東日本大震災を経験した日本人は「死者32万」という数字にも驚かないだろう、以前なら違ったろうが。国の有識者会議は、M9.1の東日本大地震級の巨大地震が南海トラフ沿いの領域で起こると、津波などで「死者は最悪32万人」と想定した。夕刊紙には「被害額1000兆円超」といった見出しも出た。津波の死者だけで20万を超える想定。東日本大震災をはるかに上回る津波震災だ。
私も再三指摘してきたように、相対的には日本でも最も閑散とした東北地方の太平洋側の漁村地域と違い、この「西日本大震災」の想定被災地域には、日本の人口や資産や産業が集中する。太平洋ベルト地帯を含む、日本経済の心臓部だ。それがやられるのだ。
貧しいインドでは想像もつかない日本のイナカの豊かさ。津波に流されるカワラぶきの屋根は城のように立派、中古車でもきれいだから流される車は全て新車に見え、道路や建築物等のインフラも都会のようにキレイに整備された東北の海側のイナカ。日本の中では単なる漁村の被災地域でも、インド人には「日本の豊かな地域(経済の中心部)」に見えたらしい。震災で経済の中心地が被災し潰滅したと誤解したらしいインド人達は、「これで日本も終わり」とか語ったそうだ。概して対日感情が良いインドだから心配したのかもしれないが、第一に、電気ガス水道の完全不備が当然という貧しいインドのイナカを基準に考えると、東北のイナカの被災地は国の中でも最も豊かな地域なのだろう。
しかし、この西日本大震災に関東大震災も重なれば、まさに「日本は終わり」になりかねない、インド人の間違いではなく。津波に襲われるのは日本経済の中心地域だから。「被害総額1000兆円超」という数字も、誇張とはいえまい。
この程度の被害予想は、むしろ「控えめ」と考え、準備(防災対策)に手抜かりないようにしなければならない。
「想定は悲観的に、対策は楽観的に」
被害は大きめに見積もって油断してはならないが、対策はできる事から地道に積み上げ、「必ず助かる」と楽観的に考えてあきらめない事。東日本大震災後に連発された「想定外」という小役人的で幼稚な(日本人的な)言い訳を許さないためには、これが大事だろう、特に責任者や為政者には。東日本大震災以前の日本人は、まるで駄目だったが。
「まさか、まさか、の積み重ねが戦(いくさ・有事)というものだ!」
大地震直後にも引用したが、司馬遼太郎原作の徳川3代を描いたNHK大河ドラマの中で、戦争・有事に慣れた徳川家康が、経験不足で凡庸な息子の秀忠を叱ったセリフを思い出せ。まるで秀忠のように有事に対する知識も見識も浅い一般的な日本人は有事を語る資格はなく、「本当の有識者」の意見を聞くしかないはずだ。
「最悪に備えて準備せよ」
最初の引用と重なるが、これは警察幹部出身の評論家の述べた「警備」に対する心構えだ。有事への備えが警備ならば、これは防災とも通じるものだ。先史の時代から災害大国に住む日本人はこれを忘れるべきではなかったのに、米人に左翼化されて有事を語る事さえ拒否していた日本人は、本当に愚かだ。
「災害大国」の日本に住む以上、災害への備えは当然なのだ。が、マスコミにダマされたりして自分の住む国の特性を忘れた日本人は、3・11の前は当然のそれを怠っていた。
ちょうどタイ人のようだ。経済成長で成金が増え、日本車に乗って土地も床も低い欧米型の街づくりをしていい気になり、洪水大国という自国の特性を忘れてしまい、50年に一度程度は起こる規模の洪水にも関わらず「タイ史上最悪の被害」にしてしまったタイ人のようにな。しかも、タイの工業団地の水没で最大の被害をこうむったのも、災害大国のはずの日本の企業だったのだ。
「500年に一度の洪水を防ぐ事業などムダ、単なる口実」。細かいコストパフォーマンスの議論を飛ばして単にムダだムダだとわめく声を、以前はよく聞いた。だがな、そんなマスコミ屋は「1000年前の大津波(貞観津波)の話など信ぴょう性が薄い」と油断した原発関係者と同じく、無責任な愚か者だ。マスコミこそが「東電体質」だったのだ、それを信じたふりの日本人自身も。口では左翼嫌いとか言っても、結局はみな左翼や韓国や中国の手先か「同じ穴のムジナ」だからな・・・。
私は津波で更地になってしまった東日本大震災被災地域の復興・防災対策として、処理に困っている日本各地の建設残土や膨大な震災ガレキ、更には放射能除染で削り取った土などを埋めて処理する事業と結びつけ、コストを抑えながら徹底した津波危険地域の大規模盛り土かさ上げ等を行う事業を提唱してきた。
これは私が博士論文で取り上げた広い面積での水田改良の為の工夫を海岸部の街づくりに応用するもので、自己の選挙区内(岩手県南部、旧川崎村)で同様の事業を実現させた経験のある小沢一郎などもよく知っているはずのものだ。そんな事情もあって、私は小沢一郎に全権をゆだねて東北復興の現地(仙台)の長官にしろと唱えたのだが、これも実現していない・・・。
「常磐リニア構想」も、そんな風にして造る長い海岸部の防潮堤の土手に、ついでにリニアの線路を載せてしまうものだ。これなら用地買収も土手の建設も鉄道事業者がやらなくてよい。負担金程度は払っても、相当に安上がりだし、その長い土手に「松林」や「太陽光パネル」も設置できるわけだ。仙台以北は既存の新幹線をリニア化する「東北新幹線リニア化」で北海道までリニアをつなげ、環境対策にもする。これもほぼ用地買収費や路盤建設費なしで済む。更に茨城県付近でこれと首都圏3空港を連絡する「空港リニア」と連続・一体化させて事業費節約と利用率の向上を図り、日本の航空インフラ整備による国際競争力回復も図り、韓国人に奪われた日本の飛行機を日本の空港に取り戻す。これなら成田や羽田や茨城の国際空港から東北の平泉(世界遺産)にまで乗り換えなしでリニアで1時間台となり、国際観光へのテコ入れにもなる。私は外国人観光客の問題も知っているがな・・・。内陸の東北新幹線(仙台以南)は当座そのまま車輪式新幹線で残し、「会津新幹線」や「日光新幹線」への乗り入れを図り、原発風評被害地域の復興・救済策、観光促進策にもする。これは在来線という既存の鉄道に乗り入れるミニ新幹線方式だから、これまた新線建設に比べて用地買収費や路盤建設費は非常に小さい。
私が東日本大震災の3日後から提唱しはじめた事業だが、これをこの際、西日本にまで拡大して考える必要が出てきたのだ。自民党の「国土強靭化計画200兆円」とやらも、中心は私のアイデアと重なり合うらしい。どうせ、私の案が大きな元ネタの一つだろうよ、これまで通り。ソフトバンクの孫の耕作放棄農地での太陽光発電事業と同じでな。ところで、私に著作権料は払っているのか? この財団のブログコーナーで書いた文章に関しては、私に著作権がある規約になっていたからな。
これは、単なるバラマキの細かい土木事業の集合体とは違うのだがな。それが分かっている者はどれ程いるのか、推進側にも、批判側にも。
それにしても、このような被害想定の数字が発表されると、テレビ等の報道では、「逃げるのが先。自民党のいう国土強靭化事業200兆円の前に」とかのたまう奴が必ず出てくる。そんな奴らのタワゴトに振り回されるだけで日本人が防災対策を怠ったりあきらめたりすると、必ず被害が大きくなるのに。
第一、韓国ドラマの画面をテロップで汚さないという韓国人との文化テロ的な汚い裏取引の為に、東日本大地震の速報テロップを流さず、関東地方などの非停電地域の津波被災者を危険にさらした疑いが強いのは、フジテレビというテレビ局だぞ。その疑惑究明も全く進んでいないのに、テレビ屋どもは・・・。
マスコミにとっては人の不幸こそ最大の金もうけのタネ。避難して命を救うのがまず大事なのは当然だが、津波で家も車も職場も流されては生活が成り立たない。被災者住宅で命をつなぐだけでは、たとえ命が助かっても、被災者は社会的には死んだも同然になってしまうのだ、今の私にも似て。自殺した福島の酪農家のように「バカにつける薬はない」と言い残すしかなくなるのだぞ・・・。
それを報道して「かわいそうだ、かわいそうだ」とニュースにしてもうけるつもりか? 確かに、画にはなるからな、被災者住宅のプレハブは。防災対策で無事だった家をうつすよりは、マスコミ的には「面白い」だろうからな。タロウ地区の被災状況はやたら報道するのに、普代村が話題になるのが遅れたようにな。
やはり、防潮堤の徹底強化や街全体の盛り土等で、津波に流されない街を一つでも多くつくらねばならないのだ。それまで邪魔するつもりか? 宮古市タロウ地区の2重の10m級防潮堤が無駄だったとは報じても、岩手県普代村の15m級防潮堤が津波から村を守った事実を報道するのは大変に遅れた日本のテレビだからな。さすが、左翼労組の顧問弁護士での代議士が四国の地方都市で唱えた「コンクリから人へ」という田舎政治のスローガンを首都の東京にまで持ち込んだ無責任で低見識な連中だから。マスコミ受けを狙った民主党の愚かさ・異常さは、マスコミの愚かさ・異常さなのだ。
確かに、自民党の国土強靭化計画200兆円などは、ブチあげられる事業予算額がやたら巨大で、「カネの額を示すのが目的」「選挙区へのバラマキの口実」とか揶揄(やゆ)されてもいたしかたない側面がある。私が日本の水田農業の再建策として考えていたものを(形だけ)大々的に取り上げたと思われる「ガット・ウルグアイラウンド対策事業6兆円」は、「自由化までの6年間、1年一兆円で6年六兆円だ!」と、ただ額のみ大きくしてして予算を余らせる惨状を生んでしまった。私は忘れていないぞ。
私が目指したのは「事業費の節約」という、全く逆の話だった。水田を造り直す事業費を抑えると(一定比率である)農家の負担金も減らせるので、結果、地主である農家の同意も取りやすくなる。事業時に押し出した用地を道路用などに売ると、抑えられた農家負担金なら相殺なども可能になる。しかし、それには、水田の設計の合理化(簡素化)や、公共事業当局といった部外者との連携なども必要になる。従来とは違った工夫や新機軸だが、これは万事に前例に縛られる役人が最も不得意とするものだ。
そのようなムラ全体の水田の作り直しから始まる農村の立て直しを全国に広める上では、まず各地域にモデル農村を作ってそれを周辺地域に広めるという、必要だが時間がかかる手立てを考えていた。当然、10年単位の話だ、6年ではなく。
自治体・役所等での様々な支援システムの構築がまず大事だし、時間もかかる話で、どちらかと言えば予算の事は後からついてくる話だったはず。あえて事業費の手当てを語るなら、1兆円ではなくて「特別枠で一年1000億から2000億でよいから、それを15~20年間は続けてくれ」とかになったはずだ、「一年一兆円で六年間だけ」ではなくて。
しかし、当時の細川連立内閣は、そんな地道な準備や事業費抑制の工夫などの話はすっ飛ばして、いきなり、ウルグアイラウンド受け入れで打撃を受ける農民の為にと、「6兆100億円を6年間でバラマク」とやってしまったのだ。これを再び繰り返す恐れがあるのだ、自民党の国土強靭化事業200兆円は。
「公共事業より福祉を」とか言っていた左翼野党も含み込んで政権を取った細川連立政権に対し、野党落ちした自民党の地方選出議員などは、この機とばかりに「事業額を積み増せ」と大騒ぎしたそうだ。与党の地方選出議員なども「与党は我々。野党(自民党)に手柄をとられるな」とか、更に当局をたたいて予算を増額させたそうだ。結果、農政と予算の両当局が「1年6000億円、6年で3兆7000億円程度」と合意していた事業額を「6兆100億円」にまで膨らませたのだ。その自民党の計画なのだ、国土強靭化計画は。
しかも、東大教授の朝鮮系スパイ夫婦の手先となって私の人生を破壊したと思われる業界や官庁が、過去のけじめも明確につけないうちに、その被害者の私の案によってまたぞろ百兆の単位でカネ(予算)を得るなど、許しがたい。8月15日の期限を踏み倒したばかりで。そして、これは日本人社会全体に言えるだろう。和解がなければ支援もない、このような重要な場面で。私を殺そうとし続け人生をほぼ完全に破壊した状態のままで、まともなけじめもないままで、更に百兆の単位で私のおかげに被り続けようとする、無神経で厚かましく無責任で横暴で不信心で腐った態度。もう、うんざりだ。
選挙も近いというのに、自民党でも公明党でも、私の案を使いたいなら私と和解してからにすべきだった。そうでないなら強制回収かね、天のお力による。額が巨大なだけに、取り立ては極めて厳しいものになろうよ。イヤ、既にそうなっているかな・・・。
国土強靭化計画なんぞを批判する側のマスコミもまた、上記のような細かい話をすっ飛ばして、ただ「ばらまきはダメ」とか「コンクリから人へ」だけのようだ。
これではまるで「原発絶対安全」と「原発絶対反対」の声ばかりで実質的な議論ができなくなり、結果、福島の事故を招いたのと同じ。分かっているのか、日本のマスコミは。というより、日本人は。なにせ、言論無能の政治愚鈍だから、似たような話で高木海軍少将も嘆いたように。日本人は全くもって反省していないのが良く分かる。本当のバカだ。最も大事な所で愚鈍で誠実さがまるでないのだ。
今回の「死者最悪32万人」という数字も、日本人への一つの警告だ。日本人はそれを受け止める頭脳がないなら、当然のごとく、天災で滅ぼされるわけだ。これは私の宗教的な警告とはまた違い、専門の科学者らによるものだ。
これでも聞かないのかね、バカ日本人は。私の訴えなど一顧だにしてこなかった奴らだからな。最近の国際紛争で少しは自分らの異常に気がついたか? 減らせたとしても死者20万、損害数百億・・・。そこまでたたかれれば、いくらか懲りるかな、バカ日本人でも。いや、懲りる前に植民地化(奴隷化)されるかな。
私の問題についても8月15日の期限をついに無視だったがな。そろそろ結論を出して、日本を完全に見放す時だろうと思うがな、どうだ? そろそろ、「シメ」に入らないとな。天がニセモノ日本人のクビをシメルて下さる事になろうか、当然ながら・・・。