東北関東大震災ボランティア活動基金 第3回審査結果・活動報告会開催報告 [2011年10月29日(Sat)]
東日本大震災の被災地に対する復旧・復興支援を行うボランティアの活動を支援するために、特定非営利活動法人新潟NPO協会、特定非営利活動法人くびき野NPOサポートセンター、国際復興支援チーム中越の三者協働で、「東北関東大震災ボランティア活動基金」を設置し、広く一般に募金を募集すると共に、支援対象となるボランティア団体を募集してきた。この度、第3回目の助成対象団体(23団体、2,865,990円)が決定し、10月27日、新潟ユニゾンプラザにて第3回活動報告会が開催された。
はじめに、新潟NPO協会の渡邉信子代表理事が本基金の寄付者へのお礼と、寄付者からはどのような団体のどのような活動にいくら助成されたのかが可視化されていることが寄付につながっていると説明された。現在も、第4次募集を行っており、これをもって助成事業をいったん区切りをつけるが、助成を行った団体の報告会などは引き続き開催していくことが話された。続いて国際復興支援チーム中越 の河内毅氏が、第3回の審査結果の概要と特徴的な活動を説明した。第3回の助成団体の地域性をみると、県内の団体数を県外の団体数が上回り、内容については直接的な復旧・再生活動のほか、安心や安全を促す支援活動も見られた。また、ボランティアの促進や文化の継承を促す活動も見られた。 次に、助成した団体のうち以下の5団体から具体的な活動報告があった。 ・NPO法人コスモ夢舞台(新潟県東蒲原郡阿賀町) ・松葉塾(宮城県亘理郡山元町) ・福島乳幼児・妊産婦ニーズ対応プロジェクト新潟(FnnnP)チーム(栃木県宇都宮市) ・みちのくCaravan(神奈川県綾瀬市) ・建物修復支援ネットワーク(新潟県新潟市) 各団体の活動報告に対する質疑応答では、「松葉塾」の農業を通じた復興活動に学生の農業ボランティアをコラボさせてはという提案があった。また、「福島乳幼児・妊産婦ニーズ対応プロジェクト」の入手した放射能拡散データやガイガーカウンターの詳細について入手方法や貸し出し方法などについて質問があった。 最後に、くびき野NPOサポートセンター近藤尚仁事務局長より、震災から半年以上が経ち、より求められているのが復興・再生に関わる活動や被災者へのきめ細かなケアであると総括があった。また、「みちのくCaravan」の活動のように、ボランティア活動の普及啓発について、今後の被災地の支援の在り方についても考えていきたいと閉会の挨拶を述べた。 東北関東大震災ボランティア活動基金ブログ https://blog.canpan.info/tohoku-v/ |