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ミャンマークーデターとロヒンギャ問題 ーロヒンギャがクーデターの理由?ー[2021年02月03日(Wed)]
ミャンマー軍部クーデターは総選挙での軍部側の敗北が直接の契機とされるが、軍部側は「ロヒンギャ問題での現政権の不始末」を理由とすると報じられた。ここでも何度も触れたミャンマー在住イスラム教徒の民族問題が、外国で言う「ロヒンギャ問題」だ。
 ここでもローマ教皇の突然の仲介?行動を契機にスーチーに解決を促し、タイの軍人系政権にもタイ軍イスラム兵部隊派遣による支援を求めた。だが、表だっては成果は報じられず、ジリ貧状態のままだった事が、ミャンマー軍部のスーチー政権批判の理由とされたようだ。コレは考えないとな。
 米国のバイデン(仮)大統領もミャンマー制裁(復活)をちらつかせているが、単純に制裁するだけでは逆に中国の影響力を強めて反民主的な結果を招きかねない。反中民主のタイのクーデター側を良く考えもしないで制裁して国家主義の悪魔の中韓をタイで逆にのさばらせたのは、悪い例だ。

 仏教国であるビルマ(ミャンマー)に多くのイスラム教徒が半強制移住させられたのが所謂ロヒンギャ問題の発端だ。過剰人口を抱える貧しいバングラデシュ(元英国支配のインド帝国の東部・後の旧名は東パキスタン)の貧困対策で両国を植民地支配していた英国が無理矢理イスラム教徒を極めて富裕で同方面の真珠と言われたビルマに移したのだ。平和主義の仏教徒のミャンマー人の中に排外的傾向の強いイスラム教徒が混入されてヤッカイが起こったのは既述の通り。
 中国が欧米先進民主主義国への対抗や石油輸入経路の確保もあってミャンマー軍部に強硬でないのは良く分かるが、インドにも同情的な面がある。同じくイスラム教徒への反発が強いからか。英国の旧インド帝国独立妨害もあってと言われるが、ヒンズー教が主のインドもイスラム教のパキスタンと激しい紛争を繰り返したから。

 さて、このまま状況が悪化すると、ミャンマーは軍部政権に接近する中国とクーデター批判の米国始め主要先進諸国の対立の場となる。それで中国に彼我の差を見せつけ沈黙させられれば儲けものだ。イズレ中国とは戦わねばならず、その折の損害や混乱は大きいから。もちろん、それはガマンすべき出費なのだが、それがミャンマーだけで済めば良いとの冷徹な計算も成り立つのが、国際政治の現実だ。私も、それをキッカケにナセアンが成立すれば良いとも思う。ナセアン、NASEAN、日本+ASEAN。対中国共(協)同防衛圏、新東亜共(協)衛圏だ。

 だが、そこまで行かない解決法もあれば良い。どうせ米中代理戦争で地元民が犠牲になるのだから。ならばやはり、ロヒンギャ問題の解決への協力で国際社会とミャンマー軍部が歩み寄るのが良い。国連軍がロヒンギャ問題に介入して反発が強いと米中代理戦争だ。それはそれで良いのだが、避けるには、国連軍の代理的にタイ軍イスラム兵部隊をロヒンギャ保護名目でミャンマーに派遣するのを認めさせる妥協策はあろう。イスラム教徒には、やや安心できるから。国連安保理も開かれるが、どう相談するのかね・・・。
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