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2311 タネが持っている不思議な力をさぐろう [2023年11月23日(Thu)]
自然観察おもしろ講座
     タネが持っている不思議な力をさぐろう

長谷川 依子(松戸市)

  日 時: 2023年11月23日(木 祝)9:30〜12:00、 天気:晴れ 21℃
  場 所: 21世紀の森と広場 シアター・みどりの里(松戸市)
  参加者: 17名
  講 師: 勝股政雄・長谷川依子、 スタッフ:三嶋・渋谷
公園主催の秋の自然観察おもしろ講座は、一昨年に引き続き「タネ」について。講師の勝股さんのサブとして担当した。先に座学でタネについて学んだ後、野外で観察するスタイルで、シアターでは先ず被子植物のWタネのつくり”〜種皮と胚について、続いてタネの持つ栄養分について、炭水化物・タンパク質・脂質のうち、炭水化物は光合成によりデンプンに変えてタネの中に保存され、発芽時にはデンプンは加水分解されてエネルギー(ATP)になり成長に向かうこと等をスライドで説明された。またコスモスを例に、2種のホルモン(シベレリン、アブシジン酸)の働きにより、発芽時期は、秋には抑制(休眠)され春には発芽誘導されることを、勝股さんご自身の数カ月に及ぶ実験結果とともに解説される説得力のあるものだった。
最後は風・動物・水・自力の4種の種子散布についての紹介で、後半の野外観察の導入となった。参加者には用意したコセンダングサ・オオオナモミ・イノコヅチ・イロハモミジ等を実際にルーペで観て理解を深めてもらった。
講座後半のタネを中心とした野外観察は2班に分かれて行った。ワタのふわふわは何のため?シロダモの運び屋は誰だろう?と問いかけを中心に進み、コセンダングサとアメリカセンダングサのタネを見比べたり、ハマヒサカキの花とタネを目と鼻で観察したり。
ハンノキはちょうど良い高さで雌花・雄花・昨年と今年の松かさをじっくり観察できた。ケヤキのタネについては、花とタネの大きさを想像して頂く。ケヤキに花が咲くんですか?と声が上がる。ケヤキのタネを紹介した後、全員に探して頂くがなかなか見つけられない。今日観察してきたシロダモやサンシュユ等に比べて、大木ケヤキのタネがとても小さなことに驚いていた。風散布のタネは遠くへ旅立つために栄養分が少なく軽い代わりに、数え切れないほどのタネを枝先につけて飛んでいく。皆さん納得されたようだった。
その後は、イロハモミジはどのように飛ぶのかな?と各々実験。オギやネムノキ、クサギ、等のタネの作戦を想像して頂き、質問すると、風!鳥!と素早く答えが返ってきた。
シアターへの帰り道や戻ってからの振り返りでも、「いつも歩くだけの公園で植物に関心は無かった。これからは観るモノが増えてワクワクする」「植物やタネって工夫がすごい」と感想を頂いた。全くです!!
       ハンノキの松カサには風散布の小さなタネがあります
       IMG_2721s-.jpg
          2311タネの力 写真報告.pdf

Posted by 三嶋秀san at 13:50 | 投稿 自然観察 | この記事のURL | コメント(0)
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