラセニア、コバノズイナ、カツラ、アメリカザイフリボク(ジューンベリー)、オダマキ、ホザキサクラソウ(プリムラヒアリ)、ハマナス、ヒコサンヒメシャラ、ケヤキの股に着生したセッコク、ヤブレガサ、ササユリ、ガマズミ、ツチアケビ、ウツギ、カンボク、タマガワホトトギス、クリンソウ、カメバヒキオコシ、ハンノキ、イボタノキ、アサザ、ミズバショウの大きな葉と花(肉穂花序)、ウスユキソウ、センジュガンピ、シライトソウ、クロユリ、レブンソウ、エゾルリソウ、セッコクラン、イワタバコ、エビネ、ショウジョウバカマ(花のあと)、クガイソウ、ヤシャブシの実、ヤマボウシ、ツクバネウツギ、ニシキウツギ、ヒメノキシノブ、トキソウ、イブキトラノオ、かなへび、ノハナショウブ、シモツケソウ、イボタノキ、ハンノキ、ノイバラ、コウホネ、コウヤバカマ、ハンカイソウ、ヒトツバカエデなどが次々に見られた。ヒトツバカエデや昼食をとった休憩所の側のカエデなどは皆で意見を出し合い名前を調べていたのはさすがに東葛のメンバーらしいと感心する。 園内をたっぷり観察し3時前一路帰途に就く。バスの中での皆さんの感想からは有意義な研修になったことが感じられ、また怪我や病気になる人もなく全ての活動がスムーズに出来たことは皆さんの協力のおかげと感謝いたします。 箱根湿生花園 入口に集合 
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Posted by
三嶋秀san
at 09:31
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観察会・研修会の記録
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