中国が東シナ海上空の日本側防空識別圏に侵略する形で大きく張り出す防空識別圏を設定した。防空識別圏は領空とは違い、領空を守るためのもの。この中国の行為自体は日本の領土・領空への直接的な侵略とはいえないが、その前段階となる怖れが大きい。軍事的には領空に次ぐ意味を持つとも言える防空識別圏だからだ。民間でも航空機の飛行などに制約が出る。大問題なのだ。日本政府は中国大使を呼びだして強く抗議したが、抗議の効果は明らかではない。
さて、毎度とはいえ、中国も困ったものだ。が、中国があせっているのも良く分かる。追いつめられて、まさに「虚勢(きょせい)」だ。尖閣問題もあり、国内政治宣伝上で何とか日本に強く出た形がほしい。相手が弱腰で平和憲法とやらで戦争のできない日本なら何とかなると。
それに、新米(しんまい)とはいえ大モノのケネデー大使が日本に赴任した直後。中国としては日米新体制?に対して「威力偵察」(ちょっと攻撃してみて敵の反撃を見る)を試みた可能性もある。
一般的な状況分析をすれば・・・
● 中国官製バブル経済が崩壊。共産党独裁の唯一の売りの経済成長も、水増しやインフレの目減りを除くと一般貧民には何も残らず、大気汚染や貧困、共産党幹部一族のみ肥え太る異常格差社会だけ。共産主義とは名ばかりの古代型腐敗帝国だ、共産革命で倒したはずの。中国では不満爆発の寸前で、昔の共産主義の平等宣伝はやめ、「中華民族復興」と不満を外にそらし対外侵略をそそのかし、更に憎まれ国際摩擦を生む。
● 中国の経済崩壊と連動するように、2013年に入って世界の世論や政治の潮流が変わり始めた。欧州の中国製太陽光パネル反ダンピング課税や、最近のスペイン裁判所の「チベット虐殺の中国首脳部に逮捕状発行」等が突出とはみなされず、世界的に大きく支持される状況となって来た。
● 中国を包囲する西側諸国・日米の動きも大きくなってきた。中国を甘やかしてきたはずの米国が日本に派遣した大使は、新米(しんまい)だが「米国の王族」とも言えるケネデー。それもケネデー暗殺50年の節目に米国を離れさせてだ。米国は日本テコ入れに力を入れ始めたと中国が判断するだろう。
● 急に米国のオバマ大統領が訪日を決めた。アジア歴訪の中でとはいえ、今まで中国を甘やかし、タカ派とされるアベを嫌ってきたはずのオバマ政権なのに、自分から急に訪日を決めた。中国にとっては米国の外交姿勢の変化かと感じられても無理はない。
● 無力とはいえ、日本の首相が遅まきながらアセアン重視を唱え、ASEAN諸国を歴訪した。政治愚鈍で外交音痴の日本にしては動きが大きい。西側先進国で嫌われハジカれ始めた中国がせめて属国にと外交攻勢をかけるASEANが、再び西側(日本や米国)の強い影響下に戻る恐れがあるのだ、中国側からみれば。
● 嫌中傾向の強いアセアンでは最大の華僑街等があるタイのバンコクでも親中政権反対の大デモが起こって反政権活動が常態化し、いつ下院選挙や軍事クーデターになるか分からぬ状況。中国による不正疑惑等が次々明らかになり、タイ親中政権は特定政党を支持せぬ超有名大学連合等のタイ最高の文化人からも集団で指弾されるに至った。中国にとってASEAN最強の仲間(手下)のタイ親中政権も断末魔となりつつある。
● 反中のフィリピンの高潮災害で中国は大規模な救援隊は派遣せず、日本は2隻しかない新型ヘリ空母の一隻と大型輸送艦(尖閣防衛に有効な強襲陸揚げ艦)を派遣し、尖閣防衛が手薄になった。中国が卑怯にもその状況を突いたつもりとも言えよう。国際的に卑怯と非難されても、人道などない中国なら「への河童」だ。
誰にでもわかる状況を客観的に分析すれば、中国が焦って「反日謀略防空識別圏設定」に走ったとしても無理はないと判断できるわけだ。
● そして、当然これには、ずっと続いてきた「尖閣騒動」の中での事との意味もあろう。日本が実効支配したまま中国側も事実上棚上げしてきた尖閣問題で先に手を出して「尖閣公有地化」をしたのは日本だという中国側の理屈ではある。が、「実効支配する側は立場が強いので騒ぐな」という一般的な原則を破ったのは日本側というのも事実だ。騒動の発端の巡視艇体当たり事件を起こしたのは中国漁船だが、政府が乗り出して手を出したのは日本側から、となる。
それへの中国の圧力がけだ。尖閣公有化をやめない日本に対して「交渉の場」に出てくるよう圧力をかけたつもりなのだろう。
さて、米国はどう出るカネ。
新米(しんまい)とはいえ「王族」という超重要人物のケネデーを大使に送り込んだ直後だ、米国は。高速の航空機にとっては沖縄米軍基地のすぐそばにまで、中国が軍事的に領空に次ぐ意味を持つ防空識別圏を設定したとなれば、「沖縄植民地のジャップの問題だらか知らない」では済まされなくなる。米国、特に沖縄に基地を持つ空軍や海兵隊の威光?をも傷つけかねないし、米国の王族相当の新大使の権威も無視する事になるからだ。本国の米国政府が中国のカネで動く企業から献金を受ける議員につき上げられ、ひよったとしても。
王族相当の者を軽視すれば、米国自身の軽視ともなる。第一次世界大戦はオーストリア帝国の皇太子の暗殺がきっかけとなった。王国が減った現代だが、今でも王族を傷つければ相手の国への攻撃ともとられかねない。国際社会ではそれが普通の考えだ。むしろマッカーサーに赤く汚された戦後の日本人の方が理解できないかもな。タイの王族相当の私になにをしたか考えれば・・・。ケネデー家は王族以上の人気者とも言え、米国民に大変嫌われている米国議会でも重要視せざるを得ないのだ。ケネデーも、この問題を解決できれば面目躍如、大手柄だ、新任早々。これは評価が高くなるぞ!
だが、同時にケネデーは法律上で定められた本当の王族でもない。米国政府は、やや難しい判断を迫られるだろう。ケネデーのブランドと中国のカネを天秤にかければ・・・。そんな点まで含めた「威力偵察」とすれば、苦しいながらも中国としては「ちょっとやってやったぞ」という所か。直接の相手が売国のコシぬけ日本政府ではあっても、少々危険な「カケ」ではあろうな。
そして、やはり、尖閣問題で日本側の譲歩を引き出し為の圧力がけというか、条件提示でもあろうか。日本政府が尖閣の公有化等をやめて以前の状況に戻せば、防空識別圏も主張を止める、とかな。
●追記(11月25日未明)
米国は珍しく?即座に反応・反発。「強い懸念」を
示すと同時に「尖閣は日米安保の適用範囲」と強調
した、珍しく。強調だと。今までとは全く違う反応
だな。何があったのかね、今回に限って・・・。
●追記(11月25日夜)
米大統領府(ホワイトハウス)、国務長官、国防長官
が一斉に強い懸念を表明。米国政府総動員で非難だ。
米国家安全保障会議(報道官)も中国批判、副大統領
も来月初頭の訪中時に中国主席と尖閣問題を協議と。
中国も単なる一閣僚の失言ではかたずけられないナ。
ちょっと甘く見たのではないかな、国際社会、神を。
スペイン裁判所判決の直後に、これはまずいよ。
「中国は日本をどの程度まで挑発すれば、米国が軍事
行動に出るかを慎重に見極めようとしており、防空
識別圏設定もその一環とみられる」
日経にこんな文章が出た。「威力偵察」の内容だな。
私にも同じ事が言えようか、尖閣問題では当初から
ややさめた対応だったから。「特殊人物が日本政府
との和解のない段階で本気で怒るのか」とかな…。
さてさて、ここから以後は私の考えだ。私の解釈。客観的な解釈を望む者は読まなくてよい。尖閣で強行路線一本の考えの者も読まなくてよい。外交もあるから。
この事件は、私が東アジア対中国共同防衛圏構想・ナセアン(アセアン+日本)という国家連合構想を強く表に出した直後の事だ。一部タイ人は大いに奮い立って親中政権を責め立てている、ナセアンの話は表には出ていないはずだが。
中華帝国主義的侵略思想にとっては対立する相手だ、ナセアンとは。赤魔の帝国と対峙する神聖帝国。神の王国・帝国「神聖ナセアン帝国」ともなれば、反宗教の中国赤魔独裁にとっては更に深刻だろうよ、ウイグル(イスラム)やチベット(チベット仏教)という宗教の影響が強い信心深い植民地の問題も抱えているので。
もちろん、中国の新首領のシュウキンペイが、いきなり私と対立する案件を本気でつきだすとも考えずらい。あいつはそんなバカではない。就任が決まって直後に日本にあいさつに来た者だぞ。
だが、対日強硬派につきあげられたり、無知な部下がそんな情報もないまま勝手に、という可能性はあるし、これがナセアン構想への威力偵察でもあると考えれば・・・。私に喧嘩は売ってはいないが,私の考えのもとにある者たちの力を見る為ではあるのかもしれない、タイやベトナムやフィリピン等も含めた。
それに、11月30日の期限を前に、日本政府が私との和解に踏み出さないでいることも考慮して攻めている可能性はあろうな。私がいなければ成り立たない所まで来ているのに、日本政府のクサレ小役人は、まだ何もせずにゴマカシを決め込んでいるから。中国としては、そこを悪用したり、探ったりという可能性はあろうよ。本当にあの人物は日本政府と対立しているのか、本当に日本政府は重要人物と和解しないで政治的に弱小国のままでいてくれるのか、日本政府はちゃんと親中反日の売国政府でいてくれるのか、とかな。
だが、それでだけでもないかもな。シュウキンペイの人生経験や考え方からすれば、相手が私なら納得するかもしれない、尖閣交渉の影の仲介や後見、妥協案の提示役として。
シュウは(比較的、だが)苦労人。しかも私は公共土木派閥だった竹下派経世会の関係者だ。経世会解体後は影の相続者の一人とも表現できるかもな、表に出ないとはいえ。かつては対中外交も対韓外交も、実質的に竹下派が最大の窓口で、竹下派とパイプを持っていれば何とかなるのが普通だったそうだ。それが無くなった後、日本側で頼る影の相手がいるとすれば・・・。考えてみれば、我が家の異常な幼稚な左翼文化人が黒幕ズラしていられたのも、竹下派を支えた公共事業官庁に特に強い影響力を持つ東大土木工学科の教授だったからだ。
しかも、私は共産党独裁嫌悪派ではあっても、必ずしも尖閣公有地化強硬派ではない。中国赤魔独裁打倒が世界ネット革命の目的と考えるが故に尚更、その一つの戦場にすぎない尖閣問題で、しかも領土の放棄を意味しない「尖閣公有地化中止」には必ずしも大きな抵抗はなくなった。赤魔独裁打倒という大目的がバブル経済の崩壊という形で着実に進んでいる最中、既に尖閣にこだわる必要さえ薄らいでいると感じる。第一、赤魔独裁が倒れれば領土問題での中国の圧力は大きく減殺されるのだ、超タカ派の軍事政権でもできない限り。
それを分かっていれば、シュウキンペイ側としては、陰で私を担ぎ出すことを考えたとしても、おかしくはないだろう。バブル経済が大崩壊中の中国はワラにもすがりたいのだ。
ここで少々複雑な話になる可能性がある。私と日本政府が和解するのは日本弱体化を望む中国にはマズイかもしれないが、今回は和解が前提の尖閣仲介?とかなれば、中国がそれを黙認しなければならないしな。これはあくまで推測の中の一つの可能性にすぎないとは言っておくが・・・。私との和解の中間報告期限として設定した11月30日の期限もマジカ。その意味ではタイミングが良すぎるかな。
私も日本政府に圧力をかけてみようか。尖閣の公有地化取りやめと引き換えに、漁業監視船派遣も防空識別圏主張も中止するとか言う妥協案を、ここで正式に提示してやる代わりに、私と和解せよ、とな。和解しないなら国から特別区に至るまでの全てのクサレ小役人が全世界の敵として攻撃されるとな。
とにかく、ほんの少しであっても、様子を見てみようと思う。中国の出方などではない。中国の出方は大体分かっている。後は日本政府の出方だ。私と和解する意思があるのかどうか。あることが分かれば、それこそあちこちに呼びかけて解決を模索するだろうよ。ケネデーにも米政府にも国際ネット世論にも、アセアン諸国の人間にも、ネットで呼びかけるだろうよ。まだ心の中の国だが、神聖ナセアン帝国にも神聖イスラム帝国にも・・・。
それがあるとないとでは大違いなのは、日本政府の小役人どもも十分に分かっているはずだが、だからこそタダ乗りを続けてきたわけだ。だが、もう、そうはいかないのだよ。分かっているな?
だがな、やはり二つの神聖帝国の設立宣言の直後だし、神聖帝国に入りたいものは神聖帝国領内に攻め込んできた悪魔の中共への怒りを新たにしておけ。そして、それを自分の戦いに生かせ。赤魔はわざわざ神聖帝国を信じる者達を大いに元気づけてしまったのだ。バカな奴らだね、裏に別の意味があるとしても。本格的な天罰の前に、もうそんな有様だ。タイのバンコクのデモ隊は更に活動の正当性が高まったな。農村部の退役軍人などには絶好の説得材料だ、「赤魔とその傀儡政権を許すな」という。大変な「敵失」だから・・・。
神聖帝国の民になって神聖な存在の御加護を受けようとする者たちよ、大いに奮い立って戦え。わざわざ敵が分かりやすい攻撃材料を与えてくれたのだぞ!
悪魔は必ず滅ぼされる。神聖な存在に助けられる神聖帝国は、下界のつまらぬ人間の赤魔帝国なんぞに負けるわけがない。中国バブルが音を立てて崩れる今だし、神聖ナセアン帝国と神聖イスラム帝国の二つが平行して戦い挟み撃ちだから、必ず勝つ。当たり前だ。その神聖な反撃が下界の人間の仕業となって現れるかるのか、天のお裁きの大天災となるのか、近々、必ず分かる時が来る。「アー、やっぱり天のお裁きが下った」とな、強烈な形で。今までもずっとそうだったのだ、四川大震災でも温州高速鉄道事故でも、皆・・・。それを信じて戦え、信じて待て。
ナセアン領域内等での個々のアドバイスなどは、別に書く事にする。それを参考にしっかり戦え。必ず勝つ戦いだから、やりガイがあるぞ!