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タイムダラー

タイムダラーを取り入れた事業の運営で、行き詰まっていませんか?
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 そんな団体のために、オンライン上で、タイムダラーの無料のご相談に応じます。

タイムダラーってなぁに?(Q&A)

[2008年07月27日(Sun)]
皆さんからのご質問をまとめてみました。
各地でプログラムを立ち上げるときにきっと役に立つと思います。

Q1.タイムダラーは何ですか?そしてそのしくみは?

 タイムダラーは、助け合いのサービス1時間を1点と定め,お互いの能力と時間を会員の間で交換する新しいカタチの互助システムです。『No More Throw Away People』(この世の中に役に立たない人はいない)との理念で、地域で埋もれている人のパワーを掘り起こし、地域の再構築をしましょうとの運動で、一方的な、奉仕活動ではありません。
 仕組みは簡単です。会員間でできること、してもらいたいことを話し合って合意のもと作られたサービス・メニューをコーディネーターの仲介で交換し合います。点数は貯めることをしないで、できるだけ会員間で活発に使えるよう日常生活で使える楽しいメニューを考えるといいと思います。


Q2.タイムダラーと、時間預託の違いを教えてください。

 「時間預託」にもグループによって、方法に違いがありますが、一般には将来に備えて、元気なときにサービスをして点数を貯め、寝たきりになった時に点数を使って、介護をしてもらおうというものが多いようです。
一方、タイムダラーでは、

○メニューは在宅介護だけでなく、育児、地域活動など多種多様なサービスを取り入れている
○利用者、提供者と分けないで、両者を体験できる
○点数は自分のためだけに貯めないで、必要とする団体や個人に寄付をする事を奨励する
○若い人にも参加をすすめる

 目的は自分が困ったときのために点数を貯める事ではなく、サービスを交換することによって、思いやりの交換ができ、地域で目的を一つにした「拡大家族」の共同体が生まれるなどです。

Q3.タイムダラーを始めたのはだれですか?

 タイムダラーは米国ワシントンDC在住の弁護士であり、市民運動家のエドガー・カーン博士が、1980年の初めに考案しました。その後改良を重ね、1987年にはロバート・ウッド・ジョンソン財団から、米国6ヵ所の活動拠点に3年間の助成金が出され、パイロット・プログラムが開始されました。現在、全米で約200のコミュニティで実施されており、1997年には英国でタイムダラーの手法を取り入れた「フェアシェア」が開始しました。











Q4.創始者のエドガー・カーン博士はどんな人ですか?


エドガー・カーン博士 EDGAR S. CAHN Ph.D., J.D

 タイムダラーの創始者でもあり、また熱心に世界に向けての普及に努めているカーン博士は、ワシントンDCの郊外にあるNPO法人タイムダラー・インスティテュートの代表理事で、以前はNPO法人タイムダラー・ネットワーク・ジャパンの理事として、日本の活動も支援してくれていました。
 エール大学卒業後、同大学で、H.A.Ph.,Dを取得し、その後、LL.B(Bachelor of Law)を取得。教授としてコロンビア大学で教えるかたわら、行政との協働で数々のプロジェクトに関わっています。
 特に、前夫人と共に創立し、学長を務めていたANTIOCH SCHOOL OF LAW では、マイノリティ、女性、低所得者層など広く門戸を開いた弁護士専門学校として、話題を呼びました。
その他、CBS制作のドキュメンタリー『アメリカの飢餓』の企画委員、アメリカ先住民の権利を主張した本『Our Brother's Keeper, the Indian in White American』(1960年代)を執筆するなどAdvocate (市民運動擁護者)として数多くの運動に関わっています。
 2000年6月には『No More Throw Away People』が出版され、1992年に出版された『TIME DOLLAR』でのタイムダラーの理念、各地での活動に加えて、今回は、社会資源を使ってのコミュニティづくりを中心に執筆されています。

Q5.タイムドルとタイムダラーはどのようにちがうのですか?

 英語でのDOLLARは、日本語に訳したときに「ドル」となりますので、単純にタイム・ドルと訳した人もいますが、これは一般用語で、カーン博士が始めたTime Dollarは「タイム・ダラー」です。
 なぜこのようにこだわるのかと言いますと、始めは、Service Credit(サービス・クレジット)と言う一般用語で呼んでいましたが、10年くらい前、市民運動化で親友のラルフ・ネイダー(Ralph Nader)さんとカーン博士がテレビのトークショーで"信頼の通貨"について討論する事になり、一般名でなくもっとインパクトの強いものとして、「タイム・ダラー」と2人で命名したわけです。ですから、命名者はカーン博士とネイダーさんという事になります。

Q6.会員はどんなことをするのですか?サービスの内容は?

 タイムダラーではこれをしないといけないという規則のようなものは何もありません。その仕組みは「1時間一点でサービスの交換をし合い、お互いの能力を引き出しながら、支えあいの地域づくりをする、目的は、コミュニティの再構築」と言う理念さえしっかり持っていればいいのです。 
 まず、あなたの地域をじっくりとみつめ、歩いてみてください。「いま、何が必要とされているか」「私は何ができるだろう」と、身近なことから、したいことを具体化してみましょう。たとえば、環境に関する事、異世代交流、子供たちの健全育成、地域福祉の充実など最初は身近な課題に取り組み、少しずつサービスの内容を増やしていくのが良いでしょう。
 「できる人が」「できる事を」「できる時にする」というのが基本です。気負わず、まず数人でやってみる事が大切です。

Q7.タイムダラーの対象者は主に高齢者ですか?

 1987年に、ロバート・ウッド・ジョンソン財団の助成で開始されたときは、高齢者による在宅支援プログラムが主でしたが、今では、すべての年代の人たちが参加しており、異世代間でのやりとりも活発に行われています。

Q8.タイムダラーは誰が保証してくれるのですか?

 会を開設するとき、会員同士で次にあげるような項目を納得するまで話し合う事が必要です。例えば、
 会の目的はコミュニティ活動であって、自分のために点数を貯めることではない。
 会が何かの理由で存続不可能になった時、点数の保証はない。
 ただし、近隣のグループに再加入できるよう、日ごろから、他のグループとの連携をしておく事が大切。
 期限を決めて、1年間で使いきる方法、点数で"買う"ことのできるリサイクル・バザーの開催、地元の企業に支援してもらって割引券として使用するなど、使い方の工夫を徹底的に話し合う。
 最悪の場合、会が消滅し、近隣の会に加入できない場合でも、お互いに助け合った体験、誰かの役に立った活動は心の中に刻まれ、次のステップの原動力になる。

Q9.会員でない人にもサービスは提供できますか?

 はい、できます。

 会に寄贈された点数、また家族の点数を使ってサービスを提供できます。ただ、タイムダラーの理念はお互いに助け合う事の出来るコミュニティづくりですから、今までは、サービスを受けるだけの人と思われていた人たちから、何か社会に貢献できる才能を見つけあう事も大切です。「No More Throw Away People=世の中に役に立たない人はいない」をモットーに、利用者だけと思われている人たちが、提供者になれる可能性を見つける事で、さまざまな内容のサービスが生まれてきます。

Q10.点数を誰かにプレゼントする事もできますか?

 はい、できます。

 プレゼントする事で、2度サービスができるわけです。米国マイアミのデイド郡では、小中高校生の点数は地域のグループに寄贈することを奨励しています。小さいときから、地域への関わりを持ってもらうためです。

Q11.誰でも会員になれますか?

 もちろんです。ただし、プログラムによっては(米国のケースですが)10代の母親のグループとか、HMO (民間の会員制健康維持組織)の会員だけのサービスなど、限られているものもあります。

Q12.サービスの希望があった時、それを実施するかどうかは誰がどのように決めるのですか?

 マイアミの場合、各地域にコーディネーターがいて、50〜100人位のリストを持っています。このリストには、どんなサービスをしたいか、いつできるかなどの個人情報が記入されており利用者と提供者を組み合わせる事ができます。
 タイムダラーは「信頼の通貨」とも言われ、顔の見える範囲での活動が基本になっていますが、コーディネーターの仕事は会員間の組み合わせに加え、地域に埋もれている人達の掘り起こし、そして、その人たちがエンパワーできるための環境づくりなども大切になってきます。
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