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まいける東山
中国の腐敗と天罰 (05/21)
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事業仕分け[2009年11月12日(Thu)]
行政刷新会議による国の事業仕分け(しわけ)が始まった、公開で。国の事業では初めての試みとの事。まずは好意的に見守りたい。自民党に移った高市議員と同じTV番組出身の台湾系の元タレントの女性議員の仕事ぶりが大きく報じられている。テレビ映りが良いだけでなく、適任なのだろう。男女共同参画の研修に巨大施設が必要か、との話での追求ぶりはあざやかだった。喝采を送った者も多かっただろう、レベルの高い喝采かどうかは別としても。これは民主党政治の象徴となろう。一部の委員が目立てば足を引っ張る者も出てこようが、排除して頑張ってほしいものだ。
 
 「事業振り分けの長所と短所」
 ・短兵急すぎる
 事業仕分けには大賛成だが、予算編成への間に合わせで慌ててやる仕事ではない。通年で取り組むべきで、1事業1時間ではあまりに短い。赤字国債発行を抑える為の削減目標額3兆円とは本気か? 行政はそれほど単純ではない。小沢一郎が無知な新人議員は参加させるなと主張したのは当然だ。長良川河口堰反対騒ぎの間違いを繰り返してはならないから。農道事業、下水道事業、公共事業の調整費、耕作放棄地対策等、私に縁がある話も多い。いくらか専門知識のある者も加え、もう少し時間をかけ慎重に扱ってほしい。
 もっとも、その専門家が改善の障害になる場合も多い。私の親族のように、社会常識ゼロどころか、反社会的な重犯罪者であっても専門領域にこもっていれば立派な専門家でいられる。その為に委員の大半は素人になるのだろう。はたして、日本には良質の素人がどれほどいるのか、分からないが・・・。
 ・委員の内容
 私は役所仕事が嫌いだし、日本の役人には強い不信感を持っている。私の人生を破壊した疑いも強いのだ。しかし、小役人根性は日本人共通の性質で、民間人や政治家にもあろう。私にひどい嫌がらせをした商社員の子供もいた。貸さなくてよい大金を貸し付けて結局バブル崩壊で私の家を破たん寸前に追い込んだのは関西系の銀行だ。役人への不信がそのまま民間人や政治家の知識・見識を保証するとは限らない点も確かだ。
 ・私の構想と重なる点
 しかし、それでもだ。この事業仕分けは評価せざるを得ない。私が以前ここで書いた内容と重なるのだ。「複数の行政分野にまたがる国家的大事業の調整・推進は国家戦略室、象徴的な事業の削減等は行政刷新会議」とか。書いた事と同じなら、多少の問題はあっても評価せざるを得ない。
 とにかくやってみてくれ。たとえ必要な事業まで切ってしまっても、後で回復すればよい。たまりにたまった「予算のアカ」を取り除かねばならないのだから、がんばってほしい。
 
 「最重要点を忘れるな」
 今の所、政策がらみで聞こえるてくるのは予算削減とマニュフェストの話ばかり。高額所得者への子供手当を事業仕分けで削減すべきだ。これこそムダで、赤字国債を出してまでやる事ではない。環境対策の重点項目の話も聞かない。当初は話だけでも良いのに、大風呂敷だけ広げて中身がない。
 「耕作放棄農地での発電」等の重大事項には触れもしない、予想効果は大きく当初は制度修正だけで国の大きな予算はいらないはずなのに、今の所は買取料金の引き上げだけだ。「贈与税減免」等で2000兆円の個人金融資産を1%でも動かせば不景気の半分は吹き飛ぶのに、中国人犯罪者を大量入国させドロボーさせるのと引き換えに小銭を取ってごまかそうとする。全く頭がおかしい。
 私の問題もだが、大事な事ほど先送りし、細事でごまかす。もう沢山だ。重要な事をやらずに、ただ中国が日本を抜くという宣伝のタネを用意するだけなら、総理も副総理も単に無能なのではなく、まさに中国の巨大スパイだ。そんな連中に用はない。それが分からないのか・・・。
 何故いつも重大課題から逃げる? ごまかし切れずに自民党政権が崩壊したのを見たはずだ。首相や国家戦略室、民主党だけの話ではない、日本人全体だ。自分が武士の子孫と思っても大半は草取り農民の子孫。地道できれいな草取りでは世界一でも、自分の畑の外の課題では無知・無見識、無力・無能になりかねない。役所の縦割りを笑えない。純度の高い農耕民族である日本人の小役人根性は、農村社会の草取り農民の百姓根性から来ている。民主国家の主権者としては失格。1000年遅れた中国人や500年遅れた朝鮮人よりはマシ、では言い訳にならない。畑違いの話、日本人が不得意な国家統治といった話では、国民全体が充分にコストを負担して適任者に任せ、リーダーに従い、せめて邪魔するな、政治を悪く言うだけでなく。
 私の問題でも11月下旬との期限を設けたが動きがない。説明もない、期限ぎりぎりなのに。繰り返すが、国の重要人物を殺そうとし続けた悪魔を刑務所にも精神病院にも入れずに放し飼いし、被害者の目に前に置き続け、過去の凶悪犯罪の証拠さえ出さないとは。かばい、かくまうのと同じだ、凶悪犯罪者を。立派な犯罪だ。逃亡中の市橋容疑者を、正体を知って住まわせ金を与えたのと同じ。しかも、かくまうだけでなく、自ら加担していたのだ、様々な虐待やテロに。ここに至ってまだ何もしないとは、当方からの支持・支援も一切いらないという事だ。分かっているのか。腐った役人だけでなく、民主党も、日本人全体も、それでよいのか? 知恵がなければ無い知恵を出して考えろ。2週間を切ったのだ。

 「初めての仕分け」
 せっかく大事な事業仕分けがはじまったのだから、その話に戻ろう。
 実質的な公共事業の予算の振分け等を大蔵省にやらせたくてもダメなので、実権を持つ各分野の技師(技術官僚)を集めて調整する機構を合併官庁(国土交通省)に設けようと、工学系の公共事業官庁の合体を構想したと、前にも書いた。財務省主計局は予算書を国会に出す窓口の、いわば大規模経理係。内閣の重要な秘書官的存在ではあっても、実質的な公共事業の予算配分などしておらず、各事業分野の予算シェア維持(固定)に加担する形にもなっていた。実質的な「事業仕分け」も難しかった。族議員等の与党関係者の圧力もあったし、一度始まった事業を後から切れば、その予算を認めた時の主計局の先輩の判断を覆す事にもなりかねず、内部的にもまずいようだ。予算を切る立場の主計局でさえ、結局は人間の組織、役所なのだから。
 その国の事業仕分け初めてやるのだから、少々問題はあっても、とにかく好意的に見守ろうと思う。

 「予算査定権」
 マスコミはこの面でもウソを書き続けていた。「大蔵省は予算編成の大権を握る最強の官庁だ。年末の復活折衝で各省の役人が大蔵省の役人に説明する姿が証拠」とか。しかし、予算編成大詰めの年末恒例の復活折衝も、そこで使われる復活財源はツメの先ほどの比率だった。復活折衝には政治家の為の舞台演出等の側面もあり、「あまりに形骸化している」として廃止される。大蔵省の力の象徴のはずが、実は単なる儀式だったとは。それを持ち上げていたのだから、本当に日本のマスコミはウソつきでレベルが低い。そして、その記事を真に受ける日本人もレベルが低いのだが。中国の虚像と実像の差にバカな中国人が気がつかないのを笑えない・・・。
 実際の予算編成は、結局ほとんど各役所が自分でやっていた。大蔵は、新規採択事業の予算等の場合には突っつき、却下したり、アイデアを出したり、ある程度削ったりもしたが。結果、大蔵自身が問題視した公共事業の予算配分比率の固定化等を追認する形にもなっていた。各役所は大蔵のせいにして、自分達が予算を切ったのを関係者に隠したりしていたのだ。
 この事業仕分けには法的拘束力がなく、結果を尊重して財務省主計局が予算編成に反映させるべく努力する事になろう。財務省にも自分で予算削減の判断をしたくない面がある。これを行政刷新会議の判断・責任とすれば、削減し易くなるだろう。それで良いのだ、有意義な予算節約が出来るのなら。「そんな無責任な」と思う者もいようが、これが役所という世界。予算を切る側の財務省とて例外ではない。
 そのような意味でも、多少乱暴でも、この事業仕分けには意味があるのだ。
 
 
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