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フィリピン大統領来日−暴言悪魔か神の弟子か−[2016年10月26日(Wed)]
暴言王のフィリピン大統領・ドゥテルテが来日した。国連や米大統領を罵倒、軍事同盟の相手であるはずの米国と「決別」とか中国でわめくなど、暴言を通り越して「北朝鮮的な瀬戸際(せとぎわ)外交か」と思わせるほど。ちょうど最近もフィリピンで台風22号の大暴風雨でフィリピン人10万人避難との報道があり、「天の御警告」「天罰」と、また感じた。

 あまりにタイムリーだった台風22号の災害に恐れをなした訳でもあるまいが、訪日直前のTVインタビュー(フジTV)では、「日本大好き」「天皇陛下は神のようだ」とか、やたら神妙(しんみょう)殊勝(しゅしょう)な物言いに終始。元から親日で日本旅行も好きだったようだが・・・。
 「日本に来て皇室にまで合うなら口を慎め、ドゥテルテ!」と考えてきたのだが、聞こえたかな。インタビューでは「暴言すれば話題になって私の話が世界に届く」とか、私が書いてきたような話をして「暴言は作戦(わざと)」としている点も、通じている訳かね、私の書いて来た話に。では、神に無礼を働かないことだ、絶対に。破滅を招くぞ。まあ、フィリピンもキリスト教(ローマカソリック)という一神教の国だから、一応は分かっているな、神の恐ろしさは。嫌米は個人の心情・信条であって、いったん元首になったら別の表現方があろうよ。

 確かに私も、大米帝国?の支配体制下で半ば属国化(半植民地化)された戦後のクソ日本で、帝国的支配の手先となった朝鮮系スパイへのイケニエにされて地獄の苦しみを味わい人生を破壊されたから、有色人種を人間と考えぬ米国の直接の植民地として長く過酷で残虐な植民地支配にさらされたフィリピンとは共通する思いがある訳か。中韓等の反日国のスパイマネーに操られる国連等の様々な機関が悪質なウソに基づく超偽善な人権議論をするのにも極めて強い反発を感じたし、その意味でも国連の韓国人なんぞの事務総長をドゥテルテが罵倒したのも似た思いかもしれない。中国に対しても「国家主席の前でガムをかむ」とか面従腹背(めんじゅうふくはい)の可能性がある。「尖閣問題は、こちらから手を出して敵に政治宣伝のタネを与えるより、棚上げ状態で肩透かしを食らわせて中国のバブル崩壊による弱体化を待つのも手」とか書いてきたから、南シナ海棚上げ?と経済援助を引き換えにして和解したように見えても実はガムの話は、結果的には私の意見そのものかもしれないな、またぞろ中国の経済援助など中身の無い「カラ手形」かもしれないが。

 実は最近、ASEANでこのような話が続いていたのだ。表面的な報道では私の意見に逆らう形になっても、結果的には私が書いてきた話そのものだったりする。例えば、「インドネシア高速鉄道事業」だ。
 日本側の方が技術も経験も実績も優れ、高速鉄道事業の調査などから長年協力し先行していたのに、インドネシアの中国の手先などが日本側の資料を盗み出すような真似までして中国が「政府保証を求めない」とか直後に約束を覆すウソ契約で無理やり受注したので、当時は本当に腹を立てた。
 だが、中国が受注して派手に起工式までしたのに、実際の事業はほぼ完全に手付かず状態。もはや着工式もヤラセだったと言われており、このままでは事業全体が自然消滅だろう、中国が受注しながら放置して日本が代わりに引き受けたドゥテルテの母国・フィリピンの都市鉄道事業のように。一方、インドネシアの他の重要な在来線の幹線の改良(近代化)事業は日本側が依頼を受け、こちらは早々に動き出すそうだ、ヤラセでなく現実に。
 実は、これこそ、私が書いてきた話そのものだった事実に、やや後で気づいた。私が「再検討を」とか書いた直着にインドネシアの高速鉄道事業が突然「水入り」となっただけではなかったのだ。
 「インドネシアやベトナムなど、東南アジアのフロンティア・新興国とかいってもズサンな国民性の遅れた後進国や中進国。そんな国が焦って高速鉄道を持つと大事故の危険がある、特に中国製なんぞ導入すれば。まず在来線の改善で(高速鉄道新設に比べ金もかけずに)在来線の列車を正確に走らせる所から始めるべき。在来線を最高速度百数十キロに上げて確実に運転するだけでも万事が遅れた新興国では十分すぎる程に喜ばれる。そこに日本の中古車両の活用を組み合わせれば更に良い。第一にあらゆるものが不足してカネを節約したい新興国側の希望に沿う」とか書いて来た。「在来線改良事業なら高速鉄道事業の無理な売り込みを強行する中国ともぶつからない」とかも。
 インドネシアの鉄道事業の話も、中国の高速鉄道の見せかけ受注の部分を隠して見れば、まさに私の持論通りになった事が分かったのだ。しかも、中国がメンツで(とにかく)取った事にしたい高速鉄道ではなく在来線の改良を取ったのだし、結果的には中国に見せかけ受注で表面的には「花を持たせて」妥協したのだから、そこも私が書いてきた話に通じていた形になる。当時は「インドネシアの裏切りを許すな」とか怒ったし、その後に起きた不思議な事故や天災の連続を「天罰」と考えた事も書いたが・・・。


 しかし、だ、ドゥテルテよ。一国の元首として公の世界の国際的な政治家になって表に出たら、「口は慎め(発言は慎重に)」というのが常識であり、私の今までの考え。かつて第三極と呼ばれた日本の政治勢力の主要メンバーが失言すると、「政権が取れそうなのだから言動を慎重にして余計な事は言わない方が良い(口を慎むべき)。有権者は安心して政権を任せられるかを見ているぞ」とか書いたものだ。人気があると言っても、今のドゥテルテは正に「ヘイの上」を歩いている。検察出身で外交のシロウトだから、とかいう言い訳は通用しない世界に足を踏み入れている。

●追記(12月27日)
 前から出ていた情報だが、ドゥテルテの祖父は中国系。
 わざわざスペイン系的な名とは非フィリピン系だから
 との話は聞いてたが。訪日に随伴し首脳会談(少人数で
 非公開)にも出た側近も華僑(中国系小財閥)の支援者と。
 ドゥテルテが憎めぬキャラでも「信用を踏みにじるの
 が常」の中国系の行動パターンが出たらしい。振り回
 されるだろう、バカな日本の政府や政治屋や商人共は。
 神の威光に従わせるのが一番、こういう良くも悪くも
 ギャング上がり的な者は。「○○と刃物は使いよう」
 ともいうが、扱いようがあるのだ、日本人は全く不得手
 で私のような者に依存せざるを得ないくせに、私を粗末
 にし抜いたがな。




 前々から気になっていたが、「麻薬組織が銃を使って抵抗すれば銃で反撃するもやむなしと徹底しているだけ」程度に言えば良いのに、「麻薬組織の者は全て撃ち殺せ!」とか言うから余計に問題視されるのだ、スワットが立てこもり犯を簡単に撃ち殺す米国、ナセアン地域で大変な数の人を殺した植民地支配主義者の残虐な米国にさえ。言葉の問題は言葉で済ませろ、暴言ドゥテルテ。徹底した麻薬対策が必要なのだから、暴言という言葉の問題で必要ではない余計な摩擦まで生むな。
 ナセアン(NASEAN。日本+ASEAN)という国家連合構想の上に立つ私にとっては、フィリピン大統領はビルマのスーチーのような大切なメンバーであるはずだが、少々タイプが違うな。もしも本当にドゥテルテが私の弟子?でいたいのなら、今後は少々、口を慎め。まあ、国連から追放されかねない大ミスを犯した最低の日本政府の外相や首相なんぞに「俺の手柄だ」などといわれたくはないがね。そこが区別できると良いのだが、もしも上の話が本当なら・・・。



 あくまで大統領訪日とは言えフィリピンとの関係であり、その意味では日本とは関係ないから書いておいたが、またタイの話に戻りたい。タイも新王即位の話がやや手間取っているようで、また、しばらく休めるようだが。


●追記(10月27日)
 昨日のドゥテルテは、「米軍に2年で出て行ってもらいたい」とか発言。嫌米感情は良く分かったから、今後は少し控えるべきだ。米軍に頼らずに中国の脅威に対抗するには、やはりナセアン(NASEAN。日本+ASEAN)のような強力な国家連合を作って連邦軍がフィリピンに駐留しないとダメだから、米軍を追い出すのはそれまで待て。いや、その段階になっても、ある程度は米軍は必要だろうけど。良いか、ドゥテルテ。米軍は植民地支配の悪の帝国とはいえ、ナセアンという対中国共同防衛圏の最大の敵は中国赤色帝国だぞ。忘れるな。
 中国との海洋領土問題等では「時が来れば日本の側に立つ」とも発言。すると「今はその時ではない」訳だな。フジテレビ夜ニュース(ユアタイム)ではドゥテルテを「100枚舌」と評した。2枚舌どころではないぞ、と。どの方向にも良い顔をしないと生きて行けない小国の常とはいえ、これでは信用されない。ラオスのような小国が当時の実質的宗主国のタイ王国だけでなく隣国のベトナムにも朝貢して臣下の礼を取っていた事実に付け込まれ、ベトナムを植民地化したフランスの植民地にされてしまい、数百年続く悲劇の基を築いた事実を忘れるな。ドゥテルテは検察出身の元自治体首長だから、やはり国内、というより自治体の内務統治が専門で、元首として外交をするまでには至らないのか。「お高くとまっている」とか評されながらも元から元首の風格のあったスーチーとは違うな。様々な意味での風格を学べ、ドゥテルテ。



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