タイムダラーってなぁに?(Q&A)
Q13.タイムダラーは「時は金なり」とボランティアをお金で返すみたいで、いいイメージではないのですが…。
この場合の「ダラー」は一般にいう「ドル=お金」とは違います。ドルは市場経済でやりとりされている国民通貨ですが、タイムダラーは非市場経済でのみ使える「信頼の地域通貨」です。ですから次のような地域通貨の特徴を備えています。
顔の見える地域内で、人と人との信頼関係を前提として使われるもの。
利子はつきませんから、将来のために貯めるよりも、地域を活性化させるために、今、使う事を奨励します。
限られた地域、特定な地域で、財やサービスなどと交換される事もできます。
基本的には国民通貨(日本では円)との交換性はありません。
地域通貨の特徴をあげましたが、タイムダラーでは従来の時間とサービスの交換に加えて、点数と引き換えに中古のコンピュータがもらえる「Cross-Age Peer Tutoring Program=子供たち同士での家庭教師プログラム」や、フードバンクで食料品と交換できるマイアミでのプログラムなど、地域のニーズに合わせて、点数の使い方を考えているようです。
Q14.引越しをするとせっかく貯めた点数も使えないかもしれません。全国でのネットワークはあるのですか?
よく聞く質問です。全国展開を進めている「時間預託」の団体もありますが、タイムダラーでは貯める事よりも使う事を奨励する運動ですので、いまのところ全国で点数を使うためのネットワークを作る予定はありません。ただし、各地域での活動を情報として交換する相互支援のためのネットワークはぜひ作りたいと思っています。
点数の使用を促す方法として、
「サービスのメニューは在宅介護だけではない」
「利用者、協力者と分けないで、両者の側を体験できるよう、双方向性をもたせる」
「点数は自分だけのために貯めないで、他人やグループに贈る事もできる」
「若い人にも参加をすすめる」
「点数は2、3年で使いきる」
など、会員で話し合う事が大切です。
Q15.点数はどうやって記録するのですか?また、その単位はどうやって決めるのですか?
点数の記録の方法は次のようにいろいろあります。
通帳を会員各自が持ち記録する。
チップを1時間1枚もしくは30分1枚で交換する。
上の場合、コーディネーターにも点数のやりとりの報告をし、事務所での記録を取るのが良いでしょう。
米国でのタイムダラーのように、コンピュータ上で記録する。
Time Dollar Instituteでは、使用したい人には無料でタイムキーパーというソフトを提供しています。
点数の単位は地域にふさわしい単位にするのが、親しみを感じていいと思います。例えば、愛媛県関前村の「だんだん」(重ね重ねありがとうの意味)などいい例です。
Q16.愛媛県関前村(現:今治市関前)の「だんだん」はタイムダラーなのになぜ名前が違うのですか?
タイムダラーはカーン博士が始めたシステムですが、その手法を取り入れて、地域にふさわしいシステムを作っていく過程で独自の名前を付けることはとても大切な事です。
米国でも、マイアミの「フレンド・トゥ・フレンド」・ニューヨークの「メンバーズ・トゥ・メンバーズ」など、目的や分野によってさまざまな名前がついています。あなたの地域にふさわしい、楽しい名称を考えてください。
Q17.地域で始めたいと思うのですが、実際にスタートする場合のステップについて教えてください。
それでは、基本的な流れを簡単に説明します。これはマニュアルではありませんので、順番が多少違っても構いません。大切なのは、理念・ミッションは持ち続けることです。
1.理念・ミッション
まず、理念・ミッションを持つことが大切です。タイムダラーの基本理念は、コミュニティの再構築です。
2.中核になるメンバー作り
3人〜10人位で、理念・ミッションについて話し合い、勉強会を開きます。
3.体験ゲーム
上のメンバーで、お互いにできる事、してもらいたい事などをゲームをしながら体験します。
4.目的と事業内容の確定
タイムダラーを取り入れる目的、タイムダラーを使ってする事業など話し合います。
5.サービスのメニューをつくる
最初から多くの事をしようとしないで、やりながら、増やしていく事が大切です。
6.リーダー(コーディネーター)
リーダーを決めましょう。リーダーはボスであってはいけません。グループをまとめるコーディネーターです。
7.さぁ、はじめましょう
まずは、実験的に実践してみましょう。人数は10人位でかまいません。やりながら、賛同してくれそうな人を仲間に加えていきましょう。
8.拠点づくり
民間で、少人数でするときは、コーディネーターの自宅からはじめましょう。会員間で経費負担のための会費を集める事も大切です。できるだけ、自立して運営できるよう、会員間で話し合いましょう。
9.他のグループと情報交換
運営をしながら困った事、疑問などお互いが話し合う事で、解決する事もあります。私たちタイムダラー・ネットワーク・ジャパンでは、ブログなどで地域の情報などお知らせしています。皆さんのご意見をお待ちしています。
10.活動の評価
1年毎に、自分たちの仕事を評価しましょう。理念、ミッションに沿って事業が行われたか、目的に沿った事業ができたかどうかなど、次のステップに進む前に、ぜひ実行してください。時には、外部の目で組織を見、冷静に成果の評価をする事が大切です。
Q18.米国、英国でのタイムダラーの情報を知りたいのですが、ホームページはありますか?
はい、ぜひ一度のぞいてみてください。
●米国:タイムダラー・本部 (Time Dollar Institute)
http://www.timedollar.org
●英国:フェアシェア ( Fair shares)
http://www.fairshares.org.uk
この場合の「ダラー」は一般にいう「ドル=お金」とは違います。ドルは市場経済でやりとりされている国民通貨ですが、タイムダラーは非市場経済でのみ使える「信頼の地域通貨」です。ですから次のような地域通貨の特徴を備えています。
顔の見える地域内で、人と人との信頼関係を前提として使われるもの。
利子はつきませんから、将来のために貯めるよりも、地域を活性化させるために、今、使う事を奨励します。
限られた地域、特定な地域で、財やサービスなどと交換される事もできます。
基本的には国民通貨(日本では円)との交換性はありません。
地域通貨の特徴をあげましたが、タイムダラーでは従来の時間とサービスの交換に加えて、点数と引き換えに中古のコンピュータがもらえる「Cross-Age Peer Tutoring Program=子供たち同士での家庭教師プログラム」や、フードバンクで食料品と交換できるマイアミでのプログラムなど、地域のニーズに合わせて、点数の使い方を考えているようです。
Q14.引越しをするとせっかく貯めた点数も使えないかもしれません。全国でのネットワークはあるのですか?
よく聞く質問です。全国展開を進めている「時間預託」の団体もありますが、タイムダラーでは貯める事よりも使う事を奨励する運動ですので、いまのところ全国で点数を使うためのネットワークを作る予定はありません。ただし、各地域での活動を情報として交換する相互支援のためのネットワークはぜひ作りたいと思っています。
点数の使用を促す方法として、
「サービスのメニューは在宅介護だけではない」
「利用者、協力者と分けないで、両者の側を体験できるよう、双方向性をもたせる」
「点数は自分だけのために貯めないで、他人やグループに贈る事もできる」
「若い人にも参加をすすめる」
「点数は2、3年で使いきる」
など、会員で話し合う事が大切です。
Q15.点数はどうやって記録するのですか?また、その単位はどうやって決めるのですか?
点数の記録の方法は次のようにいろいろあります。
通帳を会員各自が持ち記録する。
チップを1時間1枚もしくは30分1枚で交換する。
上の場合、コーディネーターにも点数のやりとりの報告をし、事務所での記録を取るのが良いでしょう。
米国でのタイムダラーのように、コンピュータ上で記録する。
Time Dollar Instituteでは、使用したい人には無料でタイムキーパーというソフトを提供しています。
点数の単位は地域にふさわしい単位にするのが、親しみを感じていいと思います。例えば、愛媛県関前村の「だんだん」(重ね重ねありがとうの意味)などいい例です。
Q16.愛媛県関前村(現:今治市関前)の「だんだん」はタイムダラーなのになぜ名前が違うのですか?
タイムダラーはカーン博士が始めたシステムですが、その手法を取り入れて、地域にふさわしいシステムを作っていく過程で独自の名前を付けることはとても大切な事です。
米国でも、マイアミの「フレンド・トゥ・フレンド」・ニューヨークの「メンバーズ・トゥ・メンバーズ」など、目的や分野によってさまざまな名前がついています。あなたの地域にふさわしい、楽しい名称を考えてください。
Q17.地域で始めたいと思うのですが、実際にスタートする場合のステップについて教えてください。
それでは、基本的な流れを簡単に説明します。これはマニュアルではありませんので、順番が多少違っても構いません。大切なのは、理念・ミッションは持ち続けることです。
1.理念・ミッション
まず、理念・ミッションを持つことが大切です。タイムダラーの基本理念は、コミュニティの再構築です。
2.中核になるメンバー作り
3人〜10人位で、理念・ミッションについて話し合い、勉強会を開きます。
3.体験ゲーム
上のメンバーで、お互いにできる事、してもらいたい事などをゲームをしながら体験します。
4.目的と事業内容の確定
タイムダラーを取り入れる目的、タイムダラーを使ってする事業など話し合います。
5.サービスのメニューをつくる
最初から多くの事をしようとしないで、やりながら、増やしていく事が大切です。
6.リーダー(コーディネーター)
リーダーを決めましょう。リーダーはボスであってはいけません。グループをまとめるコーディネーターです。
7.さぁ、はじめましょう
まずは、実験的に実践してみましょう。人数は10人位でかまいません。やりながら、賛同してくれそうな人を仲間に加えていきましょう。
8.拠点づくり
民間で、少人数でするときは、コーディネーターの自宅からはじめましょう。会員間で経費負担のための会費を集める事も大切です。できるだけ、自立して運営できるよう、会員間で話し合いましょう。
9.他のグループと情報交換
運営をしながら困った事、疑問などお互いが話し合う事で、解決する事もあります。私たちタイムダラー・ネットワーク・ジャパンでは、ブログなどで地域の情報などお知らせしています。皆さんのご意見をお待ちしています。
10.活動の評価
1年毎に、自分たちの仕事を評価しましょう。理念、ミッションに沿って事業が行われたか、目的に沿った事業ができたかどうかなど、次のステップに進む前に、ぜひ実行してください。時には、外部の目で組織を見、冷静に成果の評価をする事が大切です。
Q18.米国、英国でのタイムダラーの情報を知りたいのですが、ホームページはありますか?
はい、ぜひ一度のぞいてみてください。
●米国:タイムダラー・本部 (Time Dollar Institute)
http://www.timedollar.org
●英国:フェアシェア ( Fair shares)
http://www.fairshares.org.uk
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