2403 山階鳥情報 [2024年03月16日(Sat)]
山階鳥類研究所 平岡 考 氏 鳥情報
山階鳥研が保全活動を進めている絶滅危惧種アホウドリの最大の繁殖地、伊豆諸島の鳥島に、2月中旬から今週初めまで、山階鳥研の調査チームが調査研究のため赴きました。山階鳥研のX(旧Twitter)に、現地に赴いている研究員に投稿してもらいました(従来は圏外でTwitterの投稿もできなかったのですが技術の進歩はありがたいものです)。アホウドリの生息地のリアルなようす、素敵な求愛行動、野外調査のようすなどが動画と静止画でご覧になれますのでぜひご覧ください。目を引きそうな投稿のリンクを下記に貼っておきます。 ● アホウドリ、クロアシアホウドリの生きる島 アホウドリとクロアシアホウドリの求愛ダンス https://x.com/yamashina_inst/status/1765532032904695985?s=20 強風の日にむしろ元気に飛ぶアホウドリ https://x.com/yamashina_inst/status/1762033009451245909?s=20 平坦な場所に誘致してできた初寝崎繁殖地、自然発生的にできた子持山繁殖地 https://x.com/yamashina_inst/status/1762788790027128900?s=20 絶滅したと思われたアホウドリの再発見の場所、断崖絶壁に囲まれた燕崎繁殖地 https://x.com/yamashina_inst/status/1763159185603314048?s=20 ● 島での生活 鳥島調査隊、上陸と荷揚げ https://twitter.com/yamashina_inst/status/1759146193198928220 足環の観察(初寝崎繁殖地) https://x.com/yamashina_inst/status/1760236044497387875?s=20 調査中、客船飛鳥IIが通過(燕崎繁殖地) https://x.com/yamashina_inst/status/1763469682114507251?s=20 調査中、客船にっぽん丸が通過(初寝崎繁殖地) https://x.com/yamashina_inst/status/1764247962321092750?s=20 雨の日はプラスチック製の色足環の準備 https://x.com/yamashina_inst/status/1761731177625653736?s=20 ● 行き帰り 出発前、今回の調査のあらましの説明(八丈島八重根港) https://x.com/yamashina_inst/status/1765731287372022001?s=20 気勢を上げる調査員たち(八丈島八重根港) https://x.com/yamashina_inst/status/1765732600914776157?s=20 鳥島に向けて八丈島出発のようす https://x.com/yamashina_inst/status/1758689869998776799?s=20 帰路、鳥島を出発、アホウドリたちが海上から見送り https://x.com/yamashina_inst/status/1767425279197413646?s=20 ★★★お楽しみいただけたでしょうか。最後にお願いです。 今回動画で見ていただいたような、アホウドリの繁殖地への毎年の調査実施が、公的な予算の削減によって困難になりつつあります。アホウドリを絶滅の瀬戸際から安全な地位まで救い出すためには、引き続き毎年の現地調査が必要だと考えています。 過去半世紀にわたり、研究者の努力とそれを支える官民の支援によって、鳥島(と聟島に「引っ越し」(再導入)を行った後は聟島でも)で巣立って行くアホウドリ全個体に、一年も欠かすことなく足環がつけられており、いわば戸籍がわかる状態になっています。1年、現地調査を休むことで、この蓄積が失われてしまいます。これはアホウドリの今後の保全にとって大きな損失となると私たちは考えています。 現地調査の継続のため、マンスリーサポーターという形式による募金を昨年11月から開始しました。ぜひご協力お願いいたします。 クレジットカード、Google Pay、Apple Payで、月額1000円からのご寄附をお願いしています。 https://www.yamashina.or.jp/albatross/kifu.html |